最終手段!「空き家」の無償譲渡はどうするの?
無償で「空き家」を譲渡する場合、貰い手を見つけ、「譲渡(贈与)契約」を行うことで成立します。
法律上では「贈与」とみなされ、譲渡を受けた側に贈与税が発生します。
無償譲渡では、第一段階の貰い手を見つけることが最大の難関です。
また、「譲渡(贈与)契約」においては不動産仲介業者が介入しないため、弁護士や司法書士などの専門家に「譲渡(贈与)契約書」の作成を依頼する必要があります。その際は、作成費用が発生します。
自力で「譲渡(贈与)契約書」を作成し、「譲渡(贈与)契約」を行うこともできますが、役所や税務署に出向いて調べ、煩雑な作業が必要であることを覚悟しておきましょう。
また、譲渡後に判明した物件の瑕疵(かし)に対する免責など、言った言わないにならないよう、しっかりとした契約書を作成することが大切です。
※瑕疵(かし)・・・キズや欠点、品質不良
賢い貰い手の見つけ方!
①「空き家バンク」「家いちば」「空き家ゲートウェイ」など、「空き家」のマッチングサイトに登録する。
「空き家問題」や「地方移住」への関心の高まりから、「空き家」のプラットフォームを謳うサイトも増え、以前より「空き家」の流通が活性化されています。
譲渡したい「空き家」を登録すれば全国の人に自分の「空き家」をアピールできます。
また、地方自治体が運営母体である「空き家バンク」であれば、修繕費に対する助成金が出る場合があり、「空き家」を貰ってくれる人にもメリットがあります。
地方自治体によって助成金制度に差異があるので、「空き家」所在地の地方自治体が行っている「空き家」対策をチェックしておきましょう。
②近隣、友人に譲渡したい旨を相談する(口コミで広げる)
原始的でシンプルな方法ですが、「空き家」の譲渡を考えた際はまず、近隣の住民の方や親族、友人に当たってみるのも有効です。
隣近所の人であれば、自分の敷地・土地を拡大することができるため前向きに検討してくれる人もいます。
友人や親族の知り合いに「空き家」を探している人が見つかる可能性もあります。
とにかく、「空き家」を譲渡したい旨を公言し、周りの人々に知ってもらうことは、「空き家」譲渡の重要なファクターになりえます。
必見!「空き家」購入者・もらった人達の生の声
実際に「空き家」を手に入れた人の声
【東京都在住 Aさん:古民家シェアハウス経営】
筆者は、東京都大田区にある古民家一軒家シェアハウスに住んでいました。
建物は古いが、内装はヴィンテージ感の漂うシックモダンな雰囲気。
デッキハウスもあり、そこで2年程快適な生活を営んだ経験があります。
オーナーさんは、40代前半の女性。個人経営のシェアハウスです。
オーナーさんは、友人から「空き家」の相談を受け、前々から少し興味のあったシェアハウス運営に乗り出したとのこと。
DIY好きのため、内装は自分でアレンジし楽しみながらできたと話してくれました。
また、煩雑な契約に関しては、やはり自分達では行わず間に専門家の人を通し契約書を作り交わすことにしたそうです。
【長崎県在住 Bさん夫婦:古民家カフェ経営】
筆者の暮らす南島原市にある古民家でカフェを営むBさん夫婦。
以前から田舎で自然との暮らしをしたいと思っていました。
候補地を探している時に、長崎の友人伝いに南島原市にオススメの「空き家」があるとの話を聞き、見学に訪れたのがきっかけです。
紹介してもらった、古民家専門解体業者の力を借りながら自分達でもDIYを行いつつ、地元の人と土地のものを潤すカフェ経営をしています。
【鳥取県在住 Cさん夫婦】
「空き家」でマイホーム探しをしていたCさん夫婦。島根県のとある自治体の「空き家バンク」で気になる物件を発見しました。
ですが、実際に内見に行ってみると、思っていたよりも老朽化が進んでおり、修繕費が嵩むことを懸念して断念。
内見に島根県を訪れた際に、お隣の鳥取県に保育料無料の自治体があることを知りました。
しかしながら、その自治体には生憎「空き家バンク」がなく、直接自治体に電話して問い合わせるしか方法がありませんでした。
せっかく島根県まで来ているのだからと、直接、鳥取県の自治体の役場に出向き、物件を紹介してもらいました。役場の方も親切で対応も良く安心したそう。
その後、3泊4日の体験移住や物件再チェックなど、何度か現地へ足を運び購入を決めました。
こちらの自治体では「空き家」リフォームに最大200万円の助成金が出るため、それを生かし、リフォームを行っています。
参考:https://iju-ryoku.net/akiya-bank/
体験談から見えてきた「空き家」を手放すコツ!
自分には価値を見出せない「空き家」でも、違った価値観や生き方を体現する人々にとっては魅力的に見えます。
自分の所有する「空き家」が、古いから、老朽化が進んでいるから、立地が悪く不便だから、誰も欲しい人はいないと決めつけ無闇に諦めることをせず、「空き家」を有効活用してもらえる人との出会いを探しましょう。
自治体に相談する、近隣の人や知人・友人に相談する、「空き家」マッチングサイトに登録するなど、積極的な動きが実を結ぶはずです。
「空き家」を取り巻く環境や市場、ニーズは今まさに発展を遂げている段階です。自分の所有する「空き家」に関心を持ち、向き合うことが第一歩です。
「空き家」を手放したい思いを抱いたら・・・
持っているだけで様々な負担が発生する「空き家」。
活用の目処もたたず、自分で住むことができないのなら、手放して社会に還元することも有効な「空き家」活用の手段です。
「家」は本来、人々が憩い集う場所。「空き家」のままにしておくことで、どんどん輝きを失い、社会にも悪影響を与えてしまう恐れもあります。
「空き家」を手放したいと思い始めたら、「空き家活用株式会社」へご相談下さい。
日本の「空き家」問題に真摯に立ち向かう、仲間にきっと出会えますよ。
(了)
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