空き家所有者、地域、事業者、そして自治体を繋ぐマッチングプラットフォームを運営する空き家活用株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:和田 貴充、以下アキカツ)は、長野県根羽村(住所:長野県下伊那郡根羽村、村長:大久保憲一、以下根羽村)と「空き家活用官民連携事業」を締結したことをお知らせします。協定に基づき根羽村では空き家活用株式会社が提供する空き家対策ツール「アキカツ自治体サポート」を導入し、地域おこし協力隊制度を活用した空き家対策が開始します。
地域おこし協力隊制度を活用し空き家の調査と相談窓口の設置へ
この度の取り組みで、根羽村は空き家活用株式会社が提供する自治体の空き家対策サポートパッケージ「アキカツ自治体サポート」を導入し、根羽村現地での空き家調査や空き家相談窓口の業務を行う人材を、地域おこし協力隊制度を活用して雇用・育成していきます。この取り組みにおいて、根羽村とアキカツは「空き家活用官民連携事業」を締結します。
採用された地域おこし協力隊員は「空き家アドバイザー」となり、空き家の所有者と活用希望者のマッチングを促進する業務を行います。募集には2名の応募があり、書類選考および3度の面接の結果、1名が採用されました。4月3日(月)より業務を開始し、根羽村の空き家流通を促します。
空き家率、高齢者独居世帯が増加する根羽村で新たな空き家対策の仕組みが開始
根羽村には空き家が平成27年12月時点では約100軒(村担当調べ)存在していましたが、令和3年8月には約140軒と増加しており、年間4~6軒のペースで増加しています。また、令和5年2月末における高齢者独居世帯は108世帯と全世帯数416世帯に対し約3割にあたり、今後も空き家の増加が懸念されます。
「長野県根羽村は長野県の最南端の村で、村の9割を森が占める自然豊かな場所です。愛知県名古屋市まで車で2時間弱というアクセスの良さであり、近年は新規事業の立ち上げも盛んな地域。移住者も増加し、新たな活気が生まれているこの場所で、一緒に空き家対策ができることを楽しみにしています。今回は地域おこし協力隊の制度を活用し、空き家対策のスペシャリストを育成していく予定。この取り組みが全国に広がり、空き家対策が進んでいくことを期待しています。(空き家活用株式会社代表、和田 貴充コメント)
「行政も一緒に学び・考え、成長できる関係を築いていきたい」根羽村村長・大久保憲一のコメント
根羽村村長・大久保憲一空き家活用株式会社と根羽村が空き家対策に関する協定を締結することになり、根羽村でも大きな課題である、空き家問題の解決に対する第一歩が踏み出すことができました。当村の人口は昭和30年の3,282人を最大に以降減少が続き、令和5年3月1日現在858人となっています。このような状況下でしたが、令和2年度中には社会増、令和3年度には人口増が見られました。これも移住定住施策によるもの、コロナ禍による働き方改革等、現在地方の生活が見直されている結果によるものと思われます。
現在、移住・定住施策の推進を含め、空き家の活用は多くの皆様から期待されています。反面、空き家は景観などの環境の悪化、防犯面からの安全環境の悪化をもたらします。こうした問題は広く周知され、認識はされていますが、その対策は所有者の方も、近隣の方も、それぞれがそれぞれの立場で悩み、苦労されています。村職員も兼務により、なかなか問題解決にたどり着けずにいました。
今回、総務省の「地域おこし協力隊」制度の活用、更に全国各地で活動されている空き家活用株式会社さんと連携協定を結ぶことになりました。新たな体制構築により、空き家活用株式会社様より問題解決へのノウハウの提供頂き、空き家に対する問題解決に繋がることを期待します。私たち行政も一緒に学び・考え、成長できる関係を築いていきたいと思います。
地域おこし協力隊「空き家アドバイザー」に採用された方のコメント
今回、埼玉県熊谷市から長野県の根羽村に移住をすることになりました。元々、移住や自然に興味があり、移住した場所で自分のやりたいことや、新しい土地で経験を積んでみたいと思っていました。さらに自分の居住している地域外で、様々な関係性や拠点を作りたいと思っております。
根羽村は村の住人たちが村のことを好きな人が全員。という言葉を聞いて、まちへの愛着が根付いている場所だということを大変魅力に感じ、自分もその地で活動をしてみたいと思ったことが今回移住を決めたきっかけです。今回の募集キーワードが『空き家』ということで、私自身、空き家の利活用などに興味を持っていました。大学在籍時に学んでいたことが都市計画の分野であり、大学在籍時にも様々なことにチャレンジをしてまちづくりや地域活性という分野を学びました。そこで、『人』『地域の魅力の創出』というキーワードに興味を持ちました。私も実際に地域などのフィールドや現場に飛び込んで、活動や業務を行いながら、地域の様々な人たちと会話をして、コミュニティや地域に根付く人材になりたいと考えております。
大学在籍時に、元々空き家だった場所をシェア本屋として活用し、コミュニティ作り、運営を現在も行なっています。『空き家』『コミュニティ』いうキーワードに関して、自分の好きな分野の可能性をさらに広げ、挑戦をしたいと思っています。
▼「地域おこし協力隊」募集プロジェクトページ
https://smout.jp/plans/10537
長野県根羽村の概要
根羽村は、長野県の最南端に位置し、愛知県と岐阜県を県境に持つ地域です。村境は1,000m級の山々に囲まれ、内部も起伏に富み平坦地は多くはありません。村面積89.97㎞2の内92%が森林で、古くからスギ・ヒノキを主体とした植林が行われ人工林率は73%に達し、特に林業は古くから基幹産業として重要な位置を占めています。
村内を西から北へ向かって一般国道153号が縦貫し、中央から南へ主要地方道設楽根羽線が、東へ主要地方道阿南根羽線がそれぞれ分岐しており、一般国道153号及び主要地方道設楽根羽線を通じ、名古屋市や豊田市、豊橋市、静岡県浜松市などへアクセスが可能で社会的交流も古くから活発に行われてきました。名古屋市へは車で約2時間、豊田市・豊橋市・浜松市へは約1.5時間、長野県飯田市へは約50分の距離にあります。また、一級河川矢作川の源流地であり、愛知県三河地方の重要な水源地でもあります。
【人口:858人・世帯数:416世帯 (2023年3月1日現在)】
空き家活用株式会社が提供する「アキカツ自治体サポート」導入11例目
アキカツ自治体サポート「アキカツ自治体サポート」とは、空き家活用株式会社が提供する自治体の空き家対策を推進するサポートパッケージです。アキカツが実際に利用・開発を続けてきた空き家調査用の空き家データをクラウド上で管理・閲覧共有できるシステム「アキカツ調査CLOUD(クラウド)」を自治体向けにカスタマイズし、データ化された空き家の所有者とその物件を利活用したい事業者をコーディネートする業務「アキカツカウンター」とパッケージ化しました。
これまでに、北海道栗山町(町長:佐々木学)や大阪市生野区(生野区長: 筋原 章博)、など合計11自治体に導入されており、各自治体で空き家の調査や相談業務が進んでいます。
▼「アキカツ自治体サポート」についてのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000042.000057167.html
▼「アキカツ自治体サポート」サービスページ
https://navi.aki-katsu.co.jp/municipalitysupport
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