修学旅行民泊の受け入れにはデメリットもあります。
まず挙げられるのが収益確保の難しさです。
文部科学省の平成30年度子供の学習費調査によると、公立高校の修学旅行・遠足・見学費は平均35,579円です。こちらは修学旅行以外の遠足や社会科見学も含まれた金額のため、修学旅行はこれよりも低い予算となる場合もあります。
つまり修学旅行は一般的に低予算であることが多いうえ、民泊受け入れ家庭と他の体験業者と旅行中の時間(予算)を分け合うことになり、安定収益を確保することが難しいのです。
あくまでも地域活性化や交流を目的とした場合にはおすすめできますが、短期的に収入を得たい・即効性を求めている場合などにはおすすめできません。
収益性を求めるなら、「特区民泊を併用する」、「旅館業法の許可を得て簡易宿泊所や民宿として営業し、修学旅行を誘致する」といった方法もあります。
前述したとおり、修学旅行民泊で求められるのは主に「農山漁村民泊」であり、「日常とは違った伝統や文化を体験できる民泊」です。
また、「民泊」は現在注目が高まっている宿泊形態ではあるものの、まだまだ一般的とはいえません。修学旅行生や保護者、学校からは「高いお金を払って滞在先が人の家というのは…」といった声もあります。
指導者や生徒に満足して帰ってもらわなければリピートは見込めないため、農山漁村民泊を提供できる地域で一次産業を生業としている場合でも、充実した作業体験を用意したり、居心地の良さを高めたりといった工夫が必要になります。
空き家を修学旅行民泊の受け入れ先として活用するには、空き家の状態によってリフォームが必要となります。
特にトイレや浴室は通常の民泊と同様に快適性が求められるため、優先してリフォームを行うと良いでしょう。
また、修学旅行民泊は一般的な民泊でいう「家主居住型民泊(ホームステイ型民泊)」と似たの宿泊形態です。家主居住型民泊ではゲストが滞在する間、原則として「1時間以上家主が家を不在にしてはならない」ことになっています。
修学旅行民泊での不在時間の上限は地域協会の規定によって異なりますが、同様の規定があることが一般的です。各種条件が気になる場合には地域の協会に問い合わせてみましょう。
修学旅行民泊は異世代との交流を行い、地域の魅力を直接伝えることのできる特殊な民泊です。一般的な民泊とは異なる点も多くあり、難しく感じる部分も多いかもしれません。
しかし将来を担う若者たちと体験や宿泊を通して深く触れ合うことで、「生活にハリが出た」、「生きがいになった」、「地域の振興に貢献している実感がある」ととらえる人も多く、収益以外の面でのメリットを実感できる民泊といえるでしょう。
また、新たに物件を購入して民泊施設にするには大きなコストがかかりますが、すでに空き家を所有されている場合には小規模なリフォームだけで受け入れを開始できる場合があります。
民泊や空き家活用についての疑問をお持ちの方、活用方法にお悩みの方はプロに相談することをおすすめします。
空き家活用株式会社は、相談者お一人ずつの状況やお気持ちに合わせて空き家の売却や民泊施設を含めた活用などを提案する会社です。
空き家を所有されている方、これから空き家を相続する予定のある方はぜひお気軽にご相談ください。
(了)
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お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。
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