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空き家の自治体の対策問合わせ先まとめと行政における対策の課題点

空き家を所有している方は「空き家問題の相談をしたいけど、どこに相談していいのか分からない」と悩んでいませんか?

この記事では、自治体が行っている空き家の相談ができる窓口をまとめましたので、悩みが解決できます。行政の課題や問題点等にも触れています。

【背景】空き家問題の深刻化、それに対する行政の対策

深刻化している空き家問題に、行政はどのような対策を行っているのでしょうか。

空き家は増え続ける現状にある

数十年前から増えている空き家は、これからも増え続けていくと予測されています。

下の表によると、2019年現在では845万戸の空き家が、2033年には2,100万戸まで増加。

総世帯数が減少していきますが住宅の数は増えていき、3件に1件が空き家となる未来がやってきます。

空き家の自治体の対策問合わせ先まとめ~個人行政における対策の課題点~-1979年から2033年までの空き家増加率
空き家の自治体の対策問合わせ先まとめ~個人行政における対策の課題点~ー総世帯数の減少推移

自治体だけでは止められない空き家増加

上の表でもあるように 数十年前 から空き家問題は問題視され始め、空き家の増加を自治体だけでは抑えらないのが現状です。

空き家問題の条例を自治体は制定してきましたが、自治体だけではこの問題の解決に無理があるからです。

自治体がどのような条例を制定してきたかというと、2010年に埼玉県所沢市で初めて、「所沢市空き家等の適正管理に関する条例」が制定されました。

空き家の撤去件数が向上したのをきっかけに、全国で空き家対策条例が制定されていきました。

  • 埼玉県では、空き家所有者等が相談できる市町村相談窓口や具体的な情報を得られる関係団体専門相談窓口を設置して、独自で進めていました。
  • 2011年に起きた東日本大震災直後には、「足立区老朽家屋等の適正管理に関する条例」が制定されています。
  • 「所沢市空き家等の適正管理に関する条例」では撤去件数が年間数件から10件以上、「足立区老朽家屋等の適正管理に関する条例」では解体費用の9割、上限100万円まで助成されるので、老朽家屋の解体が進んでいるといった一定の効果を出していますが、予測されている空き家増加をペース的に止められないのです。 

動き出した国「空き家対策特別措置法(空き家法)」制定

ついに国が動き、衆議院で2014年11月に「空家等対策の推進に関する特別措置法」(空き家対策特別措置法)が成立しました。

なぜ制定されたかというと、土地に家が建っていると、固定資産税が6分の1になる固定資産税の優遇措置が適用されていたので、無くそうとしたからです。

「空き家対策特別措置法」では特定空き家を指定することができ、指定されて改善勧告をされると、固定資産税の優遇措置を受けられなくなります。

国は、固定資産税の優遇措置が空き家を増加させると考えて、「空き家対策特別措置法」を制定しました。

空き家を持つことによる個人の課題

自治体や国は空き家対策に取りかかっていますが、空き家を持っている個人の課題はどのようなものがあるのでしょうか。

空き家は多くの人に降りかかる負の資産です

現在空き家は親からの相続等の問題であったり自身の問題であったりと、多くの方が自らに降りかかる課題です。

これから悩みの種となることを念頭に置き、空き家は放置しておけば負の資産としかならない、ということを忘れてはいけないのです。

空き家を持つ人の課題

空き家を持つ人からすると、どうにかしなければいけないと分かっているけど、

「どうすればいいか分からない」「相談先をどうしたらいいか分からない」ということが、第一に上がる課題となっています。

空き家を賃貸したり、民泊に利用したり、売買したりといった選択肢がありますが、今回は身近な行政にスポットを当てていきます。

主な自治体の個人に対しての対策窓口について

現在は、さまざまな窓口が各地方自治体で開かれているのでご紹介します。

対策本部

東京都では、対策の本部サイトがたてられています。

首都圏対策本部 :http://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.jp/index.html 

各自治体

専門家による空き家の相談窓口が設けられているところも多いです。

三鷹:http://www.city.mitaka.tokyo.jp/c_service/061/061485.html

埼玉:https://www.pref.saitama.lg.jp/a1106/akiya-manual.html

鹿児島:https://www.pref.kagoshima.jp/ah14/akiya/soudansaki.html

近場の自治体が窓口を開設している場合があるので、検索してみることをおすすめします。 

空き家バンク

それぞれの地域で、空き家バンクというマッチングの取り組みも実施しています。

北海道~https://www.hokkaido-akiya.com/

和歌山~https://www.wakayamagurashi.jp/category/house

奈良~http://akiyaconcierge.com/banklist/

沖縄~https://www.pref.okinawa.jp/site/doboku/jutaku/kikaku/akiya/akiya.html

京都~https://kyoto-ui.jp/akiyanouchi

静岡~https://iju.pref.shizuoka.jp/estatelist.html

長野~https://www.pref.nagano.lg.jp/iju/sangyo/iju/akiya/katsuyou/akiya250903.html

広島~http://minto-hiroshima.jp/

大阪~http://bank.osaka-sumai-refo.com/ 

福岡~https://akiyabank.f-takken.com/ 

栃木~http://www.tochigi-akiya.jp/archive/

茨城~https://iju-ibaraki.jp/residence/

空き家を賃貸または売却ができるので、空き家を所有している方や空き家を利用したい方は、ぜひ検索していただきたいです。

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空き家活用株式会社
この記事を書いた人
みらいの日本を、この軍艦島のようにしてはいけない! 私たちが、空き家市場を構築するためのベースを作り、 あらゆる企業や行政、団体とともに空き家問題を解決する事業を作りたいと考えています。