空き家データベースを活用したサービスを提供する企業が増えてきています。
そのような企業は「空き家TEC企業」とも呼ばれ、空き家対策にも有効であることから政府も期待を高めている分野です。
ここでは、別荘を始めとする空き家対策の後押しとなる「空き家TEC企業」を深堀し整理していきます。
一般的な不動産業界においても、様々な課題をテクノロジーで解決していく不動産TECが注目されています。
この不動産TECも、データベースやAIなどを活用したものですが、同様に空き家活用に特化した企業のことを「空き家TEC企業」と呼ぶ人が増えてきているのです。
空き家問題をテクノロジーで解決する取り組みは、自治体だけではなく民間企業にも取り入れられ、現在では政府も幅広い支援を行うなど、空き家対策における期待を一身に集め始めています。
条件にあわせた空き家物件を見つけやすいだけでなく、内覧をVRで行ったりと、遠方に居ながら空き家を探すことができるなど、そのメリットは様々。
空き家TECを提供する企業側のサービスも多様化し、所有者や空き家を求める人に対して、非常に利便性の高い仕組みとなってきているのです。
空き家TEC企業は、テクノロジーでの空き家利活用の支援を中心としていますが、各社とも特徴あるサービスを付帯的に提供し、差別化を図っています。
リノベーションに特化したサービスや資金調達が可能なサービス、運用や管理に特化したサービスなど特徴は様々。
別荘を手放す場合は、譲渡や売却のサービスだけでなく、相談やコンサルまで提供している企業への依頼をすれば、対応に行き詰った場合もサポートを受けられるので安心です。
それぞれの空き家TEC企業の特性を把握したうえで、必要なサービスへの依頼を行うことが、効率的な別荘対策の近道となると言えます。
空き家TEC企業の技術は、自治体や政府との連携が進み、積極的に活用され始めています。
その代表的な取り組みが「全国版空き家バンク」の開設です。
これは、国内の約4割の自治体が運用している、地域毎の空き家バンクサイトを一括し、新たな技術を採り入れながら運用を行っています。
運用を任されたのが公募によって選定された、株式会社LIFLとアットホームで、2017年より国のモデル事業として運用開始となりました。
自治体ごとにフォーマットが異なる情報を一元化し、全国の情報を比較しながら検討できる仕組みとなっており、空き家の利活用がより行いやすいWEBサイトとなっています。
そのほか、オンライン上で内覧できる技術もテストされており、今後も不動産TECを活用した空き家利活用促進の取組みが期待されています。
自治体・政府との取り組みにおいて一定の成果を上げていることもあり、今後も空き家TEC企業と地域や国との連携はより活発化することが予想され、空き家の利活用はさらに身近なものとなる見込みです。
では、代表的な「空き家TEC企業」のサービス内容を見ていきましょう。
買う・売る・貸す・譲る・活用するなど、様々な別荘の対策にも有効なサービスです。対策の方針に照らし合わせながら、是非ご参考ください。
株式会社空き家カンパニーが提供するカリアゲJAPANは、空き家の売却や管理、賃貸活用や運用を提供するサービスです。
空き家を手放したい所有者向けの「カイアゲ」や、空き家を借り上げて改装OK物件としてユーザーに転貸する「ソノママ」。
空き家物件を改装したうえで転貸する「カリアゲ」まで、幅広い対策の方針に沿った依頼ができることが特徴となっています。
管理や運用、施工を行う専門的なチームが物件に関わり、所有者に掛かる負担をサポートするサービスも提供しています。
2016年に始まったこのサービスは自治体との連携も図りながら、現在もエリア拡大を進めている状況です。
FANTAS fundingは、FANTAS technologyが手掛ける、空き家を投資物件として活用できることで注目を集めているサービスです。
利用されなくなった空き家や別荘、マンションなどを再生させ、一口一万円から参加できる投資商品を提供しています。
低リスク投資が可能ですので個人も参加しやすく、投資を介して地域再生に貢献できる点も、このサービスが注目を集めている理由です。
空き家再生の取り組みは「FANTAS repro PJ」と呼ばれ、空き家問題に対して、他社と異なる特色ある切り口でアプローチしている事業となっています。
HowMaは、株式会社コラビットが手掛ける物件価格査定サービスです。
特徴となるのは、マンションだけでなく戸建て物件の査定も可能となっており、これまでの膨大な査定データベースを基に、AIが価格査定を行う点となっています。
そのため、物件のグレードや特徴を把握したうえでの査定は難しく、一般的な物件と特徴が異なる場合は、適正な査定ができない場合もあるようです。
しかし、市場や周辺環境を加味したうえで瞬時に査定することが可能ですので、多くの所有者にとって、知識が無くても参考価格を知ることができるサービスと言えます。
これまでは専門家に頼らざるおえなかった空き家・別荘の査定を、データベース活用することでフラットに、誰でも行えるようになった空き家テックの事例です。
リモートでの査定も用意されていますので、売却等を検討している場合は、気軽に査定を依頼することもできるでしょう。
本記事の冒頭で需要が下がっているとお伝えした、別荘の空き家物件。
たしかに「別荘」としての需要は落ちていますが、時代の変化に伴って新たな活用方法が見出されています。
別荘を手放そうとお考えの方も、物件の本当価値を知るためにぜひご参考ください。
現代では所有する人も少なくなった別荘ですが、以前はバブル景気の影響などで、所有している方も比較的多かったものです。
しかし、所有者が年齢を重ねるうち、郊外や山間部の別荘地に赴くことに負担を感じる方が増え、管理や修繕の手間を考慮すると、手放したいと考える方も増えてきている傾向にあります。
2020年のコロナ禍において、多くの社会人の働き方が変化しました。
リモートワークを推奨する企業が増え、限られた出社日で勤務するなど、新しい働き方が浸透しつつある状況です。
その中で、都心部の自宅とは別に郊外に自宅を所有する、デュアルライフ(他拠点生活)や郊外に拠点を開設する、サテライトオフィスを求める企業も増えてきています。
そのような時代のニーズに適しているのが、空き家となった別荘だと言えます。
リモートワークの普及により、より自然の多い地域や静かな地域を求める人も多いため、状態や条件によっては、田舎であっても沢山の方から求められる物件となり得るのです。
特に東京都では、都心から郊外への移住を支援する動きもあり、今後もさらに移住が活発化する見込みとなっています。
このような新たな価値観を理解しておくことで、手放さずに事業活用することも可能となるでしょう。
東京都や政府も支援する空き家データベースを活用した、空き家テックと言われる領域は、今後の空き家問題解決の鍵を握っている分野です。
今までのデータを活用することで、より効率的な空き家・別荘の利活用が実現できつつあると言えます。
しかし、働き方や生活様式も大きく変わりつつある昨今では、空き家データベースだけでなく、人知や人力、地域との協力などの後押しも得て、時代にあった別荘対策を行うことが大切です。
データベースにない時代を乗り切るうえでも、人の力はまだまだ欠かすことができないものとなっています。
弊社空き家活用株式会社においても、空き家専門の機関としてデータベースやAIを活用したサービスを推進しています。
所有する約15万件以上のデータを基にした、所有者と利用者のマッチングを始め、活用のご提案~管理・運用までを一気通貫でご提供できるのが私たちの特徴です。
そのほか、多くの自治体との連携や空き家プロデュースを通して蓄積した、人の力とコミュニティーの力も我々の強みです。
所有者様から事業者様まで幅広い空き家の相談が可能ですので、別荘の対策を含めた空き家対策の際は、まずは弊社への相談をご一考ください。
時代に即した活用方法や物件の新たな価値を共有しながら、効率的で心にも寄り添う対策にご協力致します。
(了)
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<「空き家」に興味が湧いた皆さまへ>
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そう、「空き家」は【埋蔵不動産】です。お持ちの「未活用不動産」でお悩みの方も、不動産を探されている方も。価値があふれる【埋蔵不動産】として、処理や活用をともに考えてみませんか? まずはご状況、ご要望を整理させていただきます。お問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。
https://aki-katsu.co.jp/
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※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。