”譲る側”が知るべき相続のいろは。プロが教える空き家の整理方法や、円満相続のコツ。

目次

残せる金額に数百万円の違いがでる!おすすめの不用品処分の方法。

Q:家の不用品整理は何から始めれば良いでしょうか?

小島:

自宅や空き家の対策を始める場合は、今後の物件の利用方針を相談しつつ物品整理から始めるのが良いかもしれません。  万が一、物件の所有者であるご自身が体調を崩された場合などは、親族や近しい人が代わりに整理を行うことになります。 その場合、大切なものが処分されてしまう場合もありますので、まずは大切なものや残したいものを保管しておくことが  大切です。

そのうえで、リサイクルできる資源ゴミや、自分は不要だがリユース可能なものや価値のあるものなどを仕訳けていきます。資源や不用品もゴミとして一度に回収を依頼すれば大きな費用が掛かりますが、自治体の毎週の回収を活用すれば費用を  ほとんど掛けず処分することも可能です。

また、電化製品や宝石などはリサイクルショップや買取店などへ依頼し買い取りをして貰うこともできます。時間がある場合はお店に持ち込むのも良いですが、現代ではもっと便利でおすすめできる処分方法がありますので、その方法をこのあとご紹介していきます。

インターネットの活用で、「不用品」を「必要とする人」に譲ることが可能に

Q:おすすめの不用品処分の方法を教えてください

小島:

昨今のインターネットサービスの向上により、インターネットを介して個人同士でも売買がしやすい環境ができています。 実際に「昭和市場」でも活用している方法なのですが、「ヤフーオークション」や「メルカリ」などのサービスを活用し、 自身にとって不要な物を求めている人に届けることが可能です。また、その対価として商品代を受け取ることができます。

これらのサービスを活用すれば、自分では価値がないと思っているものでも意外な高値で売れ、相続に掛かる費用を賄うこともできます。実際に私のお客様でも、趣味でビーズ作品などを集められている方がおられ、価値がわからず半信半疑でしたが売ることにしたんです。そうするとほかのものと合わせ20万円もの高値がつき、他のものも売れたことで費用を補填しても売上金が余るほどに。捨てるはずの物品が予想外の高値で売れました。

実はこのような事例は少なくありません。

タンスなどから忘れていた現金や金の延べ棒などがでてくることもありますが、一見価値の分からない意外なものに高値が つくことも良くある事例です。昭和市場では「家宅整理士」という家宅整理に必要な知識を持ったプロが作業するのですが、100万円程度掛かるはずだった一連の費用全額が、不用品売却で賄えることもあります。

このように、不用品の処分や家宅整理の方法次第で、相続に掛かる費用は大きく変ります。できればお子様やご親族などの手を借りて、一緒にインターネットなどで処分することがお薦めです。そして、どうしても難しい場合は、家宅整理の作業の 一部を信頼の置ける専門業者へお任せするのも方法のひとつ。どうしても空き家の整理が難しそうな場合は、お気軽に私たち 昭和市場へもご相談ください。

円満相続の秘訣は”譲る相手”との対話と信頼。

大切なものや残したいもの、財産を後世へ繋ぐことは非常に大切ですが、無くしてしまうと取り戻せなくなるのが人間関係 です。ここまでは財産を残しいかに費用を抑えた相続をするかを中心にお話してきましたが、ここからは「人間関係」という財産を残す方法をお伝えしていきます。

子供たちや譲る人に頼る勇気を。

Q:円満相続のために譲る側が心がけておきたいこととはなんでしょうか?

小島:

時代も移り変わり、相続や自宅の整理に役立つインターネットなどのサービスも、非常に増えてきました。個人で対策を進める場合においてもインターネットサービスは非常に有効な手段で、費用を削減しながら、これまでの人生で築かれた財産をしっかりと守ることが可能です。

だからこそ、子供たちや親族など”譲るお相手”を頼り、自宅の整理や不用品処分を一緒に進めてみることも強くお薦めしています。手伝い費用としていくらか支払うことで自宅整理を進めれば、喜んで手伝ってもらえたり親密な対話を積み重ねることも可能です。昔を振り返りながら一緒に作業をすることは、お金には代えられえない、お互いにとってかけがえのない財産となります。

繰り返しになりますが、”譲られる側”からは中々切り出しにくいのが相続の話題です。空き家の早期対策と円満な相続対策を進めるためにも、勇気をもって頼ってあげて欲しいと考えています。

<次ページ:外出できない方でも対策は可能。信頼できる専門業者を賢く活用 >

読み終わる前にすぐ相談したい!?空き家所有者さまはコチラ!

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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