こんにちは。アキカツです。今年もいよいよ夏本番。梅雨が明け、蝉の声が響き、空も青く澄みわたるこの季節は、家族が顔を合わせる絶好のタイミングです。
そんな夏休みだからこそ、ぜひおすすめしたいのが「相続について家族で話し合う時間」です。
「相続の相談なんてまだ先のこと」「何から話せばいいかわからない」──そう思っている方も多いかもしれません。
ですが実は、みんなが集まる夏休みこそ、相続の話題にぴったりのタイミングなのです。
今日は、なぜ夏休みが相続の相談会に向いているのか、その理由と具体的な進め方についてお話しします。
夏休みこそ、相続の話をするチャンス
1年のうち、家族みんなが一堂に会する機会は意外と少ないものです。
お正月やお盆、法事などもありますが、時間的に慌ただしく、話を切り出せないまま過ぎてしまうことが多いですよね。
一方、夏休みは比較的余裕のある時間を過ごせる季節です。
子どもや孫が帰省してきたり、兄弟姉妹が実家に集まったりと、自然と顔を合わせる機会が増えます。
みんなでお墓参りに行ったり、バーベキューをしたりと、家族の絆を感じられる場面も多いでしょう。
そうした和やかな空気の中で、「そういえば、将来のことも少し話しておこうか」と軽く切り出すのは、とてもスムーズです。
むしろ、家族が揃わないとできない話でもあります。
相続の話が必要な理由
「まだ元気だから大丈夫」「うちは財産なんて少ないから揉めることもないだろう」
こうした声もよく聞きます。
でも実際には、相続のトラブルの約3/4は、遺産総額が5000万円以下の家庭で起きているというデータもあります。
「うちは大丈夫」と思っているほど、準備をしていない分だけ、いざという時に混乱しやすいのです。
特に地方では、空き家になった実家や、農地、山林などの扱いに困るケースが増えています。
登記が古いままで誰の名義なのかわからず、税金だけが毎年かかり続けている…そんな状況も少なくありません。
大切なのは「問題が起きる前に話し合い、みんなで納得しておくこと」です。
それが、家族の仲を守ることにもつながります。
どんな話をすればいいの?
「相続の話をする」と言っても、最初から難しい法律や税金の話をする必要はありません。
大切なのは、「家族の希望や考えをお互いに共有すること」です。
例えば、こんなテーマから始めてみましょう。
- 実家や土地を将来どうしたいか
- 誰が住むのか、売るのか、貸すのか
- 親の介護や見守りについて
- どこで暮らしたいか、どんなサポートが必要か
- 万が一の時、どこに何があるか
- 銀行口座、保険、重要書類の場所
- 遺言書をつくるべきかどうか
- 誰に何を残したいのか
こうした話題なら、「お父さんはどうしたいの?」「私はこう思うな」など、自然な会話の延長で話すことができます。
具体的な手続きや専門的な部分は、あとで専門家に相談すればいいのです。
夏休みに相談会を開くためのポイント
せっかく家族が集まるなら、ちょっとした「相談会」を開いてみるのもおすすめです。
といっても、ホテルの会議室でやるようなものではありません。
普段通りのリビングや縁側で、お茶やビールを片手に、リラックスした雰囲気で進めるのがコツです。
1. 事前にテーマを決めておく
「みんなで集まった時に少し相続の話をしたい」と事前に伝えておくとスムーズです。
いきなり切り出すと構えてしまう人もいるので、あらかじめ「家のことを話したいから少し時間をもらえないかな?」とお願いしておくといいでしょう。
2. 時間は短く、内容はシンプルに
1回の話し合いで全てを決める必要はありません。
まずは意見を出し合うだけで十分です。
長時間になると疲れてしまうので、30分〜1時間程度で切り上げるのが理想です。
3. メモや記録を残す
話し合った内容は簡単にメモしておきましょう。
後で専門家に相談する際にも役立ちますし、家族で再確認する時にも便利です。
専門家への相談も視野に
話し合いの結果、方向性が決まったら、司法書士や税理士、行政書士などの専門家に相談してみると安心です。
最近は無料相談会やオンライン相談も増えているので、気軽に利用できます。
専門家の力を借りることで、より具体的な解決策や必要な手続きがわかります。
まとめ:夏の思い出と一緒に、家族の未来も話し合おう
相続の話は、なんとなく重たいイメージがあります。
ですが、本来は「家族のこれからを考える、大切な会話」です。
笑い声が響く夏のひとときに、みんなで未来の話をすることは、とても素敵なことだと思います。
今年の夏、ぜひ「最高の相続相談会」を開いてみませんか?
家族みんなが顔をそろえるこの時期だからこそ、できる話があります。
家族の絆を深めながら、安心して未来を迎えるための一歩を、ぜひ踏み出してみてください。
もし、「どう話したらいいかわからない」「もっと具体的な準備をしたい」という方は、当事務所までお気軽にご相談ください。
専門家として、あなたとご家族の大切な未来をサポートします。