どうやって地方の「無料空き家」を見つける？
それでもできるだけ費用を抑えて空き家を見つけて活用したい！という方は、以下の方法でのアプローチ方法があります。
①超原始的！自分の足で探して見つける！
住んでみたい土地へ出向き「空き家」を持っている人を探して譲ってもらう方法です。
労力を使いますが、地元の人との交流を作ることもでき、良い物件と巡り会える可能性もあります。
移住者を誘致している団体や地方自治体の機関に相談すれば、「空き家」情報や「空き家」の所有者に結びつき、好みの「無料空き家」を見つけられる可能性も広がります。
②「空き家」マッチングサイトを利用する
最近では、「空き家」専用のマッチングサイトがあります。「空き家バンク」「家いちば」「空き家ゲートウェイ」「ランドバンク」など、一度は目にした事があるはず。
「空き家」マッチングサイトでも、「無償譲渡」の物件の情報は多くはないですが、日本全国の「無料空き家」をネット上で探すことができます。
「無料空き家」を探す以外にも、費用を押さえて空き家を活用する方法はたくさんあります。詳しくはこちらの記事もご覧ください。
「無料空き家」が多い地方ってどんな所？
「無料空き家」が多くあるのは、物件が売れない過疎地域です。
一概に「地方移住」と言っても、３パターンあります。
① 長野県の「松本市」や、山梨県の「甲府市」などの地方都市への移住
② 北海道や沖縄、軽井沢などの観光地への移住
③ 過疎地や秘境への移住
「無料空き家」があるのは、圧倒的に③の地方です。
実体験：「無料空き家」の多い過疎地域に住む筆者が考える、田舎暮らしのリアル
筆者は2019年夏に長崎県にある限界集落「南島原市」へUターンしました。
それまでは、約18年間、東京都内や山梨県の「甲府市」などで生活をしており、田舎暮らしとは無縁。久しぶりに故郷で生活をして感じたことを綴ります。
まず、交通の圧倒的な不便さです。自家用車なしでの生活は無理だと考えておいた方がいいでしょう。
また、自然の中での暮らしに憧れて地方移住を考える人も多いと思いますが、虫嫌いな人には少々ストレスフルな環境です。都心とは、虫への遭遇率が大幅に違います。蜂やムカデ等の危険な害虫もよくいます。それだけでなく、蛇や蛙、イモリにヤモリ、トカゲなどの生物も目にします。
家庭菜園をしたり自然を存分に感じる事ができるのはメリット。
朝日や夕日、草花や木々の香りは素晴らしいです。筆者の暮らす島原半島の凪の海は本当に心が癒されます。田舎暮らしを心から楽しみたい人にはオススメです。
物価も安く、ご近所付き合いのお裾分け文化もあるので、生活コストは抑えられます。
過疎地のような集落には、その土地土地の習慣やご近所付き合いなど、都会では感じないコミュニティーが形成されています。そのようなコミュニケーションを煩わしく思わず、地元の方との適度な関わりを大切にしながら、生活していく事が重要です。
無料、タダでも、暮らしを見極めて慎重に決断を
ついつい「無料・タダ」ということで、「譲渡してもらう」という決断を安易にしてしまいがちな「無料空き家」。ですが、どんな時も「住まい」についてはじっくりと考える必要があります。
タダでも発生する費用を計算し、その土地での暮らしを想像する。できれば地方自治体が開催している「お試し移住」に参加するのが得策です。
自分の求めるライフスタイルを明確にし、譲渡してもらうのかどうかを判断しましょう。
健全に「無料空き家」を手に入れ移住をするためには、焦らず、慎重な判断が大切です。
（了）
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