行政の課題と問題点
自治体や国が、空き家対策に制定した条例や法令をご紹介してきましたが、課題はあるのでしょうか?ここからは、行政の課題に触れていきます。
実際、運用に当たり課題がある行政
行政運用の課題内容として、
- 制定した法令は効果は見込まれているけど、運用がうまくできていない現実
- 空き家バンクの実績は低迷していて、開設してから1件も成約がない自治体が26.9%もあり、うまく回っていない
- 空き家バンクを作っただけでは問題は解消されない
といったことがあります。
しかし、どうしてこういうことになってしまうのでしょうか?その課題はどこにあるのでしょうか?
課題1:縦割りの組織であるがゆえの個別最適化
空き家バンクを作った後に、運用を適切に回す必要がありますができていません。
- 行政は、幅広い分野に対応しているので業務が細分化されていて連携が難しい
- 組織の効率性を考えて縦割りになっているので体制変更が難しい
といった理由があるからです。
課題2:有効的な認知施策が行えていない
有効なWEB施策ができていません。
なぜなら、
- 検索しても出てこない
- 行政という組織の都合上簡単に意思決定ができない
- 体制上行えずハンドスピードが遅く今に至る背景もある
ということがあるからです。
成功要因はどこにあるのか?
行政の課題に触れましたが、成功するための要因を見ていきましょう。
要因1:一気通貫のサービスの運用
縦割りの行政サービスですが、プロジェクトを立ち上げて部門同士の連携で最適化を測る必要があります。
国土交通省のホームページでは、空き家対策の事例として「地方公共団体の空き家対策の取組事例1」(https://www.mlit.go.jp/common/001218439.pdf)が掲載されています。以下は、事例の抜粋です。
三重県津市
「水道の閉栓情報及び地図作成業者の空き家情報から想定された空き家の特定と老朽・危険度判定」を実施。
調査結果と相談内容等をGIS地図情報システムで管理。空き家等管理台帳は庁内関係課で共有(国土交通省 P5)
富山県入善町
空き家・空き地の特定調査(1次調査)を126ある行政区の各区長に依頼
「特定した空き家の損傷度等判定調査(2次調査)と所有者の意識調査」を実施(国土交通省 P7)
山形県酒田市
市は、「自治会による空き家等の見守り活動を支援」
自治会は空き家の見回り(最低月1回及び災害等の緊急時)を実施するとともに、空き家情報等(新たに発見、解体等)を市へ報告(国土交通省 P40)
岡山県
建築職等の専門職員のいない市町村からの要請に対し、建築士を派遣し、特定空家等の判定を支援(国土交通省 P55)
情報の共有や連携をしながら、空き家問題解決のために動いています。
これらのことから成功要因は、
- 物件情報収集から定年後の相談までワンストップで提供
- 専門担当の配備
が、大切です。
課題はありますが、解決できるように動いていかなければなりません。
要因2:官民のステークホルダーのメリットを生かした連携
体制として効率化や年間予算の関係上どうしても官公庁の対応は遅くならざるを得ません。
しかし、弊社含め民間企業はフットワークが軽く、比較的アイデアの実現に迅速に対応できます。
空き家問題に取り組んでいくには、民間企業からの鋭いアイデアやビジネスモデルと、官公庁が抱えるアプローチ母数をうまく掛け合わせることにより課題解決に近づくと推察します。
自治体、民間のメリットデメリットを把握した行動を
自治体の課題を書いてきましたが、自治体は身近な相談窓口です。
相談や専門知識を得ることができるので、機会があれば問い合わせをしてみてください。
弊社でも一気通貫で、個人に対して空き家のサポートのご相談を受け付けています。
ご興味がありましたら、ぜひお問い合わせください。
まとめ
自治体の空き家対策問い合わせ先まとめと題して、以下のことを書いてきました。
- 行政が条例や法令を制定して空き家問題の対策
- 空き家を持っている個人の課題
- 自治体が行っている対策窓口の紹介
- 行政の課題と問題点
- 空き家対策事例の紹介と成功要因の推察
- 弊社も空き家サポートの相談を受け付けている
身近にありご利用できる相談窓口をまとめています。
専門的なことを聞くことができる専門家による窓口もあります。さらに空き家を賃貸活用、売却ができる空き家バンクもありますので、ご活用ください。
空き家に対する対策の窓口なら
なお弊社は企業/個人に対し空き家に関しての相談から実活用提案、運用まで一気通貫で支援している会社です。
空き家に関するご相談も受け付けており官民連携した動きも実施しております。お気軽に以下よりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
(了)
|
|
<「空き家」に興味が湧いた皆さまへ>
|
|
「空き家」は皆様が思うよりも、価値がある、良いものがたくさん
- 空き家って、こんなに新しいんだ?
- こんな歴史のある家、最高。しかも、ちょっとのリノベで使えた!
- こんな素晴らしい環境にある!
- (逆にここに新築物件は出来ないよな・・・)
そう、「空き家」は【埋蔵不動産】です。お持ちの「未活用不動産」でお悩みの方も、不動産を探されている方も。価値があふれる【埋蔵不動産】として、処理や活用をともに考えてみませんか? まずはご状況、ご要望を整理させていただきます。お問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。
https://aki-katsu.co.jp/
よくある問い合わせ・お悩み、ご希望
<不動産を所有の皆さま>
- 「未活用状態」の不動産をもっていて、困りごとが・・・
- うちの実家を、どうやって活用しようか悩んでいる
- もっと良い活用の仕方や、使ってくれる方はいないかな・・・
<不動産を探している皆さま>
- 古民家風な「空き家」が欲しい!
- 郊外や自然豊かな場所に、移住したい、二拠点生活をしたい
- DIYをしてよい物件がほしい
- 不動産会社ではなかなか見つからない希望がある・・・
- 事業用の物件を探しているが、出回っている物件はすぐに決まってしまってじっくり検討できない・・・
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。