「空き家」の中古一戸建てを購入し、憧れのマイホームを手に入れて見ませんか?
深刻化する日本の「空き家」問題が顕在化するにつれて「空き家」を売却したい人が増え、中古物件市場も活性化している昨今。
DIYやリノベーションブームも相まって「空き家」の中古一戸建ての需要も高まりをみせています。
しかし、新築物件よりも情報が少なく、どのような中古物件を選んで良いのか分からない人も多いはず。
今回は、失敗なく賢く「中古一戸建て」を選ぶコツをズバリ!解説していきます。
「空き家」の中古一戸建ての売却と購入が増えている
日本の「空き家」の現状
地方の過疎地域だけでなく、都会の街中でも存在する日本の「空き家」。「空き家」の多さは世界的に見ても突出しており、日本の「空き家」問題はより深刻味を増してきています。
国土交通省の出している「平成30年住宅・土地統計調査の集計結果」によると、2018年(平成30年)時点で日本にある空き家は、およそ849万戸。総住宅数に占める「空き家」の割合は13.6%にも及び、1世帯当たりの住宅数は1.16%。この数値は、日本の「家余り」の現状を表しています。
しかしながら、既存の「空き家」はそのままに、新築物件は建ち続けるという奇妙な現象が日本では起こっているのです。
参考:https://www.mlit.go.jp/common/001314574.pdf
「空き家対策特別措置法」による「空き家」所有者の悲痛!
日本の「空き家」増加の中で、特に問題視されているのが「放置空き家」です。
管理が行き届いておらず、地域社会への悪影響となる「放置空き家」。国は増加する「放置空き家」の対策として、2015年に「空き家対策特別措置法」を施行しました。
「空き家」所有者に対する監視の目はグッと厳しくなり、所有者は「空き家」を綺麗に管理し、定期的にメンテナンスを行う責任を強く求められています。
人が住まない「空き家」を綺麗に保つことは、想像以上に大変なことです。それだけでなく、固定資産税等の固定費も負担となり、「空き家」を手放したい、売却したいと願う所有者が増えてきているのです。
「空き家」の中古一戸建ての売却意欲の高まりとマイホームを購入したい人との需要と供給がマッチして、最近では「空き家」の中古一戸建てを敢えて選んで購入する人も珍しくありません。
「空き家」の中古一戸建て購入メリットとデメリット
メリット
≪価格≫
「空き家」の「中古一戸建て」は、新築物件より低予算で購入できる
≪立地≫
住宅が溢れかえっている日本では、生活に便利な場所には既に「家」が建っている場合が多い。新築では手の届かない駅近などの便利で人気な場所でも「空き家」の「中古一戸建て」であれば予算内で、一戸建ての家を持つことも可能。
≪実際の物件が見られる≫
実際に建っている「家」を見ることができる内見の充実性。周辺環境や近隣にどんな人が住んでいるのかも、じっくり調査できる。実物を目にすることができるので、生活をイメージし易い。
≪自分好みにリノベーション≫
間取りなどを大胆に変更し、自分好みにリノベーションができる。物件購入費用を安く抑え、リノベーションにお金をかける人も多い。
≪ヴィンテージ感≫
古民家であればヴィンテージ感を残しつつ風情ある「我が家」を再現できる
≪DIY≫
DIYが好きな人であれば、自分でコツコツと改修しながら、「家」を作り上げる楽しみを味わえる。
デメリット
≪築年数が古い≫
「空き家」の「中古一戸建て」は、築年数が古いものが多い。安い物件ほど、老朽化が進んでいることが多く、入念な内見が欠かせない。
≪水回りの老朽化やシステムが古い≫
トイレや浴槽、キッチンなどの水回りは修繕が必要なことが多く、またデザインも古く(トイレが和式、浴槽が深いetc・・・)機能的でないことがある。
≪耐震や断熱性が低い可能性≫
「新耐震基準」が施行された1981年6月以前に建てられた物件は耐震基準を満たしていない可能性がある。その他にも、断熱対応しておらず寒いなど、現在建てられている物件に比べて性能が良くない点は否めない。
≪構造上リノベーションできない箇所もある≫
構造上リノベーションができない箇所もある。壁自体が家を支える役割をしており、壁を取り壊して間取りの変更ができない「家」も多々ある。
≪資産価値がない場合もある≫
自分には魅力的に見える「中古一戸建て」も、あくまでも中古であり資産価値は低下している。土地・建物を含めどの程度資産価値があるのかも把握しておくと良い。
≪ローンが組めない可能性≫
築20年以上の「中古物件」では、住宅ローンが組めないこともある。