空き家探しの落とし穴!探し方の注意点と予防策
探し方によってメリット・デメリットが違うことを前項でご紹介してきました。ここからは、空き家探しで陥りやすいポイントと、その回避方法を解説していきます。
自分で探す場合
①新耐震基準を満たしていない
1981年以前に建てられた建物は新しい建築基準法を満たしていません。耐震に関わるリノベーションや修繕工事は高額になりがち。事業用途で空き家活用を考えている方は築年数をしっかりと確認しましょう。
②建物内の設備
賃貸の場合はオーナーや不動産会社の負担になりますが、購入した場合は購入者が建物内の設備に不調が生じた場合、負担しなければなりません。
故障がなくても、給湯器などの設備は10年が交換目安とされています。できる限り費用を抑えたい場合は、交換年数を忘れずに確認しましょう。
不動産会社を利用する場合
①瑕疵・心理的瑕疵が後から分かる場合がある
不動産会社の物件だからといって必ずしも安全とは限りません。瑕疵または心理的瑕疵があり売れなかった物件の場合、「瑕疵担保責任免責」をつけて格安で販売されている場合があります。
基本的には説明責任がありますが、免責がもうけられている場合は免れることができますので、書面や口頭にて必ず確認をしておきましょう。
②長年売れ残っているには必ず理由がある!
格安物件の場合、不動産会社としては販売しても利益が出ないため、リノベーションなどを入れていない場合があります。その場合、購入費用を抑えたのに修繕にかかる費用が大幅に上回ってしまうということもあります。
自己開発物件や自治体利用ではなく、不動産の仲介で見つけた「格安物件」にはそれなりの理由があるので、「何故、売りに出されたのですか?」の一言を忘れずに確認しましょう。
自治体を利用する場合
①空き家バンクに登録されているデータを鵜呑みにしてはいけない?!
空き家バンクに登録されている物件情報は、原則として所有者から提出されたものです。所有者が不明、もしくは相続人が放棄している場合は、自治体職員が調査した結果になります。
いずれにしても、不動産のプロではないのでデータをそのまま信じるのは危険です。また、所有者が提出したデータは「少しでも物件をよく見せよう」という心理が働いています。
このリスクへの対処はシンプルで、「内見」になります。
厳密には2度の内見をおすすめしています。天気や曜日、時間帯を変えるだけでも物件の様子は変わってきます。雨漏り・シロアリなどの害虫・騒音など、その日だけでは分かりにくいものもありますので、最低2度は条件を変えて内見をしましょう。
合わせて、内見時に自分の目で確認をするということです。特に個人でセルフリノベーションをする予定がある場合などは、どこまで自分でできるのかを予め想定しておき、物件を見た時にその範囲を超えていないかを見極めるとよいでしょう。
また、空き家バンクに登録されている物件の場合、所有者が年に一回使いたいなどの特殊な決めごとがあるケースも多いです。できれば、自治体職員に相談をして、その地域の不動産会社を紹介してもらうとよいでしょう。
まとめ
この記事では物件の意味と、自身の目的に合った物件を見つける条件の解説。
さらに、条件別に効率よく理想の物件に出会うための検索方法をご紹介してきました。
複数の方法を実行できるのであれば理想の物件と出会える確率はあがります。
しかしながら、いずれの方法もメリット・デメリットはあります。
例えば、不動産会社は安全面がしっかりしている分、価格が高い傾向があります。
自治体は地域によっては格安で良い物件に出会えることが多いですが、安全面や取引の際の不安がつきものです。
空き家バンクや自治体の助成が充実してきているものの、空き家を専門とした業者が少ないため、市場に出回らない空き家が多数あるのも現状です。
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このように思われている方は、是非お気軽にご相談ください。
(了)
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