遠方に住む親とどうやって空き家の終活をすすめるか
コロナ禍で会えなくなった親との終活
≪エンディングノート作りを頼むのはNG≫
コロナ禍によって、親と会うことができなくなり終活の話もなかなかすることができず、それならば…とせめてエンディングノート作りを親に頼んでみる。これはNGです。
エンディングノートは執筆者が自らの意思で始めるのはいいのですが、本人以外の人が希望して書かせるものではありません。あくまでも、本人の考えや想いの整理するために書くノートです。
間違っても「エンディングノート作っておいて」などと言わないようにしましょう。実際、私も母とエンディングノートを書いてみたら？と話をした際に、「なんだか死ぬのを覚悟しろと言われているみたいで、ちょっと嫌なのよね」と言われ、大変申し訳ない気持ちになりました。
エンディングノートを書いてと言わなくても、「家についての希望や気になることをメモしておいて」と言うだけでも、大分伝わり方が変わります。
≪会えない時は電話などで要望を聞き出す≫
コロナ禍の今、私も日々打ち合わせなどで人に会うことが多く、万が一を考えると高齢の親と会うことに気が引けてしまい、最近ではもっぱらスカイプ中心です。その際には、「困っていることはある？」とあくまでも親の考える困りごとから要望を聞きます。
電話やスカイプは、実際に会って話すよりも想いが伝わりにくい反面、離れているからこそ冷静に話すこともできます。終活について、リストなどを作っておいて具体的に親へ質問してみるのもいいでしょう。「これについてはどう思う？」と聞くことによって、親の希望が見えてきます。
≪会えるチャンスは逃さない≫
コロナ禍では、実際親と会うことのできるチャンスは貴重です。タイミングを逃さないためにも、会いに行く際には親の意思を確認するための要点をまとめておきましょう。
実際会って話すことは、目つきや手振り身振りからも思いが伝わりますし、何よりも親の言葉には表されない表情や感情も見ることが出来ます。終活はナーバスな問題だからこそ、チャンスを逃さず慎重に親子で話し合いを進めましょう。
母親と父親で出来ることが違うことを理解する
≪母親との『空き家終活』の進め方≫
母親の場合、家の家事を一手に担ってきた人も多く、「荷物の整理」というワードに対して、何をどうすればいいのかということが想像つく人が多いです。
また、「〇〇のお母さんがはじめたよ」「芸能人の〇〇さんもやっているみたい」など共感のしやすい身近な人の話を例にしますと、イメージがしやすく取り組んでもらえます。
終活についても、なるべく身近な事例を用意し、説明するようにしましょう。
≪父親との『空き家終活』の進め方≫
父親の場合、家事にノータッチの人も多いでしょう。そうした場合、ただ「荷物の整理」と言っても、何をどこに何曜日に捨てればいいのかも分からない人がほとんどです。
すべて奥さん任せで、自分の下着がある場所も知らない人であれば、それはなおさらと言えます。だからこそ、明確で分かりやすい指示が大切です。
「地震が起きた際に、居間を安全な場所にしたいので、本棚の本を紐でしばってまとめて、金曜日の古紙回収の際に出して下さい。朝8時までに外のゴミ集積所まで持っていって下さい」と伝えて初めて任務遂行してもらえます。
漠然と「地震が来たら危ないから荷物の整理をして古紙ゴミの日にだしてね」と伝えたのでは伝わりにくいでしょう。
終活についても、具体的で明確なことを伝えましょう。さらには、男性の場合権威主義の方も多いので、新聞に掲載されている記事を参照して話すのも効果的です。
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コロナ禍において、離れた場所の実家に対する終活は、これまで以上に難しいものです。
難しいからこそ、空き家活用株式会社では専任のチューターがお客様のご相談にのります。
まずチューターに悩んでいる内容を話してみれば、自分や親が空き家となる実家をどのようにしたいのかが見えてくるでしょう。また空き家を処分するためには、不用品回収業者の手配、解体業者の手配なども必要です。悪質な業者に依頼する前に、是非ご相談下さい。お客様のご希望に添った業者の手配をお手伝い致します。
終活は一人で行うには課題が多く、なかなか手を付けることができません。そんなときこそ、一人で考え込まずにお悩みを空き家活用株式会社にお聞かせ下さい。皆様のお気持ちに寄り添い、空き家終活のお手伝いを致します。
（了）
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