横浜市で空き家のことを調べるときは、「空き家なら誰でも使える一律の補助金」を探すより、相続した家を売るのか、今後も持つのか、地域活用に回すのか、解体や建替えをするのかを先に分けて考える方が実務的です。横浜市では、空家の総合案内窓口、空家のこれから相談窓口、空家活用の専門相談員派遣事業、空家活用のマッチング制度、空家の改修等補助金、子育て世代転入・定住促進補助金、相続空き家の確認書、住宅除却補助制度、木造住宅の耐震診断・耐震改修補助、建築物不燃化推進事業補助など、目的ごとに確認先が分かれています。
この記事では、横浜市の公式情報をもとに、まず確認したい制度、相談窓口、進め方の注意点を整理しました。受付期間、予算状況、対象区域、必要書類は変更されることがあるため、本文では判断の軸を分かりやすく整理しつつ、最終確認は公式サイトへ進める構成にしています。
- 横浜市でまず確認したい空き家対策・相談窓口の入口
- 相続・売却・管理・活用・改修・解体・建替えの前に見ておきたい制度と注意点
- 横浜市の空き家対策の現状と、公式サイトで最新情報を追う方法
最終確認日:2026年7月8日
主な参照元:横浜市公式サイト、横浜市空家等対策計画、横浜市空家のこれから相談窓口、横浜市住宅供給公社、横浜市建築局・都市整備局の各制度ページ など
目次
横浜市の空き家の現状
横浜市では、空家等対策計画に基づき、空家化の予防、空家等の流通・活用促進、管理不足空家等の防止・解消を柱として、総合的な空き家対策を進めています。空き家を放置すると、老朽化、樹木の繁茂、衛生・防犯上の不安、災害時の倒壊リスク、近隣への影響が大きくなるため、所有者や相続人が早めに方向性を決めることが重要です。
横浜市の特徴は、一般的な相談を受ける「空家の総合案内窓口」に加えて、空き家や今後空き家化が見込まれる住宅の所有者等を対象に、専門の相談員が処分方法や活用プランの提案、業者とのマッチング等を伴走支援する「横浜市空家のこれから相談窓口」が用意されている点です。単に制度を探すだけでなく、売却・活用・管理・解体・相続・家財整理などが複合している場合は、相談窓口を使って論点を整理することが進め方の近道になります。
横浜市で押さえたい前提
横浜市の空き家対策は、総合案内窓口・伴走型相談窓口・専門相談員派遣・マッチング制度・地域活用向け改修補助・子育て世代向け購入補助・相続空き家の確認書・住宅除却補助・耐震診断/耐震改修補助・不燃化推進事業補助のように、目的ごとに確認先が分かれています。とくに、補助金や工事系制度は、事前相談と契約・工事着手前の確認が重要です。
まず確認したい補助金・制度
横浜市では、空き家の売却・管理・活用・改修・解体に関わる制度が、空家対策、住宅政策、建築防災、防災まちづくり、市民相談などのページに分かれて掲載されています。相続した住宅を売るのか、管理に困っているのか、地域活用に回すのか、購入・改修して住むのか、解体や建替えを進めるのかで見るべき制度が変わるため、まずは次の項目から当てはまるものを絞り込むのがおすすめです。
| 補助金・制度 | こんな人向け | 要点 | 公式ページ |
|---|---|---|---|
| 空家の総合案内窓口 | 空き家をどうしたらよいか、まず一般的な相談をしたい所有者 | 横浜市住宅供給公社が運営する無料相談窓口です。専門的な相談が必要な場合は、内容に応じて専門家団体等を紹介します。 | 確認する |
| 横浜市空家のこれから相談窓口 | 売却、活用、管理、解体、相続、片付けなど複数の悩みを整理したい所有者・相続予定者 | 横浜市と空き家活用株式会社が連携して開設した、ワンストップ伴走支援型の無料相談窓口です。処分方法や活用プラン、業者とのマッチング等を相談できます。 | 確認する |
| 空家活用の専門相談員派遣事業 | 空き家の賃貸借、改修、事業計画、地域活用などを専門家に相談したい人 | 横浜市と協定を締結した不動産関係団体やまちづくりNPO等と連携し、宅地建物取引士や建築士等の相談員を無料で派遣する制度です。 | 確認する |
| 空家活用のマッチング制度 | 空き家・空地を地域活動の拠点として使ってほしい所有者、活動場所を探す団体・事業者 | 横浜市内の空家等の所有者と、地域活動の拠点を探している団体や事業者との橋渡しをし、対話の場を設定する制度です。横浜市は空家バンクを設置していない点にも注意が必要です。 | 確認する |
| 空家の改修等補助金(地域貢献型・地域貢献[簡易改修]型) | 空き家を子育て支援施設、高齢者支援施設、コワーキングスペースなど地域活性化に貢献する施設として活用したい団体・事業者 | 地域活性化に貢献する施設の設置促進を目的に、空家の改修費用を補助する制度です。先着順で、予算額に達した時点で受付終了となるため早めの事前確認が必要です。 | 確認する |
| 空家を活用した子育て世代転入・定住促進補助金 | 横浜市内の空家を購入して転居する子育て世代 | 市内の空家を購入して転居する子育て世代を対象に、購入費用の一部を補助する制度です。空家の要件、世帯要件、購入・居住の要件を必ず確認します。 | 確認する |
| 被相続人居住用家屋等確認書の交付 | 相続した横浜市内の空き家を売却し、譲渡所得の3,000万円特別控除の適用可否を確認したい人 | 確定申告で提出する書類の一つとして、横浜市が確認書を交付します。確認書の交付を受けても特例適用が保証されるわけではないため、税務署での確認も必要です。 | 確認する |
| 木造住宅の無料耐震診断・耐震改修補助 | 古い木造住宅の耐震性を確認し、改修を検討したい所有者 | 平成12年5月31日以前に建築確認を得て着工された木造住宅などを対象に、無料耐震診断や耐震改修工事費用の補助を確認できます。 | 確認する |
| 住宅除却補助制度 | 耐震性が不足する木造住宅等の解体を検討している所有者 | 耐震性が不足する木造住宅等の解体工事費用を横浜市が補助する制度です。工事契約・着手の前に交付決定が必要です。 | 確認する |
| 建築物不燃化推進事業補助 | 重点対策地域などで老朽建築物の解体・新築・建替えを検討している人 | エリア限定の解体・新築の補助金です。重点対策地域や対象建築物の要件があるため、所在地が対象区域に入るかを先に確認します。 | 確認する |
制度によって「所有者向け」「地域活動団体・事業者向け」「購入者向け」「区域限定」「契約前確認」「工事着手前の交付決定」など条件が異なります。迷う場合は、まず横浜市の空家対策ページから制度全体像を確認し、担当窓口に対象要件を確認してから進めるとスムーズです。
手続きの進め方と注意点
空き家を今後どうしたいかを、維持管理して保有する、売却する、地域活用に回す、改修して住む・貸す、解体や建替えを前提に動くに分けて整理します。ここが曖昧なままだと、相続、税、耐震、管理、マッチング、補助金の情報が混ざって判断しづらくなります。
一般的な入口は空家の総合案内窓口、複合的な悩みや解決までの伴走相談は横浜市空家のこれから相談窓口、地域活用は専門相談員派遣・マッチング制度、耐震・除却は建築防災課、不燃化エリアの解体・建替えは防災まちづくり推進課、相続・登記・不動産取引の一般相談は市民相談室というように、相談先を分けると進めやすくなります。
横浜市の制度は、空き家所有者向けの相談・活用支援のほか、地域活動団体・事業者向け改修補助、子育て世代向け購入補助、旧耐震木造住宅、重点対策地域、相続空き家の確認書など、条件が細かく分かれます。住所、築年、構造、所有者・相続人の関係、現在の利用状況、活用目的を整理し、自分の物件や計画が対象に入るかを先に確認します。
相続した空き家を売るなら確認書の申請書類、改修補助ならチェックシートや事業計画、子育て世代向け購入補助なら空家・世帯・購入の要件、除却補助なら耐震性の確認や見積書、不燃化推進事業なら対象区域と手引きの確認が必要です。予算上限や年度内の完了期限がある制度も多いため、早めに書類一覧を見て準備するのが安全です。
解体、建替え、耐震改修、改修補助、購入補助などは、申請の順番や契約・工事着手前の交付決定が重要です。見積もりや購入計画が具体化した段階で一度担当課に連絡し、申請順序、対象経費、完了期限を確認してから動くと失敗しにくくなります。
見落としやすい注意点
- 横浜市には空家バンクが設置されていないため、居住用の空家を探す場合は民間の不動産事業者等も確認する
- 空家の改修等補助金は、地域活性化に資する事業かどうかの確認が必要で、予算額に達すると受付終了になる
- 住宅除却補助制度は、工事契約・着手の前に補助金の交付決定が必要
- 建築物不燃化推進事業補助は、重点対策地域など対象エリアに入るかどうかで利用可否が変わる
- 相続した空き家の確認書は、税制の適用そのものを保証するものではない
- 近隣空き家の相談では、所有者の個人情報や指導状況が開示されないことがある
悩み別に最初に確認したいサイト・窓口
売りたい
相続した実家や空き家を売る前は、名義や相続登記、共有者の有無、税制の適用可否、売却時期、片付けや解体の要否を先に整理するのが基本です。横浜市では、複合的な悩みを相談できる「空家のこれから相談窓口」と、相続空き家の3,000万円特別控除に関する確認書ページをあわせて確認しておくと、動く順番をつかみやすくなります。
活用したい
空き家を地域活動、子育て支援、高齢者支援、コワーキングスペースなどに活かしたい場合は、横浜市の地域活用ページ、専門相談員派遣、マッチング制度、改修等補助金を確認します。制度によって所有者向け、団体・事業者向け、地域活性化に資する事業向けなど対象が異なるため、活用目的を具体化してから相談しましょう。
管理に困っている
遠方在住や高齢化などで管理が難しい場合は、いきなり売却や解体に決めず、空家の総合案内窓口で現状を相談し、必要に応じて専門家団体や管理代行事業者の情報を確認すると選択肢が広がります。近隣から見て老朽化や樹木の問題がある場合は、近隣向けの空家相談受付コールセンターも確認できます。
解体・建替えしたい
古い木造住宅の解体や建替えを考えているなら、工事の前に助成対象かどうかを確認しておくことが重要です。耐震性が不足する木造住宅等は住宅除却補助制度、重点対策地域などの老朽建築物は建築物不燃化推進事業補助を確認します。どちらも対象条件と申請順序の確認が欠かせません。
将来が不安
今は空き家ではないものの、親の家の相続、住まいの終活、共有名義、将来の管理負担が心配な場合は、空家化する前に情報を整理することが大切です。横浜市では、空家予防コンシェル、空家のこれから相談窓口、住まいの終活に関する情報が用意されています。早い段階で方向性を決めておくと、相続後に売却・活用・解体の判断で迷いにくくなります。
相談窓口一覧
制度名や相談内容によって担当が分かれるため、最初の連絡先選びが重要です。横浜市で空き家や住まいの扱いを相談するときに、まず確認しやすい窓口を整理すると次のとおりです。
| 窓口 | 相談内容 | 電話番号 | 受付時間 | 公式ページ |
|---|---|---|---|---|
| 空家の総合案内窓口(横浜市住宅供給公社) | 所有者からの空家に関する一般的な相談、専門家団体等の紹介 | 045-451-7762 | 10:00〜16:00(12:00〜13:00、土日祝・年末年始を除く) | 確認する |
| 横浜市空家のこれから相談窓口 | 空家や今後空家化が見込まれる住宅の処分方法、活用プラン、事業者マッチング、伴走支援 | 0120-830-458 | 受付 10:00〜19:00(年末年始を除く)/相談対応 10:00〜17:00(平日) | 確認する |
| 空家相談受付コールセンター | 近隣の空家の建物老朽、樹木、横浜市の空家等対策に関する相談 | 03-4476-8043 | 月曜日〜金曜日 9:00〜17:00(祝日・休日・12月29日〜1月3日を除く) | 確認する |
| 建築局住宅政策課 | 空家等対策、専門相談員派遣、マッチング制度、改修等補助金、確認書など | 045-671-4121 | 平日 8:45〜17:15(詳細は公式ページを確認) | 確認する |
| 市民相談室 | 法律相談、司法書士相談、宅地建物相談、市政一般相談など | 045-671-2306 | 平日 8:45〜17:15(窓口での案内は17:00まで。相談種別により異なる) | 確認する |
| 建築局建築防災課 耐震事業担当 | 木造住宅の無料耐震診断、耐震改修補助、住宅除却補助制度 | 045-671-2943 | 平日 8:45〜12:00、13:00〜17:15(土日祝・年末年始を除く) | 確認する |
| 都市整備局防災まちづくり推進課 | 建築物不燃化推進事業補助、対象エリア内の解体・新築・建替え補助 | 045-671-3595 | 平日 8:45〜17:15(詳細は公式ページを確認) | 確認する |
よくある質問
横浜市には「空き家なら誰でも使える」補助金がありますか?
横浜市では、空き家一般に一律で使える制度というより、地域活用向けの改修補助、子育て世代向けの購入補助、耐震性が不足する住宅の除却補助、重点対策地域などの不燃化推進事業補助、相続空き家の確認書など、目的や条件ごとに制度を確認する流れが中心です。まずは物件の所在地、築年、構造、今後の使い方を整理してから制度ページを確認してください。
横浜市で空き家の相談をするなら、最初はどこに連絡すればよいですか?
一般的な相談なら「空家の総合案内窓口」、売却・活用・管理・解体・相続・片付けなど複合的な悩みを整理したい場合は「横浜市空家のこれから相談窓口」が入口になります。近隣の空家の老朽化や樹木に関する相談は、空家相談受付コールセンターも確認できます。
相続した空き家を売る前に、横浜市で何を確認すればよいですか?
相続登記の状況、共有者の有無、売却時期、空き家の状態、解体や耐震改修の要否、税制の適用可否を先に整理します。横浜市では「被相続人居住用家屋等確認書」を交付していますが、制度適用そのものは税務署等での確認が必要です。書類準備に時間がかかることがあるため、早めに動くのが安全です。
横浜市に空家バンクはありますか?
横浜市の空家活用のマッチング制度ページでは、横浜市は空家バンクを設置していないと案内されています。個人で居住用の空家を探す場合は、民間の不動産事業者等を確認する必要があります。一方で、空家等の所有者と地域活動の拠点を探す団体・事業者との橋渡しをするマッチング制度は用意されています。
解体や建替えの見積もりを先に取ってから申請しても大丈夫ですか?
見積もり取得自体は検討材料になりますが、住宅除却補助制度では工事契約・着手の前に補助金の交付決定が必要です。建築物不燃化推進事業補助や耐震改修補助も、対象区域、対象建築物、申請順序の確認が重要です。契約や工事着手の前に担当課へ確認してください。
空き家を地域活動や施設として活用したい場合はどこを確認すればよいですか?
まずは横浜市の「空家を残したい・誰かに使ってもらいたい方へ」のページを確認しましょう。空家活用の専門相談員派遣事業、空家活用のマッチング制度、空家の改修等補助金(地域貢献型・地域貢献[簡易改修]型)など、活用目的に応じた制度が整理されています。
公式サイトで最新情報を確認する
制度の対象区域、相談日程、必要書類、申請期限、予算状況は変更されることがあります。最終判断の前に、次の公式ページを確認しておくと安心です。
- 横浜市|横浜市の空家等対策について
- 横浜市|お持ちの空家でお悩みのあなたへ(総合案内窓口のご案内)
- 横浜市|空家のこれから相談窓口
- 横浜市 空家のこれから相談窓口|専用Webサイト
- 横浜市|近隣の空家等のご相談は、空家相談受付コールセンターまで
- 横浜市|空家を残したい・誰かに使ってもらいたい方へ
- 横浜市|空家を手放したい方へ
- 横浜市|空家の活用・改善等で利用できる各種支援制度等の一覧
- 横浜市|空家活用の専門相談員派遣事業
- 横浜市|空家活用のマッチング制度
- 横浜市|空家の改修等補助金(地域貢献型)
- 横浜市|空家の改修等補助金(地域貢献[簡易改修]型)
- 横浜市|空家を活用した子育て世代転入・定住促進補助金
- 横浜市|空き家の譲渡所得の3,000万円特別控除・被相続人居住用家屋等確認書
- 横浜市|木造住宅の無料耐震診断
- 横浜市|木造住宅耐震改修補助事業
- 横浜市|住宅除却補助制度
- 横浜市|建築物不燃化推進事業補助
- 横浜市|市民相談室
横浜市で空き家や使っていない住宅をどうするか迷ったときは、最初に「持つか」「売るか」「活用するか」「改修して住む・貸すか」「解体・建替えか」を整理し、住所条件と制度一覧から当てはまる窓口へ進むのが基本です。
- 横浜市では、空家の総合案内窓口と横浜市空家のこれから相談窓口をケース別に使い分ける進め方が実務的です。
- 地域活用を考える場合は、専門相談員派遣・マッチング制度・空家の改修等補助金をあわせて確認しましょう。
- 相続した空き家を売る場合は、被相続人居住用家屋等確認書や相続登記、税務の確認を早めに進めましょう。
- 解体・建替えを検討する場合は、住宅除却補助制度と建築物不燃化推進事業補助のどちらを確認すべきか、所在地と建物条件で切り分ける必要があります。
- 補助金や工事系制度は、事前相談・契約前確認・工事着手前の交付決定が重要です。
- 迷った場合は、横浜市の公式相談窓口に早めに連絡し、必要書類と進め方を整理してから動くと失敗しにくくなります。
空き家の扱いは、売却・賃貸・改修・管理・解体・建替えのどれを選ぶかで見る制度が変わります。横浜市では、まずは公式の制度案内や相談窓口を確認するのが基本です。そのうえで、自分のケースでどこから動けばよいか迷う場合は、横浜市と連携して開設されている無料相談窓口も使って整理すると進めやすくなります。
制度対象の有無がまだ分からない段階でも、売却・活用・管理・解体・相続・片付けの進め方を整理したい場合は、横浜市空家のこれから相談窓口も活用できます。



