「人気のリゾート地で温泉付き」なのに0円の理由
一時期流行した、「人気のリゾート 温泉付き住居」。
リタイア後は、そうした温泉付き住居でゆっくりすごしたいと多くの人が考え、別荘地として使用するために人気となりました。ただ、今このリゾート地の「温泉付き住居」を手放すひとが増えているのです。
親がこの住居を所有していたので住居を引き継いだものの、水道使用料や温泉使用料、浄化槽設置費用、築年数が経ったことによるリフォームのための費用など嵩む管理費。さらには周りの住宅購入者も高齢化により、家を売却したことでゴーストタウン化してしまい、さらに物件の価値を下げる結果となっています。
またリゾート地であるがゆえに、住居を低価格にして売り出しても、管理費や水道・温泉の利用権などが200万近くかかるので、結局提示した額にプラス200万円することに。
そうなると、いくら低価格で売りに出しても買い手がつかず、0円でもいいから譲りたいと思う人が出てくるのです。
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お得な空き家で、憧れの田舎暮らしを手に入れるには?
週末田舎暮らし 別荘としての利用、週末農業の実現の手引き
いま30代を中心に、農業に注目が集まり、首都圏でも「シェア畑」などで週末は野菜を作っている…などという人も増えています。
また国土交通省も、農地付き空き家を地域資源として活用するために、手引きを作成しました。
空き家バンクと農業委員会の手続きが連動することによって、こうしたニーズに合った空き家の活用が増え、首都圏の若いファミリー層や、早期リタイアの層などが田舎暮らしや、週末農業を手に入れることが可能となっています。
参考:国土交通省「農地付き空き家」の手引き
~田園回帰等の移住促進に向けて空き家や農地を地域資源として活用~
空き家バンクと農業委員会の手続きが連動することによって、こうしたニーズに合った空き家の活用が増え、首都圏の若いファミリー層や、早期リタイアの層などが田舎暮らしや、週末農業を手に入れることが可能となっています。
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無料とは、価値のつかない空き家。落とし穴の回避方法
リフォームの注意すべき点
リフォームをする際に、つい目につきやすい壁紙や、床板など化粧周りを気にしてしま事が多いかと思いますが、リフォーム時に一番大事なのは、水回りや電気系統です。
水道管や、排水管、そして電気の配線など。劣化している場合は、リフォームが必要です。通常水道管は30年で交換と言われていますので、築年数が古い場合は譲渡を受ける際に確認をしておきましょう。
普段はなにもなくても、雨が降ると雨漏りが…などという場合もあります。
雨漏りの修繕は、お金がかかるので、インスペクションによる調査や、散水車などを使用して雨漏り調査を行う「雨漏り診断士」などもあるので、よく物件の状況調べてから譲渡をしてもらい、リフォームすることをお勧めします。
この調べがたりなかったために、せっかく0円で譲渡してもらったのに、高額なリフォーム代がかかってしまった…などということもあるので、注意が必要です。
古屋だからこそ、考えなければならないシロアリや害虫
戸建ての空き家の場合、考えなければならないのはリフォームだけではありません。木造住宅ならではの、シロアリや害虫、害獣駆除が必要な場合もあります。
0円には、0円になる理由があります。
シロアリは、家の大事な柱などを見えないところで、シロアリの食害は進行します。それ以外にも、ゴキブリやネズミなど家に巣があると大変です。夜になると天井裏でネズミの運動会が…とならないためにも、よく調べておきましょう。
都内とは違う 組合など、雪下ろし、掃除、ご近所との付き合い
田舎暮らしにあこがれて、いざ生活を始めてみたものの、地域ごとに意外な役割分担があることも。
雪深い地域などは、雪下ろしや雪かきの当番などもあります。ご近所の雪かき手伝いをしなかったばかりに、自分の家の前の手伝いをしてもらえず、家に入るのも一苦労・・・などとなると大変です。住む前に町会へ挨拶などに行き、ルールを聞くのも一つの手です。
地域ルールが自分のライフスタイルに合うかも、確認しましょう。