本格的な梅雨の前に、空き家の空気を入れ替えよう

梅雨が近づいてきました。湿気が高まり、じめじめとした日が続くこの時期。日本に暮らす私たちにとって、梅雨は「住まい」と真剣に向き合う大切な季節でもあります。とくに、しばらく使われていない空き家にとって、梅雨は想像以上にダメージが大きい季節です。

空き家に潜む“湿気”のリスク

人の気配がなく、窓も閉めきられたままの空き家は、湿気がこもりやすくなっています。床下に湿気がたまれば、カビの原因になりますし、柱や梁にまで及べば建材の劣化も早まります。また、風通しが悪いまま放置された室内では、家具や畳が傷んだり、独特の臭いが染みついてしまうことも。

これは、空き家を「あとで使うつもり」「売るか貸すか、まだ決めていない」という方にとっても、他人事ではありません。長期間メンテナンスされていない家は、いざ活用しようとした時に想像以上の修繕費がかかってしまうケースが少なくありません。

だからこそ、本格的な梅雨に入る前のいま、空き家の「空気の入れ替え」をおすすめしたいのです。

週末1時間でできる!空気のリフレッシュ

空き家と聞くと、何か大がかりなことをしないといけないように思ってしまうかもしれません。でも、最初の一歩は意外と簡単です。天気の良い週末に、ほんの1時間ほど時間をとって空き家を訪れてみましょう。

玄関や窓を開けて、風を通す。それだけで、家の空気がぐっと軽くなります。可能であれば、押し入れやキッチンの扉も開けて、空気がこもらないようにしてあげるのが理想的です。

もし掃除道具があれば、サッと掃き掃除をするだけでも、家の印象がまったく変わってきます。「この家、思ったよりまだ生きてるな」と感じるはずです。

空気の入れ替えは“気持ち”の入れ替えでもある

空き家に風を通す行為は、家のためだけではありません。私たち自身の気持ちにも、どこか区切りや再スタートのような作用をもたらしてくれます。

かつて親が住んでいた家、育った家、思い出の詰まった家。久しぶりに訪れてみて、「やっぱりここ、好きかもしれない」と思えたり、「そろそろ決断しよう」と感じられるきっかけにもなるかもしれません。

活用の第一歩は、「空気を入れ替える」ことから始まります。それは物理的な風通しだけでなく、心の中のモヤモヤを吹き飛ばしてくれる“見えない風”でもあるのです。

アキカツマガジンでは、“活用できなかった空き家が活用されるまで”を連載中

アキカツマガジンでは、実際に空き家を所有し、悩んでいた方がどのように一歩を踏み出し、活用に至ったのか。そのプロセスをドキュメンタリー形式で追いかけています。

もしかすると、あなたと同じような状況の方が登場するかもしれません。

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まずは一度、家に会いに行ってみよう

空き家は「放置してしまうとどんどん遠ざかってしまう存在」でもあります。けれど、たった一度でも顔を見に行くだけで、不思議と距離は縮まります。

本格的な梅雨に入る前のいまこそ、あなたの空き家に風を通しに行ってみませんか?

そして、空き家のこれからを、一緒に考えてみませんか?

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