DIY好き漫画家流「空き家再生・運用術」子育て女性がゆるっと不動産オーナーをやってみた。(前編/投資・運用編)

DIY好きが極まって不動産オーナーになっちゃった話」という、空き家のDIYをテーマとした漫画作品の著者である橋本笑(エミ)さん。本作には御本人とご家族、一緒に暮らす愛猫が登場し、初めてのDIYから空き家の運用までがリアルに描かれています。
「私でもできるかも」と読者に空き家の活用に対しての自信を持たせてくれる橋本さんに、空き家物件の選び方と独自のDIY術、運用のお話やDIYを続けるモチベーションを伺いました。

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橋本 笑さんプロフィール

本業はイラストレーターと漫画家、また3歳、0歳のお子さんを子育て中のお母さんでありながら、空き家の購入からDIYまでを自身で行い、結果的に不動産オーナーに。

先述の著書に記載されている家族との暮らしと共にあるDIYや空き家の活用は、事実を基にした内容とあって失敗談も盛だくさん。
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目次

DIY好きが高じて物件オーナーの道へ。物件数は4件目(更新中)!

- 橋本さんの著書拝見致しました。イラストも素敵ですし、空き家活用の奮闘がリアルに描かれていて参考になる作品ですね。

ありがとうございます。本気で不動産投資されている方から見れば、私の空き家への投資や活用は初歩のものだと思います。だから、できるだけ失敗したエピソードも大っぴらに。誰かのお役に立てばと思って制作してみました。

- 作品中では1軒目の空き家の活用が話題の中心でした。その後も新たな物件の活用に取り組まれているそうですが、これまでの空き家活用歴をお聞かせください。

作品の舞台となった1軒目の空き家は、埼玉の西側にある戸建て物件で今も実際に借家としてお貸ししています。

2軒目はちょうど埼玉と東京の県境にあった戸建て物件なんですが、現在3歳になる娘が生まれた場所です。なので自宅として暮しながらも将来的に賃貸物件にできないかと模索し、乳飲み子を抱きながらトントンカチカチやっていました。
驚いたことは、埼玉に入ったら急激に価格が安くなること。東京と埼玉の間には見えない壁があるんだってことを、身をもって実感しましたね。

そうやって2年間、暮しながら日々コツコツDIYしてきた物件でしたが、その物件は”再建築不可物件”でした。つまり私もその次の方も建て替えることができないのです。
そのため「長く持っていてもしょうがないよね」と思い、すぐに売却することに。そうしたら、意外とすんなり買い手が見つかったので驚いたのも良い経験です。

その後、都内で「古家付き土地」を購入し、引っ越しをすることにしました。
それが現在の自宅ですが、リフォームはまだまだ完成していません。でもDIYは日常の暮らしの中にある楽しみでもあるので、”終わって欲しいけど終わって欲しくない”そんな気持ちも正直ありますね。

直近でいえば、自宅とは別に3軒目の戸建て空き家を購入しました。子育てしながらお部屋を作っていきたかったので、今の自宅の周辺を必須条件として選定しました。12月から賃貸することを目標に、毎週土日は主人にも手伝って貰いながら、せっせとDIYに勤しんでいます。

これまでを振り返ると、初めるときはまったく知識も無い状態でしたが、自宅も含めて4軒の空き家を活用してきていることになりますね。

1軒目の戸建て空き家は初めてのDIYから始まり、夢中になるうちにお貸しすることになった物件でしたので、価格設定にも悩みました。そもそも人気のエリアというワケでもなく、中々借り手がつかない状態でした。

そんな中で周辺の住民の方や不動産会社の方に相場を伺ったり、試行錯誤をする中で借りて貰えることに。「価格を下げれば、なんだかんだで借り手は見つかるんだ!」と言うことを身をもって実感することができました。

だから、価格設定をできるだけ低くする為には、リフォームにお金を掛けない方が良いんです。今思えば初心者の失敗ですが、修繕などに費用を掛け過ぎていましたね。私の性格的にイメージを具現化したいタイプなので、ついついこだわっちゃってました。
初期投資の費用を抑えることと、理想をカタチにすること。両立できるバランスには、今でも苦労することがあります。

<次ページ:空き家運用法のリアル!独特な物件選びと利益を生み出すコツ。>

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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