ダブりの為削除予定 連載|アドレスホッパーはリモートワークにより広まるのか?

目次

新型コロナによる生活の変化

新型コロナウイルスにより、仕事と住居の考え方が大きく変わりました。
その要因の一つが「リモートワーク」、「テレワーク」です。

zoom、Microsoft Teams、Google MeetなどのWeb会議ソリューションの活用により打ち合わせが可能となり、PCとインターネットがあれば出社しなくても仕事ができるという認知が大きく広がりました。

著者は、おおよそ2年ほどアドレスホッパーをしながらリモートワークにより仕事を行ってきました。

「アドレスホッパー」とは、定住の家を持たずに、国内外を移動しながらホテル、ホステル、旅館、民泊などに泊まりながら暮らすライフスタイルをすることです。
ひとつの住所や所属にとどまらず、あちこちをホップしながら暮らしていく「アドレスホッピング」からついた名称です。

2019年3月に日本テレビのマツコ会議でも特集され話題になりました。
近年は、こうしたアドレスホッパーをターゲットにした住み放題サービスなどもリリースされています。

定住せず、各地を転々とするアドレスホッパーという生活をする方は今後も増えていくのでしょうか?

これについて考えてみようと思います。

なぜアドレスホッパーになるのか?

アドレスホッパーをする人が始める理由としては、いくつかあると思いますが、以下のような理由が多いのではないかと思います。

  1. 様々な地域や住まいに行ってみたい
  2. 生活を縛られるのが好きではなく自由を欲している
  3. 新しい出会いを求めて

著者の場合は1の理由が大きいです。

著者は不動産の魅力をどうやって引き出すか、という不動産活用の事業を行っています。そのために、”様々な住居や不動産サービスを体験したいから”という理由が大きく占めていました。

ホテルやホステル、民泊、シェアハウス、サービスレジデンス、マンスリーマンションといった様々な「住居」で暮らしました。

住まいが変わると出会う人の層も全く変わります。

例えば、ホステルなどでは若者や同じように各地を巡っているようなフリーランスと出会うことが多いですが、

サービスレジデンスでは高所得者の海外から出張で来ているビジネスマンが多かったりします。

生活圏を変えれば、付き合う人や周りの層が変わり、自分自身の考え方にも変化が生じると言います。

そのハンドリングが自由にできるがアドレスホッパーの魅力かもしれません。

デュアラーやノマドとは違うのか?

これに関しては明らかに異なると考えています。

ノマドに関しては、住まいは考慮されておらず、仕事を様々な場所でしている人のことです。
場所をオフィスではなく、カフェやコワーキングスペースなどで行っていることが特徴です。

デュアラーは、生活拠点が2つある人のことです。
例えば、平日は東京都内で生活をし、週末は地方で暮らすようなライフスタイルです。

アドレスホッパーとの違いは、生活拠点があるかどうかです。
これが、アドレスホッパーとの大きな違いになります。

アドレスホッパーのメリット

私が感じるメリットは下記になります。

1.足かせがなくなる

定住しているときと比較すると、フットワークが明らかに軽くなりました。
賃貸借契約や固定の賃料やローン、荷物などの所有物などの、生活観点の項目が判断材料に含まれることがなくなるからです。

自分がやりたいかどうか、あるいはやるべきかなどの材料だけで判断できるようになるため、決断がしやすくなりました。

2.様々な出会いや発見がある

新しいエリアや新しい宿泊場所に泊まるので、新しい出会いや発見は多くなります。
ただし、アドレスホッパーになれば勝手にそのような出会いや発見があるわけでは当然なく、どのような場所に泊まるか等が重要になります。

よく、アドレスホッパーのメリットとして、家賃などの固定費を削減できるという記事をネットでも見かけますが、これに関してはやり方次第です。
私に関しては、むしろ増加しました。
一般的に住まいは同じ部屋でもショートステイのほうが一日あたりの単価は増加します。

ショート(宿泊) < ミドル(マンスリーマンションなど数ヶ月の定期借家契約) < ロング(普通賃貸借契約)

これに加え交通費や食費(基本的に料理道具が充実していることがないため)がかかるので、やり方を工夫しないとむしろ費用は増加することが多いはずです。

アドレスホッパーのデメリット

私が感じるデメリット、ハードルと言い変えることもできますが、下記になります。

1.常に次の居住地を探す必要がある

一つの場所にどのくらい滞在するかは人によりますが、アドレスホッパーの場合は最長で1ヶ月ほどの方が多いと思います。
例えば、1日で移動する方は、毎日次の居住地を探し予約などをする必要があります。
仕事などで余裕がない時期が続くと追いつかなくなるケースもありました。

2.住民票をどこに置くか

アドレスホッパーであることを伝えると、よく聞かれてるのが住民票をどこにしているかということ。
私は、自己所有の物件があるのでそこを登録していましたが、実家やシェアオフィスなどを利用することが多いようです。

3.荷物の扱い

アドレスホッパーをする場合、荷物は多くてもスーツケース1個程度に収めないと移動が苦痛になります。

荷物は基本的に、PCや充電器、数日分の衣類くらいに収めます。
アドレスホッパーを開始するにあたり、自分の荷物を断舎離し多くを処分しました。

そのうえで、1ヶ月くらい滞在する場合に欲しいものは宅配収納サービスを利用し、そこに預けては引き出すという生活を繰り返しました。

アドレスホッパーをする上では、この荷物が最初のハードルになると思います。
荷物が捨てられない方、生活に必要なものが多い人はこの生活を送るのは現状難しいと思います。

4.仕事の仕方

当然ながら会社に出社義務がある方はアドレスホッパーをすることは現実的ではありません。
リモートワーク、テレワークでの仕事ができることが不可欠です。
また、お子さんがいて学校等に通う必要がある場合も当然難しいでしょう。

これからの住まいにアドレスホッパーは浸透するか?

アドレスホッパーという単語が社会にでて2年ほど経過しても浸透されないのは、前述したメリットよりもハードルが高いからです。

アドレスホッパーのペルソナを考えると下記にようになります。

  • 独身の男性
  • フリーランス、もしくは、小規模事業の経営者
  • リモートワーク、テレワークで仕事が完結できる
  • 東京以外での住まいに興味がある
  • ある程度の資金がある

新型コロナウイルスで、リモートワーク、テレワークができる会社が大きく増加しましたが、依然ハードルが高いと認識しています。

アドレスホッパー中には住み放題サービスも利用してみましたが、長期で同じ拠点を利用している割合がとても高いです。

話を聞いてみると、多くの方にとって生活拠点があるというのはとても重要なことであるというのが改めて感じます。

生活拠点があれば、自分の荷物があるし、泊まれるところがなければ自分の拠点に戻れば良い。
全く知らない場所よりも、居心地の良さがある程度確保できる、、など。
こうした安心感を必要としている人が大多数です。

では、このような新たな生活様式は広まらないのでしょうか?

次の表は、”住民基本台帳人口移動報告データ”から「2020年の転入超過数の前年増減率」に着目したものです。

東京の2020年は、依然として転入超過数は一番であるものの、2019年の数値と比較すると大きく減少しました。

その要因は、引っ越しの件数自体が減少しているということもありますが、リモートワーク、テレワークにより出社の必要性がなくなり東京を離れる人もいると想定されます。

東京は依然として利便性がよく、人口密度も高く、ビジネスチャンスが多い街です。
しかし、こと「住まい」に目を向けた際には、地方にも大きな魅力があります。

私が地方を転々とするなかで感じたのは、時間の捉え方です。

地方では、お店は18時頃には閉まるところも少なくありません。
緊急事態宣言で20時までの時短営業で、食事できる方法を探す都心とは大違いです。

私は都心で仕事している際は、ランチを仕事の合間にタスクをこなすように摂取していることが多かったです。お腹が空いたから、まずは摂取する。時間がないときはそれも叶いません。

地方では、食事を味わって食べることが多くなりました。時間に追われている感覚が希薄になります。

どちらが良いかという議論はできませんが、それぞれ違う魅力があることは確かです。

そのため、私はデュアラー×ノマドの住まいに注目しています。

その時の状況により、特定の生活拠点のどこで過ごすかを選べる生活です。

生活拠点はそのまま保持しつつ、地方にも拠点をつくるのであれば、アドレスホッパーと比較してハードルはかなり低くなります。

その際に問題になるのが、地方での家の賃料などの固定費です。
一つの空家を一人で借りるとなるとハードルが上がります。

ここでの考え方でキーになるのは、「空家を1件1件という単位で見るのではなく空家を集合体としてみること」と「シェアリング」だと私は考えています。

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この記事を書いた人

賃貸管理、ホテル運営、レンタルスペース運営、シェアハウス管理の経験を経て、使い方(運営)で不動産の価値を最大化する事業を行っています。プライベートでは、家を持たず転々とするアドレスホッパーをしています。

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