空き家問題とは何かをわかりやすく コロナ禍だからこその解決方法

空き家はなぜ問題になってしまうのでしょうか。
ただ家に人が住まなくなっただけなのに、今や空き家になった家は社会問題になっています。

空き家が増えていく背景と、それらの解決方法についてこの記事ではわかりやすく解説します。

空き家を持て余している人は、自分がどのような理由で空き家に困っているのかも分かりやすくなりますので、悩みの可視化をするためにも是非正しい空き家の知識を身に着けてください。

どのような空き家が問題なのか

◎空き家は4種類に分類される

大きく分けて空き家は4つに分類されます。

<売却用>  販売中の空き家。不動産会社が管理
<賃貸用>  入居者募集中の空き家。不動産会社が管理
<二次利用> 別荘など(日常的には利用していない)。所有者が管理
<その他>  上記の3種類以外。所有者が管理

ここで大きく問題になるのが、「その他」に分類される空き家です。

上記3つの空き家は、空き家として放置する可能性が低く補修なども適宜行われます。
しかし4つ目の空き家は、利用も少ないことから放置されることが多いのが特徴です。

そしてこの空き家には問題点があります。

◎その他に分類される空き家の問題点

では「その他」に分類する空き家の問題点について考えていきましょう。

空き家は存在が問題なのではなく、放置されることが問題なのです。
空き家は放置されると、家の劣化が急速に進み、あっというまに廃墟化します。

廃墟化する詳細については次の「なぜ空き家は廃墟化するのか」にてご紹介しますが、その他放置されると起こりうることとして、庭などに雑草が生い茂り、害獣害虫の繁殖地や生息地となり近所に被害も。
実際筆者もファミリー農園を借りていたのですが、農園の近所に空き家があり、床下にハクビシンが住み着いたことで畑を荒らされました。
さらに雑草の種子などは、外壁を侵食し壁を傷めます。

もちろん空き家の場合多少外壁の劣化があったとしても、所有者が住んでいない家を100万円以上もの費用をかけて補修塗装しようとは考えませんので、空き家の老朽化は止まらないのです。

◎なぜ空き家は廃墟化するのか

空き家を放置することで、外壁などがボロボロになる理由の一つとして、紫外線の影響があります。
紫外線は肌などにも影響を及ぼしますが、家の外壁や内壁などの建具や建材にも大きく影響を与えるのです。

イメージしやすい例として、障子窓を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。
古い住宅や民家などで、障子がボロボロになっているのを見たことはありませんでしょうか?
通常障子紙や障子窓の木枠は、熱や湿気で伸び縮みします。紫外線にさらされた障子紙は劣化し紙自体がもろくなり、木枠の伸縮に耐えられず破けるのです。
木材やプラスチックなども障子紙と同じく、紫外線で劣化しますが、障子紙よりは多少耐久性があるため、障子紙の方が早く破けます。

外壁にも紫外線は大きく影響し、サイディング壁の場合などは、ボードとボードの間をつなぐコーキング剤などが剥がれたり割けたりすることも。
コーキング剤がはがれると、その隙間から雨水が入り込み雨漏りの原因になります。
雨漏りした家は、天井裏や壁の内部を腐らせるため天井の崩落などがおこり、最悪家屋の倒壊を引き起こす場合も。

それ以外にも、湿気と気候の寒暖差などで、家の内部にカビが発生し、柱や床などを腐らせるなど空き家を放置することで、空き家は日に日に廃墟化への道を辿ることになるのです。

◎「空家対策特別措置法」とは何か

2015年「空家対策特別措置法」が施行されました。
この「空家対策特別措置法」では、地域にとって危険と判断される空き家に対し、自治体が空き家の撤去や修繕などを命令できる法律です。

これまでは、所有者の許可がなければ空き家の敷地に入ることさえできませんでしたが、この法律により自治体の命令に従わなかった場合は、行政が強制的に空き家を撤去し、その費用を持ち主に請求できることとなったのです。

また2016年度以降、所有する空き家が「特定空家」と認定された場合、固定資産税に関する優遇処置も受けられなくなりました。
一昔前までは、空き家のまま放置しておいても損をすることはありませんでしたが、現在ではお金をかけても撤去や修繕をしたほうが放置するよりは安くすむのです。

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