“電力の地産地消”を目指した再生可能エネルギー事業を展開するリベラルソリューション株式会社。
住宅用の太陽光発電システムやエコキュートから産業用の太陽光発電、小型の風力発電の販売などを手がける一方で、不動産事業部門において空き家の活用にも取り組んでいる。
その想いについて、不動産事業部部長の光畑さんにお話をうかがった。
リベラルソリューション株式会社・本社
空き家をターゲットとした“マッチング”をおこなう
—まず、貴社のサービスの概要を教えてください。
リベラルソリューショングループの主力事業は、再生可能エネルギー事業と投資用不動産の仲介の二本柱です。
空き家事業については、2019年から新部門を立ち上げてを手がけるようになり、空き家をターゲットとした不動産仲介を行なっています。
具体的には、空き家を見つけ、その所有者=売主様と買い手側の業者さんのマッチングをする、といった感じですね。
“空き家の再生”に社会貢献と収益性の両立を見出す
—なぜ現在の取り組みを始められたのでしょうか?
弊社における空き家事業は、実は私が新規事業として提案し、社内ベンチャーとして立ち上がりました。
10年ぐらい不動産に関わる仕事をしてきた中で、社会貢献と収益性を両立できるような事業をやりたい、お客様や地域の方々の喜びを直接に感じられるような仕事をしたい、という想いがあって。
昨今の中古リノベブームや空き家問題に触れた時に、頭の中でそれらが結びつき、「空き家を再生させてお客様に提供できれば、自分の想いが満たせるのでは」と思いついたのがきっかけでした。
条件の悪い物件は、仲介業者もなかなかつかない
—空き家の売買では、どんな課題を感じられていますか?
当初は、私自身が投資用不動産に携わってきた経験で、物件さえ仕入れられればいくらでも出口=買い手業者は見つけられるだろう、と思っていました。
ところが実際は、敷地面積や接道条件など買い取る側の業者さんからのリクエストが多く、条件が悪いとなかなか買い手がつかないんですね。
オーナーさんからすると、そもそも仲介してくれる業者がなかなか居ない、居ても納得のいく値がつかない、という状況なのだと知りました。
オーナーに寄り添って収益化の“出口”を一緒に考える
不動産事業部部長・光畑さん
—条件の悪い物件にどのように取り組んでいるのでしょうか。
そうですね、オーナー様に寄り添って収益化の出口を一緒に考える、と言えばいいでしょうか。
現地に赴いて物件を見たり、物件に対してどういう規制がかかっているかを役所で調査した上で、その物件の条件を活かせる強みを持った出口業者(=買い手)を探すようにしています。
そうして声をかけたいくつかの出口業者さんから出てきた査定金額の中で、一番条件の良いものをオーナー様に持っていく、という流れですね。
トランクルームやコインランドリー、保育所運営など、様々な業種の専門事業者さんとパートナー関係を構築しているので、そこが弊社の強みかと思います。
——コンサルティング的な面が強いんですね。
おっしゃる通りです。
オーナー様のライフプランや資産運用の計画など、すべてきちんと聞いた上でお話しさせてもらうので、その点では投資用不動産を扱ってきた経験が活きているな、と感じます。
本当の意味での“空き家活用事業”を目指して
—今後はどのような取り組みをしていきたいですか?
空き家事業については次の3つのフェーズで捉えています。
- 第1段階…売主と買主をつなぐ、空き家の仲介
- 第2段階…自社で空き家を買い取り、お客様に売る
- 第3段階…自社で空き家を買い取り、自社で活用する
弊社はいまは第1段階の「空き家の仲介」ですが、これは“空き家を利用した不動産事業”であって、まだ“空き家活用事業”とは言えない、と思っています。
第3段階の「自社で空き家を買い取り、自社で活用する」、たとえばシェアオフィスなんかをイメージしていますが、ここまで来てはじめて“空き家活用事業”をしている、と言えると思うんですね。
事業としてしっかりと収益モデルを作り、第3段階までつなげたいですね。
「あいつに任せてよかった」と思ってもらいたい
—最後に、光畑様の実現したい想いをお聞かせください。
自分のお客様には絶対に後悔させたくない、という想いは、これまで仕事をしてきた中でずっと持ってきました。
「あの時、光畑という奴に出会って、物件を任せてよかった」って一生思ってもらいたいんですね。
お客様に幸せになってもらい、社会に貢献し、その上でこちらも胸を張ってお金をいただける、そんな道を空き家活用事業に見ているので、そこを目指して進めていきたいと思っています。
——本日はお忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
編集後記
26歳でリベラルソリューション株式会社に入社するまでは、デザイナーとして物づくりをしていたという経歴をもつ光畑さん。
仲間と立ち上げた会社が数ヶ月で立ち行かなくなった経験から、「物を作れても、売ることができなければ経営はできない」と痛感したことが、不動産の営業畑に飛び込んだ動機だったそうです。
その中で培われてきた「お客様の喜びを感じたい」という想いが、言葉の端々から感じられました。
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※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
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