多様化する空き家の活用法によって、物件の探し方も色々な方法があります。企業のみならず、個人で空き家を活用する方も増加傾向にある現在では、できるだけ安く良い物件を手に入れる探し方を知ることが大切です。そして、逆に所有していらっしゃる方にとっては、無駄な課税や維持費用を避けるためにも、 賢く売却する方法とタイミングも把握しておきたいものです。今回は、空き家をできるだけ安く購入する探し方から、「タダであげます」と言われるかもしれない方法まで、そして持ってらっしゃる方が賢く売るタイミングとあわせてお伝えしていきます。
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空き家は、探し方次第で安価に所有できる!?
空き家は探し方を工夫すれば、比較的安く所有できるものです。相場自体も新築に比べてかなり安く、場合によっては譲渡したい方も少なくありません。そのため、購入する際には、安く売られている理由を把握しておくと、追加の価格交渉が可能なこともあります。まずは、空き家が安く売られている一般的な理由について確認していきましょう。
そもそも空き家は何故安く売られているのか
安い物件が多い最大の理由は、高齢化などを要因とした空き家件数の増加にあります。現在、全国の空き家件数は800万戸を超えており、それに伴って全体の価格相場も低い傾向にあるのが現状です。
そして、所有者はできるだけ早く手放したい状況にあることが多いのです。早く手放したい理由は、固定資産税などの税金と、管理費だけでなく維持費も必要となるため、維持を怠れば、行政からの指導や税金減免措置の解除が行なわれる場合もあり、できるだけ早く売却したい所有者が多いのが現実です。
購入者としては、探し方を工夫しながら、条件の良い物件を選定したいところであるといえます。
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空き家を安く所有するために注意したいポイント
安く購入することができる空き家ですが、活用に適した空き家を選ぶことが大切です。空き家をお得に手に入れるために、注意したいポイントを整理しておきましょう。
家屋の状態、破損状況をチェック
空き家を選定する際は、家屋の状態チェックは大切なポイントです。劣化や破損の状況や、隙間風の程度などを含め、目に見えない部分も確認する必要があります。床下や天井裏、水道や電気なども細かくチェックし、修繕費用を概算すると必要経費が明確になるでしょう。
また、価格が魅力的な物件であっても、リフォームや修繕によって多額の追加費用が必要になる場合もあります。活用できる状態までの費用を概算し、比較して物件選定することが費用を抑えるポイントです。
相場観を掴んで購入・売却する
物件価格が価値に見合っているかの判断が難しいのが、空き家物件の特徴です。購入する場合なら、空き家探しサイトなどで検索、条件に合ったものを選定することがお薦めです。
また、売る場合は相場を不動産サイトなどで調べることも可能です。
その相場を基に個人で売却交渉することもできますが、フラットな価値判断を求めるならば、空き家の知識がある機関や行政へ相談するのが良いでしょう。
周辺や建物オーナーにトラブルがないか調べる
どんなに良い空き家物件でも、周辺環境によって利用価値を大きく失う場合もあります。近隣や持ち主も問題が存在する場合もありますので、空き家になった理由を含めた、環境調査が大切なポイントだと言えます。
また当然、費用が安くても手間が掛かればコストはどんどん積み重なるもの。個人交渉の場合は、交渉からトラブル解消まで、全て自己責任のもと対応が必要です。
不要な手間や負担を減らしたい場合は、空き家活用の専門機関などで、購入までのサポートを依頼するなど、専門機関などへ任せることもお薦めです。
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