新型コロナウイルスが終息の兆しを見せない中、身動きできない都会を離れ田舎暮らしをしたいと考える人も多いでしょう。自分らしい、あるべき暮らしぶりを改めて考えた方の問い合わせが、地方自治体にも増えています。
とはいえ、このコロナ禍では余分な資金もなく、そんな憧れの田舎移住生活は夢のまた夢……。
しかし田舎の「0円空き家」や、「空き家バンク」などを上手く使えば、費用を抑えて田舎暮らしをスタートさせることが可能なのです。
「え、0円空き家はタダでしょ」というあなたに、空き家を手に入れるためのメリットやリスクを紐解き、さらには実際田舎生活をする上での仕事についても詳しく解説。
これを読めば、あなたの理想とする田舎暮らしが分かります。
地方における空き家の現状
空き家が0円になる理由
空き家は今や846万戸。全国で爆発的に増えています。
一昔前は、親が使っていた家を子どもたちが家を継いできましたが、現在では子どもたちは各々マイホームを持ち、親がいざ家を譲ろうとしても誰も家を継がない状況です。
そのため、空き家がこんなにも増加してしまいました。
また、400万円以下の低廉な空き家の場合、固定資産税や空き家の管理費がかかるため、早い処分が望まれます。
家の所有者は住みもしない家に余分なお金を払い続けるくらいであれば、0円でいいから…と引き取り手を探すのです。
地方では、こうした負の連鎖から0円空き家が増加しています。
0円空き家は住むことができるのか
いくら0円で空き家を手に入れることができても、住めない物件では意味がありません。
家は人が住まなくなりますと、家は想像よりもずっと早く傷みます。
ほんの少しの間だけ…と、実家を放置したことで、家は傷み、修繕するのに数百万円が必要となってしまうことも。
0円空き家は、中古住宅を購入することとは分けて考えましょう。
なぜなら空き家自体は0円ではありますが、おおがかりな補修費用の確保が必要だからです。
0円空き家を手に入れるには
0円の空き家を手に入れる方法は、以下の3通りがあげられます。
1.移住を希望する自治体で紹介をしてもらう
空き家の情報は、自治体で管理していることも多く、最寄りの役所などで問い合わせをし、条件に該当する空き家がある場合は、紹介してもらうと良いでしょう。
移住支援事業も、自治体によってさまざまです。
大分県豊後高田市では、2011年度から移住支援策をはじめ、空き家とは少し離れますが移住者を対象にした無料宅地事業なども展開しています。
参照:豊後高田市 https://www.city.bungotakada.oita.jp/news/detail/346
2.知人などの空き家持ち主から譲渡してもらう
地方にある家を相続したものの、家の管理ができず持て余している人はいます。
そうした空き家を持て余している知人に直接交渉することで、空き家を低価格で手に入れられるのです。
地方にいる親戚なども、ぜひ声をかけてみましょう。
親戚の家でなくても、親戚の隣近所などで空き家を手に入れられることがあります。
3.空き家バンクを利用する
最寄りの自治体HPなどを見ますと、空き家バンクについて紹介されている場合があります。
空き家バンクの有無も含めて、くわしくは自治体HPをご覧ください。
空き家バンクを利用することで、長野県安曇野市ではお試し移住の応募資格を得られたりもします(現在コロナの為休止中)。
空き家バンクを利用する際には、自治体でその他移住についての支援制度がないかも合わせて確認しましょう。