補助金を越える、所有者の温かいサポート
―ワークショップの参加費は無料でされているんですね。では資金はどうされているんですか?
幸い物件の取得費が必要なかったことと、ほぼDIYでリノベーションを進めていることもあって費用はほとんどDIYの材料費と必要な家具を買い揃える費用だけで済みそうな見込みです。
空き家活用に先立って、補助金もすべて調べました。問い合わせてみると、私たちの物件はぎりぎり鎌倉市にあるんですが、補助金支給はないとのことで。しかし、数百メートル先に行った藤沢市では、同じ条件でも補助金が支給されるとわかったんです。「数百メートル先に物件があれば!」とその時は思いましたが、こればっかりりは仕様がないですよね。最終的に予算から溢れた分については、クラウドファウンディングなども視野に入れて、やり繰りしていくことも考えています。
―補助金は残念でしたが、所有者の協力が得られているのは本当に心強いですね。ちなみに周辺住民への対応は何かされていますか?
周囲の家とは近い距離にあるので、作業するにあたってトラックやダンプが入ることでご迷惑を掛けているのかもなあと感じています。またワークショップ時は人の出入りもあるので、今のところは近隣へのご挨拶をしようと、仲間と相談している段階です。周りの方々の協力も得ながら、心地の良い環境をつくっていきたいと思っています。
建物に人に、空間にもストーリーができる。
空き家から始まる、私たちが目指すストーリー。
―現在はDIYワークショップを通した空間づくりが中心かと思いますが、今後の予定が決まっていれば伺えますか?
現在は、改修をDIYで進めていっていますが、2022年中には人が住める状態までに仕上げる予定です。そして、その頃には最大5名の”立ち上げ住人”を募集する予定にしています。
時期は調整中なので、SNS(@kamakura_sharehouse)で随時広報していく予定です。
そして、シェアハウス内にはバーカウンターや縁側、お庭などのプラスアルファの設備を設けようと考えていますが、それらに関しては立ち上げ住人の方と一緒に作っていければと考えているんです。対象となるのは「DIYに興味がある」という方や「シェアハウスを運営してみたい」という方。作業して貰う分、家賃は半額でと計画をしています。ツイッターなどで募集する予定ですので、興味ある方は是非お声掛け頂けると嬉しいですね。
―面白い仕組みですね。では、空き家活用をする方に向けてのメッセージを頂けますか?
空き家に対してネガティブなイメージ持っている方も多いと思いますが、近年では自治体の補助金も充実してきていますので、活用のハードルは年々低くなってきていると感じます。また、空き家物件は新築を買うのに比べ、建物自体にもストーリーがあるし、物件をDIYするなかでもまた新たなストーリーができるモノだと思います。
活用し完成した物件に人が集まる事で、さらに新たなストーリーが感じられる。そういう楽しみを感じられることも、空き家を活用する良さのひとつです。女性でもDIYは充分にできますので、作業を楽しみながら取り組む方が増えると、私達も嬉しいですね。
私も満たされる場所から、多くの人に手を差し伸べることができたなら。
―最後に、このシェアハウスを通して今後やっていきたいことはありますか?
学生時代にフィリピンにボランティアに行ったとき、困っている人に手を差し伸べている自分の心の中に、どこか「やってあげている」という気持ちがあることに気づいてしまっったんですよね。
それで、このままでは将来人の力になり続けることができないと感じました。その時に”人の為になるには”ということに向き合うなかで「自分が満たされていなければ誰も助けられないな」ということを理解した経験がありました。その結論から、直接支援じゃなくても自分が楽しめることや夢中になれることを通して得た収益からなら、無理なく長く支援することができるのではないかと思ったんです。
だから、このシェアハウスで家賃収入を得られるようになったあかつきには、住人が希望すれば、家賃の数パーセントを支援に回すことができる仕組みも作ろうと思っています。でももっと言えば、遠い国の話だけでなく身近な人に感謝をできることこそが、人としてハッピーな状態だと思うんです。
多くの方が幸せを感じて暮らせるよう、シェアハウス内の庭でとれる果物や野菜を、身近な人に感謝を伝えたいときにさっと渡せるようにしたいとも考えています。また、感謝の手紙を書くことができるスペースも設けたいと思っているんです。ささやかなことですが、そうやって身近な方に素直に感謝する体験をしてもらえる場もつくっていきたいと考えています。
自分を満たしたうえで周りの人を満たすことは、私が大切にしていることです。その中でいつか身近な方を越え、海を越えた遠くの方にまで手を差し伸べることができたら最高だなあと思っています。普段は床はがした壁はがしたりで結構泥臭い毎日ですが、この思いに立ち返ると頑張ってやっていこうという気持ちになりますね。
問い合わせ先:
instagram:@kamakura_sharehouse(鎌倉の家よりき)
Twitter:@mnm__0617
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