空き家を探そうとインターネットで検索をかけると、まず出てくるのが「空き家バンク」。自治体ごとに検索結果が埋め尽くされていますが、空き家バンクの仕組みをご存じでしょうか。
この記事では、空き家を探している人に向けて、空き家バンクの実態と空き家の効果的な探し方、空き家を見極める際のポイントを実体験を通して徹底解説!
また、空き家をお持ちの方には、どのような活用方法があるかをご紹介しています。
都内と地方で異なる効果的な空き家の探し方とは?
空き家を探すと一口に言っても、その空き家をどう使いたいかで、地域も物件種別も違いますよね。特に都内と地方では、空き家そのものの様相が異なります。都内では分譲マンションの空き家が多く、地方では戸建てが多いです。
ここでは、空き家を探すときに効果的な方法を、都内と地方に分けてご紹介します。
<都内>
空き家情報提供サイト
不動産ジャパン↓
https://www.fudousan.or.jp/others/aboutus.html
公益財団法人不動産流通推進センターが運営する「不動産総合情報サイト」です。個人でアクセスできること、売る・貸す・買う・借りる別に検索をできるのがメリットです。4つの不動産流通団体のサイトをまとめているので、「このサイトでも見た」と重複することもあります。
投資目的など、情報量がメリットになる方には良いと思いますが、実際に住みたい方にはあまり向いていません。
不動産会社に問い合わせる
不動産会社に問い合わせるのは、2つのメリットがあります。
①「REINS(レインズ)」で検索してもらえる
REINS=Real Estate Information Network Systemの略で、不動産ジャパンと同じ公益財団法人不動産流通推進センターが運営しているポータルサイトです。ただし、こちらは不動産業界の人にしかアクセス権限がありません。個人でREINSに掲載している物件を見るには、不動産会社に行ってお願いすることになります。
売却を検討している方にとっては、REINSは重要な意味を持ちます。媒介契約のうち、「専任専属」の場合は5日以内、「専任媒介」の場合は7日以内にREINSへの登録が義務づけられています。
媒介契約について詳しく知りたい方はこちら↓
地方の中古マンションやアパートはどうするのが一番お得?問題点と活用方法
②最新の情報が手に入る
不動産会社の検索サイトにまだ掲載されていないけど、条件がたまたまぴったり合えば、最新の情報や、条件に合う物件に出会えるかもしれません。
都内での「空き家バンク」の利用は?
都内で物件を探している方には、正直なところ空き家バンクはおすすめできません。マンションなどの空き家は不動産のほうが、圧倒的に情報を持っています。また、都内の戸建てとなると、大きな金額が動くので、マッチングしかしてもらえない空き家バンクは不安要素が大きいです。
<地方>
地方での「空き家バンク」の利用は?
地方で、特に戸建ての空き家をお探しであれば、空き家バンクがまず一番の選択肢になってくると思います。ただし、これは一番おすすめの方法という意味ではありません!
「●●市 空き家バンク」と検索すれば、膨大な量が出てきますが、実態は厳しいものがあります。ここについては、あとで詳しく触れていきます。
不動産会社に直接問い合わせる
情報量は期待できませんが、安心できる方法ではあります。地方の不動産会社は、地域行事に参加するなど地域住民との交流をはかり、その地域に特化した情報を持っています。ただし、戸建ての空き家となってくると、高齢者が所有者の場合が多く、不動産市場に中々載らないという大きなデメリットがあります。
直接その土地に足を運んで知り合いになる
地方の良い物件を紹介してもらうには、一番この方法がいいのではないかというのが、個人的な見解です。地方は住民同士の繋がりが強く、不動産会社より近隣住民のほうが情報を持っています。
良い物件や住みたい地域が決まっているのであれば、とりあえず住んでみて、足で稼ぐというのが一番効果的です。