行政?民間?空き家を探すにはどうすれば?「目的」から見た効果的な空き家の探し方

空き家の増加が社会問題になる中で、空き家を活用したいと探している方も多いと思います。

手始めにインターネットで検索してみたものの、希望する空き家が中々見つからず行き詰ったことがある方は少なくないのではないでしょうか。

一言で空き家と言っても戸建て・アパート・賃貸など種類が豊富ですし、探し方にも様々な種類がありますが、どの探し方が一番効果的かご存じですか?

行政サービスを利用するにしろ、民間のサービスを使って探すにしろ、メリット・デメリットはつきものですが、コツはあります。それは、調べる前に「目的」と「地域」を絞ること。

どの探し方を利用するとしても、メリットが最大限に得られるように、この記事では「効果的な空き家の探し方」を解説していきます。

目次

空き家を効果的に探すには「目的」と「地域」が重要

いざ空き家を探そうとしたときに、どうすればいいか困った経験はありませんか?

かくいう私も新しい事業を個人で始めようと、空き家を探してみたものの、希望と合致する空き家と出会うには何か月も要しました。

その経験を通して、まずは空き家の探し方にはどのような種類があるのかをご紹介します。

空き家の探し方の種類はどのようなものがあるか?

  • 自治体ルート・・・空き家バンクが代表的です。
  • 民間ルート・・・不動産会社の情報検索、不動産会社に直接出向く等。
  • 自力・・・インターネット検索、不動産登記簿を活用。
  • 官民連携・・・UIJターン説明会等。

目的に応じて最適な探し方は異なる

先にご紹介した探し方には、それぞれに適した目的があります。逆に言えば、「どのような規模」の「建物」を「どのような契約形態」で探しているか。その目的を先に明確化することが、効率よく空き家を探すポイントになります。

例えば、

社員寮として空き家を探しているのであれば、ある程度の部屋数が必要ですし、会社から近くて生活の利便性も求められるでしょう。

アパートメントホテルや民泊など、宿泊系の事業をお考えの場合は「旅館業法」等、各種法律を満たした建物であるかも重要になります。

リノベーションしてからの転売などをお考えの場合は、戸建ての方が望ましいでしょうし、住まいとしての需要があるかどうかが鍵になります。

このように、「目的」を先に決めることで、その目的に適した探し方も決まってきます。

自治体で探すルートの方は「空き家バンク」を活用

まずは、空き家探しと言ったら定番の「空き家バンク」をご紹介します。

空き家バンクとは?

空き家バンクとは、自治体が空き家の所有者(個人の場合がほとんど)から情報を聞き取り、自治体のサイトに掲載をします。

空き家を探している人は自治体のフォーマットに個人情報や空き家を探している理由などを記入し届け出ると、空き家バンクを担当している職員が空き家の所有者に「こういった人が空き家を求めている」と連絡を取ってくれます。

空き家の所有者からOKが出たら、実際に空き家の内見や所有者と連絡先を交換し、後は個人間でやり取りを行います。自治体によって若干の違いはありますが、「契約に自治体は干渉せず、あくまで探している人と所有者をマッチングする」という点は同じです。

空き家バンクを使用するメリット

  • 不動産会社が契約や仲介に絡まないので、空き家の所有者が賃貸か売却か、その金額も決めていますので、格安物件に出会える可能性があります。
  • 自治体によっては宅建会社などをフォローアップしてくれるケースがあります。

空き家バンクのデメリット

  • 空き家バンクの単位は市区町村がほとんどなので、都道府県単位で情報を一括で管理してくれるプラットフォームがなく、効率が悪い。
  • 過疎化や高齢化が深刻で、移住者を募りたい自治体などは、放置されている空き家もカバーしてくれているところもありますが、自治体によって温度差が大きいのが現状です。
  • 空き家の所有者が高齢の場合、空き家バンクの存在自体を知らず、掲載されていない物件も多い。
  • 自治体職員が通常業務の傍らに行っているケースが多いため、運用が停滞しており、あまり活用されていない事実があります。
  • 個人間のやり取りなので、契約後の諸問題などトラブルに発展するケースも。

移住で格安の戸建てをお探しの方には空き家バンクがおすすめ

デメリットも多い空き家バンクですが、ご自身が空き家を探している地域で空き家バンクが運用されている場合は、第一選択肢として探してみるのがおすすめです。現地への移動費用はかかりますが、紹介等に費用はかからず、格安物件に出会える可能性も高いです。

<次ページ:民間で探す方は「不動産会社」へ出向くのが効果的>

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この記事を書いた人

リラクセーションサロン・大手コンビニ・福祉業界と異色の経歴を持っています。今は田舎に戸建てを借りて都内と二拠点生活するフリーライターです。

次世代が活躍できる舞台づくりをフィールドワークにしています。

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