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とにかく「片付け」こそ、空き家対策の第一歩。実家を空き家にする片付け問題

2019年夏、Webライターとして生計を立てるべく、東京から長崎へUターンをして「実家」暮らしを始めた筆者。そこで目の当たりにしたのが「実家の片付け問題」です。いずれ、両親が他界又は介護施設等に入所する場合に備え、まだ両親が動けるうちに、「実家を綺麗にスッキリ」させるべく日々奮闘しています。そんな日常から見えてきた、「実家の片付け=空き家対策」の一貫という発想!今回は、実家の片付けの必要性や悩めるポイントについて筆者の実体験を含め綴っていきます。

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大丈夫?知らないうちに「実家」は物でパンパン!

18年振りに「実家」で生活して感じたギャップ!

大学進学のため18歳で実家を離れ、36歳まで山梨県の甲府市や東京都内、長野県の軽井沢などで仕事をし、2019年夏に長崎県南島原市の故郷へUターンした筆者。

18年振りに戻った「実家」で生活をしながら、物の多さに驚く日々を送っています。

「実家」を離れてからは、転勤やマンション更新などで引越しをする機会が多く、最終的には古民家シェアハウスで生活していた筆者。

引越しする度に、断捨離をして物を極力減らしたミニマム生活にすっかり慣れていました。

そのため、「実家」の物の多さにはギャップを感じずにはいられません。

筆者の「実家」は、田舎によくある2階建て一軒家。倉庫や庭先、裏庭など至る所に物を保管する場所があること、40年近く引っ越しすることなく住み続けていることなど、物を貯め込んでしまいがちな状況が整っています。

加えて、「物を捨てる=勿体ない贅沢思考」という精神が強く根付いている親世代は「いつか使うかも」と倉庫や納屋に使わない物を詰め込んでしまうのです。

筆者の両親は幸いなことに未だ健康な60代。

両親が元気に動けるうちに、一緒に「実家」の断捨離をすべく日々奮闘中です。少しずつですが、スッキリと綺麗に変貌を遂げています。

「実家の片付け」=「空き家対策」の一つ!

「実家を片付ける」ことが「空き家対策」となる理由

東京都大田区にあった古民家シェアハウスで暮らし、日本の「空き家」に興味を持つようになった筆者。

良縁あって「空き家」についての様々な記事を発信させてもらっている中で、気づいたことがあります。

「片付け・断捨離」は、全ての「空き家活用」に通じるということです。

「実家」を片付けることは、もし「実家」が「空き家」となってしまった場合、売る、賃貸に出す、ワークスペースや民泊として活用する、撤去するなど全ての「空き家対策と活用」における初めの一歩となります。

絶対に避けては通れない道。

少しずつでも「実家」を整理し、断捨離しておくことで、スムーズに「空き家活用」の次の段階へ移行できるのです。

もしも「実家」が「空き家」になってしまったら!

道を歩けば「空き家」にあたる。という言葉が大袈裟だと感じない程、日本にはたくさんの「空き家」があります。

最近は特に、「空き家」や商店街のシャッター通りが増えたという印象を強く持っています。

2018年に行われた総務省の「住宅・土地統計調査」の結果によると、日本の「空き家」の戸数はおよそ849万戸となっており、総住宅数の13.6%を「空き家」が占めています。

参考:https://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2018/pdf/kihon_gaiyou.pdf

「空き家」を誰しもが所有する「大空き家時代」の到来!

団塊世代が75歳を迎える2025年に超高齢化社会へ突入する日本。

昭和時代には主流であった、家を代々引き継ぐ、両親と同居をする、子が親の介護をするという常識はもはや、トラディッショナルスタイル。

核家族が増え、介護が必要な高齢者は老人介護施設へ入所する。

徐々に新しい価値観が生まれ、日本の「家」の在り方は大きく変化してきています。

現代は正に価値変遷の過渡期であり、「空き家」が増える要因でもあります。

両親が他界した後、老人介護施設へ入所した後、あなたの「実家」はどうなりますか?

「空き家」問題は他人事ではなく、今の時代を生きる誰もがそう遠くない未来向き合う必要のある課題であることをしっかり認識しておきましょう。

「空き家」所有者の責任と義務

職場から遠い、子どもの学校がある等の理由から「実家」に住めないという人、既に自分のマイホームを持っているので「実家」に住む必要がない人。

その場合、「実家」は必然的に「空き家」になります。「空き家」所有者に課される、責任と義務を知っておくことは大切です。

まず、固定資産税や都市計画税など税金の支払い義務が生じます。

それだけではなく、「空き家」を清潔で安全な状態に保っておく責任もあります。

2015年に施行された「空き家対策特別措置法」では、手入れのされていない「放置空き家」に対して強制撤去や固定資産税の増額など厳しく対処しています。

廃墟化した「放置空き家」は、異臭、ゴミの不法投棄、害虫の発生、災害時の家屋倒壊など様々な悪影響を周辺に与えてしまいます。

「実家」を綺麗に片付けておくことは、最低限の社会ルールを守ることになり、近隣住民の方への思いやりに繋がるのです。

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筆者の「実家の片付け」はコツコツと稼働中

一部屋ずつ、天気の良い動きやすい時に仕分け!

時間があるのであれば、計画的に場所を決めて掃除を進めていくのがおすすめです。掃除や片付けは上を見ればきりがなく、投げ出してしまいそうになります。

天気の良い、気候も動きやすい日に、今日は庭の倉庫、居間、台所と区切ってやっていくと時間も長くなりすぎず、徐々に進んでいきます。

筆者の場合は、在宅で仕事をしているので、仕事の集中力が切れた合間に2〜3時間程、「今は、押入れだけを掃除・片付けする」とメリハリをつけて進めています。

ゴミ集荷日の火曜日・金曜日の前日であれば、掃除・片付けで集まったゴミを翌日には捨てることができるので「実家」から物が減っていく感覚をすぐに味わえて、気分爽快です。

そして何より大切な「断捨離」!!

筆者の「実家」の片付けのメインは断捨離。兎にも角にも、ものを減らすことに注力し、ついつい物を溜め込みがちな両親に変わって、ゴリゴリに断捨離を進めます。

もちろん、勝手に捨てることは忍びないので、両親に確認しつつ、長い間使ってない食器や衣類など思い切ってどんどん処分していきます。

定期的に地方自治体のゴミ出しの日に、小まめに捨てることもしていますが、その他に、「実家」から車で10分程の場所にあるゴミ処理場に軽トラックトに積み直接持っていくこともしています。

先日、庭先や裏庭の木の枝を剪定し、軽トラックいっぱいに積んで持って行った際は、300円の費用で捨てることができました。

電化製品やパソコン、あまりに大きな粗大ゴミなど、持ち込みできないゴミもありますが、きちんと調べて、分別し、直接ゴミ処理場に持って行くと1度にたくさんの量をお安く捨てることが可能。

管轄のゴミ処理場に電話で確認することもできますし、ホームページ上にも詳しく記載があるので、活用すると便利です。

資産価値がありそうな物の保管場所を確認しておく

記念硬貨や宝石、着物に切手など価値のあるものがどこに保管してあるのか確認しておくことが大事。

両親に突然何かあった際も、探す手間が省け片付けや遺産整理がスムーズに進みます。

掃除・片付けをしながら、両親に、資産価値のある物をどうして欲しいのか尋ね、きちんとメモや手紙を残しておいてもらうよう促しましょう。

<次ページ:お盆などの帰省も「実家片付け」のタイミング!>

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麻衣子(Smiycle)
この記事を書いた人
旅行会社勤務を経て、フリーランスのライターへ転身。古民家シェアハウスに住み、Airbnbを利用して海外を旅した経験から、日本の空き家問題に興味を持ち、明るい未来に繋がる記事を書いています。