普段道を歩いていますと、空き家を見かけることがあります。
長年人が住んでおらず、雑草がはびこり、ところどころ窓ガラスも割れている。
ただ、立地としては最高。
そんな自分の理想的な立地にある空き家の購入方法から、0円空き家など自分の条件に合う空き家の購入方法まで、さまざまな空き家の見つけ方や買い方をここではお話しします。
ほしい空き家の立地条件が決まっている場合
空き家はほしい地域を歩いて探す
空き家の見つけ方は、空き家として売り出しているものを探す方法と、自分で放置されている空き家を見つけ出して交渉する方法があります。
空き家をほしい場所や、ほしい空き家の条件がある場合は、希望する地域を歩いて探しましょう。
空き家かどうか見分けるポイントの一つとして、玄関前に雑草が生い茂っている場合は長い間人の出入りがなく家が放置されている可能性があります。
ただ、空き家と思った家に人が住んでいる場合もありますので、ぶしつけに家をのぞき込んだり、家の写真を撮ったりしたことでトラブルにならないようにしましょう。
まずは近所で聞き込み
空き家と思われる家を発見したら、近所に聞き込みをしてみましょう。
最初は、近所にある不動産業者に聞き込みます。不動産業業者での取り扱いが無い場合は、隣近所や近くの商店などへ。
その際には、あまり嘘などはつかず「購入できる空き家を探していて空き家の所有者を探している」と目的を伝えます。
また、相手の電話番号を聞き出すのではなく、自分の連絡先を渡して連絡をもらえるようにするとよいでしょう。
法務局で登記簿を調べる
法務局に行けば登記簿で所有者などを調べることができます。
これは、空き家の所有者でなくても登記簿を請求することができますので、所有者を知りたい場合には有効な手段です。
法務局では、所在地番、家屋番号などを記載しますので調べておきましょう。
また、登記事項証明書1通につき600円の手数料がかかります。
売り出していない空き家購入の難点とは
≪登記簿の情報が古い場合がある≫
上記で説明した登記事項証明書を請求して所有者を調べる方法ですが、申請などをしていないがために情報が古い場合があります。
その場合には、登記簿を手に入れても所有者がわからない場合があります。
こうなってしまいますと、近所での地道な聞き込みに日数を費やす、もしくは調査会社などに調査費用を払って調べるなどが考えられます
しかし、せっかく空き家を安く手に入れようと思ってもこれでは費用も手間もかかりすぎてしまいます。
≪不動産業者によっては取り扱ってもらえない≫
不動産業者によっては、いわゆる低廉な空き家の場合取り扱ってもらえないことがあります。
平成30年の宅建業法の改正で、物件価格が400万円以下の場合に最大18万円の仲介手数料を受け取ることができるようになりました。
そうはいっても18万円という金額なため利益を出しながらできることは限られてきます。
そのため、空き家の種類や所有者を探し出すような手間によっては取り扱ってもらえない空き家が存在するのです。
≪家主に売る気がない≫
空き家は、人が住んでいないからといって必ずしも所有者が家を持て余しているわけではありません。
いつか子どもが住むかもしれないと思い、そのままにしていることも多々あります。
そもそも売る気がない場合は、諦めましょう。
ただ、空き家を買い取って自分で住むのではなく、所有者から借り受けた上で、さらに賃貸として貸し出しをするという手もあります。
空き家を安い値段で所有者から借り居入れ、自らDIYなどでリフォームして利益を含んだ賃料で貸し出す。
もしくは、「リフォーム自由」を売り文句に貸し出すのもいいでしょう。
日本では、基本持ち家でない家をリフォームすることが難しいので、リフォームの自由がある家は一定のニーズがあります。
売り出していない場合でも、投資用と考え賃貸しながら空き家を利用する方法も見当してみると良いでしょう。