移住者へ集中、徹底的な施策。「移住したい街」づくりが生み出した空き家活用とは<前編>

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それ以外にも、豊岡市が行っている空き家の解決方法に関する補助金として特徴的なものもあります。

出石にある伝統的建造物群保存地区(伝建地区)では、景観保全を目的として、屋根や外観を修理する際の補助金は対象修理費の10分の8で補助上限は最大800万円です。

伝建地区であるため、あえて和風建築の家に住みたい希望者が、別荘として空き家を購入し補助金を利用して修理されている物件もあります

また、空き家をギャラリーとして活用されている事例もあります。これも一つの空き家活用方法だと思いますし、他にも、伝建地区以外で空き家をギャラリーとして活用されているところが、3~4軒あります。

例えば、先ほど少し触れました『豊岡演劇祭』では、フリンジプログラムの公演会場として、空き家を活用することもあります。

空き家の問題解決などは、視点を変えればさまざまな方法があるのです。

──移住定住ポータルサイト『飛んでるローカル豊岡』は、スタイリッシュで魅力的なサイトでした。

──なぜこのようなスタイルになったのでしょうか。

こちらは、移住者誘致の目玉として立ち上げられたサイトです。

もともとは人口減少対策をしようと市民ワークショップを行い、移住者を増やすためにはどうしたらいいのかということを、40人くらいの市民の方と話し合ったことでスタートしました。

それぞれの地域から街に出てきている方や自営業者の方である程度若い人を中心に集まって話し合い、市のいいところも悪いところもすべて意見出しを行いました。そこで行政目線ではなく市民が中心となってリアルな目線での情報発信が重要であるという結論から、このサイトが作られました。

もちろん、コンセプトなどはこちらのHPを制作してくれた会社と作り上げましたが、基本は市民の方々が運営するという形にしました。「行政色は出さないほうがいいよね」などの意見は積極的に取り入れ、サイトが出来上がっていったのです。また、『飛んでるローカル豊岡』は移住の総合情報サイトですが、市民ライターの記事を中心に掲載されています。

最初は市民ライター4人からはじまり、今では30人ほどの市民ライターの方が執筆中です。

さらに、市民ライターの記事だけでなく先ほどお話しした「物件情報」や、「補助金」、「支援」など移住に必要な情報が沢山掲載されています。こうした複合的なサイトであり、各コンテンツの魅力から、月間のページビュー数(PV数)が5万PVという数字がでました。そうしたPV数の多さからも、物件掲載を活性化する誘因となっていると考えています。

後編に続く

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この記事を書いた人

雑誌編集を経て、現在はフリーの編集ライターに。空き家や外壁塗装など家周りのライティングが得意。「家の間取」を眺めていれば、ごはん三杯までいけます。

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