全国空き家率ランキング 空き家ランキングからみる空き家の対策とは

目次

ランキングから見る空き家数と空き家率の関係

主要都市に多い空き家数

今や空き家は、地方だけの問題ではありません。マンション空き家などをはらむ主要都市部でも深刻な問題です。

上述したように、長期入院などによる空き家化もマンションなどの集合住宅では多くなっています。

それ以外にも、日本では家を購入する際に新築物件の購入者が多く、中古物件は新築物件に比べ人気はありません。マンションなどは、いくら部屋を綺麗にリノベーションしてもマンション自体の管理が行き届いていなければ、それだけで購入意欲が下がります。

そうしたことから、入居者が減り、管理費の回収が難しくなり、さらにマンションの管理状況も悪化するといった負のスパイラルへと落ち、マンションの中に複数の空き家である居室が点在してしまうことも。

空き家率の低い諸外国に目を向けると、欧米などでは家を買う場合、中古物件の購入が主流となっています。

こうしたことからも、主要都市部の空き家に歯止めをきかせるためには、新築物件の供給をするのではなく、中古物件の利用を推進する必要があるのです。

 空き家率の高い地方都市は何が問題なのか

空き家率の高い地方都市の問題点は、隣近所に空き家が増え防犯性が下がるということです。

地方都市では、親が住んでいた家を相続後放置することで空き家となるケースが後を絶ちません。家は私たちが想像するよりも、はるかに速いスピードで朽ちて行きます。

朽ちた家は、資産価値どころか処分するための費用がかかる状態になるのです。

このような理由から放置された空き家が、地域に点在することで、不審者の侵入などが容易となり、町はスラム化や廃墟化してしまう恐れも出てきます。

そうならないためにも、空き家の活用が求められているのです。

空き家を増やさないために出来ることとは

一つは、主要都市であれば中古物件を利用する、空き家を活用する方法。

そして何よりも大事なのは、空き家をきちんと認識し放置しない…ということでしょう。

税務の処理上、木造の戸建てであれば減価償却資産としての耐用年数は22年、鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造のものであれば47年とされていますが、実際の耐用年数は戸建てであれば30年…家の手入れの仕方次第でそれ以上の年数、鉄骨鉄筋コンクリート造であれば40年~90年と言われています。

木造であっても、基礎がしっかりとした建物であれば100年以上持つことは、京都の古いお寺や古民家などを見ればお判りいただけることでしょう。

古家でも、しっかりとメンテナンスをすれば、いくらでも快適に住むことができます。

空き家を増やさないためにも、今ある空き家を活用する方法を探すべきなのです。

市区町村のランキング1位 世田谷区の対策

ではここで、空き家数日本全国一の世田谷区の空き家対策について、見てみましょう。

世田谷区では、さまざまな対策を行っています。

世田谷区空き家対策計画では空き家を4段階に分けて評価を行い、4段階を色別で示した分布図も掲載しています。これによって、世田谷区における空き家状況がどのようになっているかなどの視覚化もされているのです。

世田谷区空き家対策計画

参照:https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/sumai/002/004/d00162412_d/fil/keikaku.pdf

また空き家が発生してから対処するのではなく、空き家の発生抑制についても対策に乗り出しています。

空き家に利用できる補助金もあるので、世田谷区に空き家を所有している場合は、是非一度「空家等総合窓口」までご相談を。

今回は、その対策の中で代表的なものをご紹介します。

【空き家等地域貢献活用】

世田谷区では、「空き家」「空室」「空き部屋」を活用、促進するための地域貢献活用企画を募集中。選考に通れば、空き家の改修費や初期投資費用として利用のできる補助金(最大で300万円)を受けることができます。

参照:https://www.setagayatm.or.jp/trust/support/akiya/model.html

【空き家マッチングサービス】

所有者が空き家を提供することで、活用する団体との間を取り持つマッチングサービスです。

区からの金銭的な補助ではないものの、所有している空き家を持て余している場合は、空き家利用したい人へと引き渡すことができます。

世田谷区空き家マッチング実績https://www.setagayatm.or.jp/trust/support/akiya/jisseki.html#jisseki_top

【世田谷区の空き家等活用ゼミナール】

空き家等を活用して活動するためのゼミナールです。

講師としてまちづくりの専門家を迎え、空き家を活用した事業計画プランなどを作成します。

事例見学として、戸建て住宅を地域貢献活用している「岡さんのいえTOMO」を見ることも可能で、改修する際のアドバイスも。

その他にも、条件は厳しいものの空き家でも利用可能な「環境配慮型住宅リノベーション工事への補助金」などもあり、世田谷区では大々的に対策を行っています。

この世田谷区の対策からも、空き家は管理する時代から、活用する時代へと変化を遂げていることが実感できます。

空き家活用株式会社だから取り組める空き家問題

空き家を管理する時代から、活用する時代へ

空き家活用会社では、日々「空き家活用」に関する新しい取り組みを行っております。

年々増加する空き家ではありますが、ある意味空き家は再生利用できる大切な資源といえます。

そんな資源を利用するために、空き家活用株式会社だからこそできることがあるのです。

空き家活用株式会社の取り組み

先日、内閣府が主催するプログラム「オープンイノベーションチャレンジ2019」にて、弊社が提供する空き家活用データベース「AKIDAS(アキダス)」のサービスが採択されました。

このプログラムは、内閣府が主催するスタートアップ・中小企業が持つ技術やノウハウと地方自治体や各省庁の課題とをマッチングするプログラムで、そのための検索サービスを弊社の「AKIDAS(アキダス)」が担います。

通常空き家を探すには、現地調査をしたり、法務局に行ったりなどをしなければなりません。

空き家物件データベース「AKIDAS」では、そういった現地での探す手間を省き、遠方にいながらも「AKIDAS」で検索することで、必要な地域の空き家を探すことができるのです。

今回の「オープンイノベーションチャレンジ2019」では、この「AKIDAS」によって、空き家を抱える市と空き家を探す事業者をつなぎます。

空き家問題に直面したら空き家活用株式会社にご相談ください

空き家の活用、と一口に言っても様々な方法があります。

賃貸として貸し出すのか、売るのか、それとも地域のために利用するのか、商売を始めるのか……。

今後も空き家は増えていくことが予想されますが、空き家活用株式会社では、そんな空き家の活用方法をこれからも考えていきたいと思います。

あなたの所有する空き家でお困りのことがありましたら、是非ご相談下さい。ランキング上位の県にある空き家でも大丈夫です。

弊社の「AKIDAS」をはじめ、膨大なデータと経験から、必ずあなたの空き家の未来を探し出します。

(了)

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この記事を書いた人

雑誌編集を経て、現在はフリーの編集ライターに。空き家や外壁塗装など家周りのライティングが得意。「家の間取」を眺めていれば、ごはん三杯までいけます。

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