テレワーク・ワーケーションに空き家を使った民間事例
コロナ禍を受けて、都市に集中した社会の脆弱性があらわになり、民間企業では地方の空き家を活用してサテライトオフィスを設けたり、個人ではUIターンなどを利用して生まれ育った町で暮らしたいと考える人が増えてきました。
また、新しい働き方・暮らしに対応して空き家の活用方法も工夫されています。
ここでは、新しい働き方に絡んだ空き家の活用方法をご紹介します。
◎小さな島から始まる大きな流れ「喜多屋(KITAYA)」
喜多屋は、島根県隠岐郡海士町日須賀の古民家の納屋を改装した、デザイナーが創るコワーキングスペース。予約制で運営されています。
目指すは「藩」。江戸時代のように、地域には個性があるからおもしろい。
地域に個性があるから、そこに惹かれた人が集まって地域が、人が、楽しくなる。
個の集合(コワーキング)という働き方で東京一極から全国へ。地方にはおもしろい仕事の種がたくさんあります。
全国に「個」のネットワークがひろがり、互いに高め合い支え合う。きっと日本は、世界は、楽しくなる。
喜多屋はそんな一つになることを目指しています。
私が喜多屋さんを知ったのはコロナ禍より前。空き家を利活用したビジネスを起業するために、全国のUIJターン説明会に参加をしている時でした。
人口2300人という小さな島でコワーキングスペースを経営するということは、確かに夢はありますが、現実的な収益を考えると勇気がいったことと思います。
喜多屋さんが誕生した背景には、島根県の各自治体が移住や移住者に対する支援を手厚く行っていることも一因です。
海士町は移住者に対し、格安物件の紹介や、就職先紹介などの支援を行っています。
全国に「個」のネットワークがひろがり、互いに高め合い支え合う。きっと日本は、世界は、楽しくなる。喜多屋はそんな一つになることを目指しています。
空き家の利活用には、個人や企業と自治体の協力が不可欠であると再認識するとともに、協力をしたら小さな島からでも全国へ発信できる流れを作ることができる1つの成功事例だと思います。
喜多屋サイト: https://www.kitaya-ama.com/
◎ワーケーションを体験できる「NANZ VILLAGE」
NANZ VILLAGE は2015年9月、伊豆下田にオープンした総合商業施設です。下田の豊かな海産物をベースとしたレストラン「NanZ Kitchen」や、マルシェ、カフェなどが開業するのと同時に、開国の街、下田の新しいゲートウェイとして、人や文化の交流点となるような「場」(イベントスペース)としての役割を担います。
美しい風景を見ながら美味しい食事を舌鼓を打ち、お土産も揃った「NANZ VILLAGE」ですが、私が注目しているポイントは”ワーケーション”。NANZ VILLAGEでは、クラウドワーキングの大手サイトとタッグを組み、フリーランスの方々を受け入れて、ワーケーションイベントを開催。
イラストレーター・カメラマン・ライターなど、様々なジャンルのフリーランサーがチームを組んで1つのプロジェクトを仕上げたり、宿泊や食事を通じて交流し、個々の特性を活かしつつチームで仕事を受注する人も増えています。
NANZ VILLAGEサイト:http://nanz.villageinc.jp/
また、こちらは空き家を使った例ではありませんが、テレワークやワーケーションの働き方を上手く利用している自治体のご紹介です。
◎和歌山県白浜町
白浜町ではコロナ前からIT企業を積極的に誘致していました。その結果、数多くの企業が本社・サテライトオフィスを開設し、コワーキングスペースが入るITビジネスオフィスの建設も盛んです。
さらには白浜ビーチやアドベンチャーワールドなど、もともとリゾート地の側面も強かったのもあり、ビジネスルームが併設されているホテルもあるなど、ワーケーションにも力を入れています。
和歌山県では「移住推進空き家活用事業補助金」も行っているので、空き家を使った移住もおすすめです。
白川町ワーケーションHP : http://www.town.shirahama.wakayama.jp/soshiki/somu/kikaku/gyomu/1577342565456.html
まとめ
新型コロナウィルスの感染拡大によって、日本だけではなく世界中の人々がこれまでの暮らしや働き方の変革を余儀なくされました。
ウィズコロナの下、感染対策に有効な新しい働き方として、テレワーク・リモートワークが推奨され、企業も個人も新しい仕組みを模索しています。
しかしながら、この状況はデメリットだけではなく、
- ワーク・ライフ・バランス都市集中型社会から地方への分散
- 通勤や出社がなければ働ける可能性がある方の就職
など、これまでの社会が解決してこれなかった課題を解決するチャンスともいえます。
一方、自治体・民間企業・個人が創意工夫で今後も継続可能な働き方に挑戦している流れも出てきており、新しい働き方に空き家を活用した事例も、全国で出始めています。
コロナ禍で空き家を取り巻く環境も厳しくなった一面があることは確かですが、パラダイムシフトを強いられる中で、この機会を新しいものを生み出すチャンスと捉えることもできます。
弊社「空き家活用株式会社」では、独自のノウハウで収集したデータを元に、空き家のオーナー様と利活用したい企業を繋ぐサービスを提供しております。
また、空き家を専門とする企業として全国の空き家オーナー様のお悩みを伺い、お一人おひとりの状況に合わせてご提案をしてまいりました。
空き家のことならなんでもご相談を承ります。お気軽に以下のフォームからお問い合わせください。
(了)
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