依頼方法を変えるだけで、最大数百万円も「得」をすることも。その成否を左右する、空き家整理と事業者の仕組みとは

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知識を身につけることで立場は逆転。円満な相続は自分で切り開く

最初に例としてお話した、大手業者に見積もりが高額のため相談に来られた方への結果を参考に、工夫次第でどのくらい費用が変わるかをまずはお伝えします。大手業者には、当初200万円程度で見積もりをだされていましたが、不用品処分の部分を私たちが請け負っただけでも、結果的にトータルコストは0円となりました。

実際の作業コストはもちろん発生しますが、発掘した有価値品や不用品の売却や、自治体の格安処分を利用することで費用が掛からなくなるケースも珍しくありません。そのうえ、弊社では家宅整理の専門知識がある者が作業しますので、札束や金券、宝石や金の延べ棒がでてくることも実際ありました。タンスを動かした後の隙間や、引出の奥、衣類の内ポケットやヘソクリを隠しそうな場所など(笑)、宝探しそのものですので、依頼者と一緒に会話をしながら楽しいイベントともなっています。

個人で十分に整理された後に私たちが入る場合でも、平均で10万円から20万円程度は追加ででてくるので、驚かれることも多いですね。

この例のように、知識があれば専門業者との関係も一気に形勢逆転し、おもしろいようにコストを抑えることが可能となります。整理から解体等の場合は知識があるだけで数百万円かわってきますし、トータル数千万円単位の建築やリノベーションなら、さらに大きなコスト削減が見込めます。業者任せにせず個人で知識を身につけて置くメリットを、少しは感じてもらえるのではないでしょうか。

譲る側の心や尊厳に寄り添った対策を

Q:コストの問題以外に、自身で対応すると良い部分はなんですか?

小島:空き家の整理をする上でお金にはかえられない、想い出の品や勲章、賞状などがでてくることもあります。お子さんやお孫さんにとっては「お父さんやおじいちゃんはこんなことしていたんだ」と知らない一面や生きざまを知ることもできる大切なもの。こういった親族だからこその部分に対応可能なこともいいことかもしれません。

これとは逆に、自ら話す人が居ないので世間的には聞くことが無い話として、故人の性的趣向がわかるものや不倫に関するものなど、これまで隠していた一面がでてくることも実は多くあるものです。配偶者様やご家族へどの様に伝えるかを含め、発見すれば非常にセンシティブな問題にもなります。一つ間違えば、これまでの尊厳を一瞬にして失い兼ねないものなんですよね。だからこそ私が経営する「昭和市場」では、心に寄り添う整理を非常に大切にしているのですが、実際に一番解決しやすいのは気持ちのわかる親族のどなたかが代表して対応し、連絡網的な情報を伝える流れがしっかりされている場合です。

これまで散々コストを抑制するお話をしてきましたが、実はお金では買うことのできない、気持ちや心に寄り添う対策こそが、なによりも大切なポイントだといえます。コストを抑えること、自分に手が掛からないことを優先して業者に丸投げしてしまいがちですが、ネームバリューがあるからといって気持ちに配慮した対応が行われる訳ではありません。まずは仕組みを知って知識を蓄え、譲る側とのコミュニケーションも大切にしながら、所有者の想いをくんだ対策を進めることを皆さんにはおススメしたいですね。

(続く)

【第2回はこちら】

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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