古民家空き家をゲストハウスに!「止まり木」のような存在で旅行者にも地元の人にも愛される場所づくり

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「好きな仕事」で生きていく。本業との両立のリアルとは

プライベートルーム(2〜6名)

デザイナーとゲストハウス運営。両立にはスタッフの協力が必要だった

ー ゲストハウスの運営を始める以前からデザイナーとしてご活躍されているとのことですが、2つの仕事を両立する上でご苦労なさったことなどはありますか?

足立 僕は、最初からPERCHの営業はもちろんだけど空き時間でデザインの仕事ができるかな?と思って移住を決めました。

もともと神戸でお付き合いのあったお客さんたちとは、もう直接打ち合わせをしなくても大丈夫な関係の方が多かったですし、デザインの仕事のために神戸にいる必要はないなと。

ただ、実際に両立してみた当初は大変でした。宿の営業をすべて一人でやっていたので…。
ゲストハウスは掃除が大変ですし「今日は予約が無いからゆっくりできるかな?」と思っていると当日予約が入ることも。
最初はなかなか思い通りにいかなくて、全てに思った以上に手がかかりました。

当初はバーの他にカフェもやっていまして…。宿泊したお客さんが朝食を食べられればと思い、7時から開けていたんです。
カフェをやって、夕方に掃除をして、宿泊の準備をし、夜になったらバーをやる。
体力には自信があったのでやってみたけれど、無理でした。

ですので、自分のできることを整理して、PERCHの業務内容を見直しスタッフに任せることで、デザインの仕事と両立しています。

地元の人が気づかない街の魅力を発信したい。夢は桜のお花見ツアー

たつの市の風景

ー 模索しながらスタッフの方との出会いもあり今のPERCHとなったのですね。これからどのようなことがしたいとお考えですか?

足立 イベントとかやりたいなと思っています。

コロナ前からやりたいと思っていたライブなどして…、まずはそうしたところからぼちぼちやっていければと思います。声を掛けて下さる方が、沢山いらっしゃるので。

また、PERCH発着のツアーなんかもやりたいです。お花見ツアーとかを考えています。
たつの市には、桜のきれいな場所があるのですが誰も花見をしていないんです。誰も桜の木の下に、ビニールシートなんて引いていない。
桜の木のそばに人が居たとしても、おばあちゃん二人がベンチでお弁当を食べているくらい…。

地元の人に「あんなに桜が咲いているところがあったら、神戸なら屋台が出ていると思うんやけど」と話をしたら、「そんな桜なんて珍しくも無い。すぐに見られるからわざわざ花見はしないなー」と言うんです。
本当にもったいないので、是非ツアーでお客さんを連れて行けたらと。場所取りをしないで見ることのできる、満開の桜をご覧にいれたいです。

ライブやツアーなど企画しながらPERCHを基軸にして、たつの市について認知度を上げていけるように、これからもさまざまな街の魅力を発信できればと思います。

夜のPERCH GUEST HOUSE

*  *  *

PERCH GUEST HOUSE

〒679-4166
兵庫県たつの市龍野町川原町218-1

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この記事を書いた人

雑誌編集を経て、現在はフリーの編集ライターに。空き家や外壁塗装など家周りのライティングが得意。「家の間取」を眺めていれば、ごはん三杯までいけます。

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