”ゴミ”を”お金”に換える驚きのプロの技。空き家の片付け費用を安く抑える交渉術と業者選びの方法とは?

前回は「数百万円得をする業者活用事例」をテーマとして、相続に一気通貫で関わるプロの視点から、空き家整理と事業者の仕組みをお話いただいた小島孝治さん。今回も小島さんが受けた相談事例をベースに、空き家対策や活用を行う際の学びとなる知識を伺います。
これまでのお話を踏まえたうえで、相続や外注についてのより具体的な注意点、さらにはプロも活用する不用品処分の方法にまで、一歩踏み込んで伺う内容となった今回。「自分自身で知識を身につけること」を啓蒙されている小島さんだからこそ伝えられる、実践的な内容ばかりでした。少しの工夫で相続費用を大きく圧縮し、さらには利益を生み出す不用品処分術は、これから相続対策を迎える方にとっても、非常に有益な情報となるはずです。
また、相続対策のコツから円満な相続に最も大切な要素もみえてきました。是非ご参考ください。

【前回の記事はコチラ】

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小島孝治プロフィール:

代表を務める「昭和市場」では、実家の片付け・整理から売買、空き家の運用に至るまでにトータルに関わり、既成の枠に囚われない新しい手法でのサポートを提供。現在口コミだけでも依頼の絶えない事業者であり、簡単に専門業者に頼ることなく、個人で対策することを推奨している。
集約した知識や経験を一般に広く伝えるため、生前整理から相続まで視野に入れたトータルサポートを、不動産や金融知識を元にサポートする「家宅整理士」資格を創設。身近に頼れる人材を全国に広めるべく展開計画中。
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目次

業者選びのコツと失敗した際の対策

大手への依頼後でも間に合う!業者選びを失敗したあとのリカバリー方法とは?

―業者との価格交渉について、ポイントがあれば教えてください。

小島孝治さん(以下、小島):価格交渉や業者選定のポイントは、「部分的に見積もりを依頼し、個別の業者ごとに交渉すること」にあります。時間を確保して進められる場合は、すべて自分で空き家対策を進めることを推奨していますが、忙しくて時間が確保できない場合は、専門業者へ部分的な依頼をするのもいいでしょう。
しかし、丸投げしていると大きな損失を被るのは依頼者ご自身。そのため、しっかりと業者を見極める手間は必要となります。

また、これはあまり知られていませんが、実は大手業者へ依頼してしまった後でも、個別の業者毎に、見積もりや交渉を行うことができます。

見積もりが非常に高額だった場合や、後悔のないよう金額をチェックしたい場合などは、家宅整理業者や不用品処分業者ごとの個別見積もりを依頼し、細分化して比較してみることも非常に良い方法です。まずはできるだけ「明細」を提示してもらうことで個別作業についての費用を知ることができます。

その上でその費用が妥当なのかどうかを検討し、その部分について自身で対応したり別業者に依頼。そうすることでドンドン費用を下げることができるのです。

ありがちな失敗!人任せにすることで遭遇する落とし穴とは?

―業者選定において、他に注意点はありますか?

小島:私たちの昭和市場へのご相談のなかで良くあるケースが、「信頼している知人に相続を任せたら、大変なことになってしまった」というものです。

例えば、相続コンサルタントを名乗る専門家や普段お付き合いのある保険屋さんなどに任せたら、作業費用が想定より高くなってしまったり、近しい人との人間関係を壊してしまったというケース。相続をトータルでサポートできる専門家は、実は国内にもほとんど居ないのが現状です。専門家でも知る人の少ない相続対策を、他人任せにしてしまうことは最も危険だといえますね。

また、お世話になっている保険屋さんなどに「知り合いの業者紹介しますよ」と声を掛けられて任せたという話をよく聞きますが、これは信頼関係を作るための営業の一環です。もちろん悪気があって粗悪な業者を薦める方は少ないですが、保険屋さんはあくまでも保険のプロ。相続や空き家対策のプロではありませんので、費用負担が大きくなったり、人間関係を失ってしまうこともあります。

なぜ人間関係を失ってしまうかというと、紹介された業者が思うように仕事をしなかった場合、その責任の所在がわかりにくくなるためです。単純に善意での紹介だけならまだ良いのですが、紹介手数料分を上乗せして見積もられるのが一般的。紹介された業者に対しては厳しく接しづらく感じられることなどからも、不満が残ってしまう場合も少なくありません。

だからこそ、万が一外注する際もご自身が情報を集めることが大切です。できれば私たちのような専門家のアドバイスを参考にしながら、信頼できる業者選定を進めることが間違いの少ない方法だといえます。

<次ページ:プロが内緒で教える!相見積もりの極意 >

読み終わる前にすぐ相談したい!?空き家所有者さまはコチラ!

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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