相続予定の空き家から破産時所有の空き家まで 売れない空き家の対処方法

目次

相続した空き家が売れないと分かったら

売れない空き家を相続する前に

≪空き家は査定することが大事≫

空き家を相続する前に、空き家のなる家の査定を行っておきましょう。

査定は、「不動産会社へ査定・売却仲介を依頼」でも上述しましたように、無料です。

家の価値を知ることが、相続を考える上での第一歩といえます。

相続放棄で空き家を放棄する

【メリット】

相続放棄のメリットは、空き家が売れる売れないに関わらずに処分ができることです。

親から譲り受ける財産が空き家しかなく、その空き家が売ることが難しく活用の予定もないようであれば、放棄することで空き家を処分することができます。

ただし、無償で放棄できるわけではないので注意しましょう。

くわしくは「相続財産管理人にかかる費用」で説明いたします。

【デメリット】

相続放棄の最大のデメリットは、空き家の相続権利を放棄しますと、その他の財産も放棄することとなることです。

相続は、一部のみの放棄ということができません。

ただし、令和3年3月5日に「相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律案」が国会へと提出されており検討されていますので、将来的にはある一定の要件を満たした土地であれば、国庫への帰属をすることができるようになる可能性もあります。

相続等により取得した土地所有権の国庫への帰属に関する法律案 法務省

参照:http://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00190.html

【相続財産管理人にかかる費用】

財産を放棄した場合、無償で相続放棄ができるわけではありません。

財産を相続するものがいない場合には、「相続財産管理人」を立てる必要があります。

これは、家庭裁判所へ相続権を放棄した相続人が申し立てをし、裁判所で「相続財産管理人」を選出してもらい、放棄した財産の処分をしてもらいます。

申請書とともに収入印紙800円分、連絡用の郵便切手、官報広告料4230円などを家庭裁判所から指示があり次第支払います。

また、相続する予定の財産を処分するにあたり、相続財産管理人に支払う報酬を含めた必要な費用に不足がでる場合がほとんどですので、相当額を予納金として納付します。

私も親の財産(家や車)を放棄したのですが、その際に家庭裁判所に予納金として100万円を納め、9ヶ月後に約60万円の返納がありました。

家などの大きな財産がある場合は、予納金も100万円くらいは用意しておくと良いでしょう。

破産したら知っておきたい空き家のこと

破産したら所有している空き家はどうなるのか

コロナ禍によって破産することとなり、空き家を手放す人もいるでしょう。

ここでは、破産時の空き家についてもご説明いたします。

自己破産を申請した場合、所有している空き家も「破産管財人」によって売却されることとなります。

また自己破産によって、免除されないものの中に「行政執行費用」があります。

「行政執行費用」とは、所有している空き家が特定空家の場合、行政が空き家に散在するゴミを撤去費用や、倒壊しそうな家屋の場合は解体撤去費用のことです。

この「行政執行費用」は自己破産では免除されず、所有者に請求がされますので自己破産の際に特定空家を所有している場合は、行政執行費用を用意しておきましょう。

≪任意売却か破産管財人による売却か≫

空き家を売却する場合、任意売却と上述した破産管財人よる売却があります。

任意売却とは、債務整理をする際に行う売却法のひとつで、自己破産の申告をするまえに不動産業者などを利用して売却することです。

破産管財人に任せるのと違い、自分で金額を決めて不動産を売り出すことができますがデメリットもあります。

任意売却と破産管財人による売却について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

参照:「破産したら空き家の不動産売却はどうなるの?破産管財人と任意売却を徹底比較」|アキカツマガジン

競売でも売れない空き家はどうなるのか

【競売が取り消しになる場合も】

低廉な空き家は、競売にかけても買受が付かない場合があります。

不動産競売の売却実施を三回行っても買受がなく、売却基準額を見直してもなお買受の申出の見込みがない場合、不動産競売を申し立てた申立債権者や関係者も買い受けの申し出をしなければ、競売は取消となります。

つまり三回競売にかけて買受が付かない空き家は所有者に戻され、住むこともできるのです。

【競売できない空き家は任意売却へ】

競売が取り消しになり、所有者のもとに戻ったとしても良いことばかりではありません。

所有者のもとに空き家が戻るということは、固定資産税を支払う必要があるのです。

固定資産税は、自己破産した場合でも支払い義務は免除されませんので、所有者が支払うこととなります。

固定資産税を支払ってまで空き家を所有したくない場合は、一刻も早い任意売却が必要です。

ただし、競売でも買い手がつかない低廉な空き家ですので、不動産業者が売却仲介を断ってくることも予想されます。その際には、親族などに買受をお願いすることが多いようです。 

空き家の処分は空き家活用株式会社へご相談を

専任のチューターが空き家処分の悩みを一緒に考えます

空き家活用株式会社は、空き家のエキスパートです。

弊社の専任チューターがお客様の担当し、お客様が望む空き家の活用方法や売却のお手伝いをいたします。

お客様の立場にたって、一緒に空き家の未来にとって最善策をご提案いたします。

空き家に精通した空き家活用株式会社だからできること

弊社では、空き家の売却のお手伝いだけではなく、空き家を売却する際に必要な、家具の処分の業者などもご紹介することが可能です。

不要品回収業者の中には、悪徳業者もあるためネット上で業者を探すのはあまりおすすめできません。

空き家活用株式会社であれば、信頼できる業者の紹介が可能です。

その他にも家を更地にするための解体業者やリフォーム業者など空き家に関する業者についてもご紹介いたします。

お客様が安全に空き家取り引きをおこなうために、空き家に精通した弊社だからこそお手伝いできることがあるのです。

ぜひ一度ご相談ください。

(了)

<「空き家」に興味が湧いた皆さまへ>

「空き家」は皆様が思うよりも、価値がある、良いものがたくさん

  • 空き家って、こんなに新しいんだ?
  • こんな歴史のある家、最高。しかも、ちょっとのリノベで使えた!
  • こんな素晴らしい環境にある!
  • (逆にここに新築物件は出来ないよな・・・)

そう、「空き家」は【埋蔵不動産】です。お持ちの「未活用不動産」でお悩みの方も、不動産を探されている方も。価値があふれる【埋蔵不動産】として、処理や活用をともに考えてみませんか? まずはご状況、ご要望を整理させていただきます。お問い合わせください。

お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/            

※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。
https://aki-katsu.co.jp/

よくある問い合わせ・お悩み、ご希望

<不動産を所有の皆さま>

  1. 「未活用状態」の不動産をもっていて、困りごとが・・・
  2. うちの実家を、どうやって活用しようか悩んでいる
  3. もっと良い活用の仕方や、使ってくれる方はいないかな・・・

<不動産を探している皆さま>

  • 古民家風な「空き家」が欲しい!
  • 郊外や自然豊かな場所に、移住したい、二拠点生活をしたい
  • DIYをしてよい物件がほしい
  • 不動産会社ではなかなか見つからない希望がある・・・
  • 事業用の物件を探しているが、出回っている物件はすぐに決まってしまってじっくり検討できない・・・

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※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。

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この記事を書いた人

雑誌編集を経て、現在はフリーの編集ライターに。空き家や外壁塗装など家周りのライティングが得意。「家の間取」を眺めていれば、ごはん三杯までいけます。

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