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空き家のレトロさを活かし、資産価値をアップさせるおしゃれなリノベーションを

空き家のレトロさを活かすリノベーションとは

これまで空き家の資産価値をあげるためのリノベーションとは何か、ということについてお話致しました。

ここからは、資産価値をさらにあげる方法として、空き家を活かし楽しむためのリノベーションをお話致します。

空き家(中古住宅)のリノベーション

空き家は補助金をかしこく利用する

空き家のリノベーションには、自治体によってさまざまな補助金があります。

空き家対策として、神奈川県海老名市では「空き家活用促進リフォーム助成金」などがあり、リノベーション後は住むことが条件づけられていますが、賃貸や居住を考えるのであれば有意義に使うことができる助成金です。

世田谷区などでは空き家対策ではありませんが、「世田谷区環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金」などがあり、細かい規約はあるものの上限金額40万円までの補助金があります。こうした耐震や省エネリフォームに関する補助金も、使い方によっては空き家をリノベーションする際に申請することができますので、是非ご空き家の居住地にある自治体にお問い合わせください。

空き家は補助金をかしこく利用すれば、費用を抑えてリノベーションすることが可能となるのです。

注意!住宅ローンが使えない空き家のリノベーション

空き家を改修する際には、住宅ローンやリフォームローンを組むことも可能です。

ただし、ここで注意したいのは住宅ローンを組むことができない空き家もあるということです。

住宅ローンには「建築基準法およびその他法令の定めに合致していることが必要」という条件があり、1981年以前に建てられた建物の場合以前の建築基準法で建てられているため、空き家の中にはこの条件を満たさない物件が多くあります。

そのため、住宅ローンを組むことができないのです。

リフォームローンでは、借入限度額が500万円程なため、フルリノベーションを考えた場合住宅ローンを利用することが理想です。

また、住宅ローンを組むことが出来てもローン控除を受けられない場合もあります。

床面積が50㎡以下の物件は、ローン控除の対象外となってしまうため、狭小住宅の中古物件やワンルームマンションなどの中古物件の場合、控除を受けることができません。

くれぐれも資金繰りに関して、きちんとシミュレーションをした上で空き家の購入やリノベーション工事をしましょう。

中古住宅に適したリノベーション

中古住宅の場合、住環境を整えるリノベーションが優先されますが、一部分だけでも特別なリノベーションを行うと、中古住宅がグッとおしゃれになります。

こだわりの洗面台や、バスルーム、キッチンなど。もしくは壁に本棚などを建付け書斎を作ることも可能です。

水回りなどのリノベーションと併せて、こだわりのリノベーションをすることで、普通の中古住宅が家主のオリジナリティあふれる家へと変貌します。

古民家のリノベーション

既存建具を上手に利用する

古民家の場合、そのレトロさをあえて活用することで、必要な設備は刷新しつつも、どこか懐かしさのあるリノベーションをすることが可能です。

例えば、戸、障子、ふすまなどの建具を利用し、間取や配置換えなどをすることで、コストを抑えたリノベーションをすることができます。

新旧の木材のコントラストを楽しむ

古民家リノベーションの場合、古民家のテイストに合わせようとすると「古色仕上げ」という加工を加える必要が出てきます。

そこをあえて、新しい木材はそのままの色にすることで古い木材とのコントラストを出すことが出来るのです。

もちろん配置する上で多少のデザイン力も必要となりますが、古い木の色で暗くなりがちな部屋の中に新しい木が入ることで、明るさのあるハイセンスな空間となります。

二階部分をあえて吹き抜けにしてダイナミックな空間に

古民家の場合、柱や梁の構造がしっかりとしているため、あえて2階部分や天井の床板を外し、梁などを見せるリノベーションの方法もあります。そうすることで部屋に高さが演出され、閉塞的だった1階部分が奥行き感のあるダイナミックな空間へと変わります。

さらに梁の上にスポットライトなどを配置することで、間接照明のような効果も期待できます。

古民家はその古さからリノベーション費用が普通の中古住宅よりもかかりますが、このように古民家の良さを活かしてコストを抑え、リノベーションをすることも可能です。

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大倉りょう
この記事を書いた人
雑誌編集を経て、現在はフリーの編集ライターに。空き家や外壁塗装など家周りのライティングが得意。「家の間取」を眺めていれば、ごはん三杯までいけます。