「ボロ家を買う」が私のなかの正解。さまざまな経験と予想外の喜び。(後編/DIY編)

DIY好きが極まって不動産オーナーになっちゃった話」という、空き家のDIYをテーマとした漫画作品の著者である橋本笑(エミ)さん。本作には御本人とご家族、一緒に暮らす愛猫が登場し、初めてのDIYから空き家の運用までがリアルに描かれています。
「私でもできるかも」と読者に空き家の活用に対しての自信を持たせてくれる橋本さんに、空き家物件の選び方と独自のDIY術、運用のお話やDIYを続けるモチベーションを伺いました。

<前編はこちら>
DIY好き漫画家流「空き家再生・運用術」子育て女性がゆるっと不動産オーナーをやってみた。(前編/投資・運用編)

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橋本 笑さんプロフィール

本業はイラストレーターと漫画家、また3歳、0歳のお子さんを子育て中のお母さんでありながら、空き家の購入からDIYまでを自身で行い、結果的に不動産オーナーに。

先述の著書に記載されている家族との暮らしと共にあるDIYや空き家の活用は、事実を基にした内容とあって失敗談も盛だくさん。
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目次

DIY知識はYouTubeから!不得意部分はムリせず外注、その線引きは?

― 橋本さんではない一般的な女性の方でも、空き家の改修やDIYはできるものですか?

はい、私も全然器用な方ではないので、「根気」と「モチベーション」があれば誰でもできると思います。
DIYを含む空き家の活用って、意外と時間が掛かるものなんですよね。だから根気強く、モチベーションを維持して進めることが大切だと感じています。モチベーションを維持する為には、時々「お金が儲かるゾ」なんて楽しい妄想をすることも結構おススメです。

― コツコツと楽しんで取り組むことが秘訣なんですね。知識のない素人からのスタートだったと思いますが、DIYや空き家の改修の知識はどうやって得られたんですか?

YouTubeやブログから得た知識がほとんどですね。特にDIYやモノづくり系の人気YouTuberは結構多いので、みているだけで「私もやれそう!!」ってなっちゃいます。

けど、私はビビりなので逐一調べて作業していて。それが実は上手く行っている理由なのかもしれませんね。作業で土台を使用する場合も「この土台は本当に安全なのか?」なんて、常に疑う癖があって。だから安心できる方法が見つかるまでは、しっかりと調べるようにしているんです。

ー DIYのなかで好きな工程はどんな作業ですか?

壁紙をはったり、ペンキを塗ったりといった内装の工程が好きですね。まったく空間の雰囲気も変わりますし、頭の中のイメージを実際に反映することができるので、本当に楽しいと感じます。
内装時には、イメージを考えて壁紙を発注することもあるのですが、全然違う色が来てしまうこともあるんです。発注能力に関してはまだまだ低いかもしれませんね。

また、水回り施工が必要な時などは、「市の指定業者さんに依頼」をするようにしています。そうすればだいたい良心的な業者様で施工料も納得のいくものばかり。どの業者に依頼していいか迷われている場合などは、市のホームページで業者を探すということも、意外とおススメです。

― なるほど。ご自身でDIYされる際に、自分がする作業と業者へ依頼する作業とのすみわけはどのようにされているんですか?

私は単純に丸ノコが苦手なので、丸ノコが必要なリフォームや修繕は迷わず業者の方にお任せするようにしています。グルグル自動で回る丸ノコは、どうしても恐ろしいんですよね。手ノコでできる作業は自分でやるんですけれど、できないことなら無理はしません。だから、苦手なことや嫌なことは即お任せ。
依頼する工程は比較的明確にわけられていると思います。

逆に、壁紙貼りや色塗りなど内装の部分は空間の雰囲気が決まる行程なので、絶対に自分でやりたいです。イメージを膨らませてカタチにしていって、失敗も楽しみながらやっているところがありますね。

― 空き家の補助金などは、これまで活用されましたか?

空き家の補助金が活用できそうな時は役所に問い合わせたりもしましたが、要件を満たしておらず、結局受けることができなかったので活用はしていないですね。建ぺい率や容積率オーバーで受けられなかったり、自宅なら補助を受けられるものもありましたが、収益物件はダメでしたね。

<次ページ:4件扱って感じたDIYのメリット。>

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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