空き家の購入を考えた時に、空き家バンクや、空き家の取引サイトなどが購入先として代表的ですが、 「競売物件」も一つの購入先の候補といえます。でもこの「競売物件」、 素人が手を出しても大丈夫なのでしょうか?
トラブルの事例も踏まえながら、「競売物件」について詳しく解説します。
競売物件とは、どんな物件なのか? どう探す?
競売物件そのものは普通の物件と変わらない
競売物件で売却されるものには、住宅、事務所、店舗など様々な物件があります。ここでお話するのは居住用物件であるマンション、一戸建て、土地などです。
競売物件は、物件そのものは普通の中古物件と変わりありません。ほとんどの場合、住宅ローンが支払えなくなり、任意売却をしなかったために競売となった物件です。最近では、コロナ禍でローンの支払いができず、競売通告されて競売にかけられる物件も。
競売は、裁判所が債権者からの申し立てを受け、競売の公告をし、あらかじめに定めた一定の期間に入札が行われます。ただ、物件自体は中古物件や空き家と変わらないものの、購入の方法や物件の確認方法などが少々違うので注意が必要です。
空き家とは少し違う、競売物件の探し方
競売物件は、最高裁判所が情報を提供している
「BIT(Broadcast Information of Tri-set system)不動産競売物件情報サイト」
で物件を検索することができます。もしくは新聞に競売物件の情報も掲載されますのでご覧ください。
またこれらの物件詳細について全て掲載されているのが「不動産競売物件情報サイト」ですので、幅広く見たい場合は「不動産競売物件情報サイト」見てみましょう。民間サイトもありますが、基本的にBITを元に情報を掲載しているサイトがほとんどです。
民間サイトの利点としては、BITは地方や、裁判所の管轄などでしか検索はできませんが、金額からの検索など、落札者目線に立った検索が可能です。とはいえ、情報が一番新しいのはBITなので、まずはBITを検索すると良いでしょう。
競売物件の基本は3点セットダウンロードから
競売物件の入札に参加する際に、もっとも重要なのでは3点セットと呼ばれる「物件明細書」「現況調査報告書」「評価書」をダウンロードしてよく読み込むことです。物件の状況や、売却基準価額、買受申出保証額、さらには家や土地の状況などが細かく記載され、室内の写真なども添付されています。
ちなみに物件の3点セットは、裁判所の「物件明細書等閲覧場」でも閲覧することが可能です。