民泊予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」と民泊代行会社利用における手数料をリサーチ!活用や選定のポイントもご紹介。

2020年を迎え、国際的なイベントの計画やインバウンドの増加によって、「民泊」のニーズは非常に高まっています。民泊を気軽に始められ、運用の足掛かりとなる民泊web予約サイト「エアビーアンドビー」登場や、現在は民泊運営をサポートする代行会社も増え、運用や管理までをお任せすることも出来るようになりました。

今回は、「Airbnb(エアビーアンドビー)」を利用したいユーザーや、「民泊代行会社」を利用したいオーナーの方に向け手数料と活用のポイントについてご紹介します。

目次

民泊人気とAirbnbについて

民泊運用にあたって代行会社を知る前に、まずは民泊ニーズが高まっている背景と、Airbnb(エアビーアンドビー)について把握しておきましょう。

民泊が人気の理由

街を歩けば外国人と出会うことが多くなったと思いませんか?

その理由は、2016年3月に観光先進国を目指す日本が「明日の日本を支える観光ビジョン」を策定したことも要因の1つです。訪日観光客を取り込むための規制緩和や交通網の整備などが行われ、2018年には訪日外国人は3千万を超えているのです。

そして、世界的にユーザーの多い民泊wed予約サイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」の登場で、「民泊」の注目度と利用は一気に高まりました。2011年から右肩上がりの訪日外国人数は2020年には4千万人、2030年には6千万人の目標値が設定されていることから、インバウンドに伴う民泊需要は、今後も伸び続けることが予測されます。

Airbnb(エアビーアンドビー)とは?

Airbnb(エアビーアンドビー)」(通称エアビー)」はアメリカサンフランシスコ発祥の、民泊を中心としたプラットフォーム。民泊だけでなくアクティビティ―や移動手段も提供するサービスで、世界的にユーザーを増やし、2019年には利用者である「ゲスト」は、世界で累計5億人を超えるサービスとなっています。

世界中の誰もが自宅や持ち家での民泊を提供でき、世界中で民泊やアクティビティーを探し、体験できるエアビー。利用者やサービス提供者を相互に評価することで、信頼を担保しています。民泊可能な登録施設は、一般の戸建てやマンションはもちろん、お城やツリーハウスも含まれており、バリエーションの豊富さも人気の要因となっています。

Airbnbのニーズは?

訪日外国人増加に伴い、国内のエアビー人気も右肩上がりといえます。2008年創業のAirbnbは、2014年より日本国内にてサービスが利用できるようになりました。他国より遅れてのスタートとなりましたが、20代を中心にユーザーが拡大しています。

国内登録の民泊可能な物件数をみても、2019年には5万件、予約可能な部屋は7万件を超えているのです。2019年エアビーが実施した調査では、世界の人気10都市において「東京」と「大阪」がランクイン。ベスト10のうち2都市が名を連ねるのは、世界でも日本だけとのことなのです。注目度も高い日本の利用者は今後も増え、民泊物件も増えることが予測されます。

企業との取組み

エアビーは新たな取り組みとして企業と連携し、企業が所持している物件の集客サポートも行っています。エアビーのサービス「AirBnB Partneres」は世界で唯一日本だけに提供されている、企業と連携した集客サービス。民泊提供のエリアによっては、同サービスによって競合となる場合もあるので、他施設との差別化は重要な要素であるといえます。

Airbnb利用における民泊手数料は?

エアビーを利用して収益化する際には、エアビーの手数料を考慮しなくてはなりません。ここからは、エアビーを利用する場合の手数料や、手数料の仕組みについてお伝えします。

「ゲスト」と「ホスト」、手数料の仕組み

エアビーが定義する利用者と提供者は、「ゲスト」と「ホスト」と呼ばれています。ゲストは民泊利用後にホストを評価し、ホストはゲストの対応や利用マナーを評価することで、安心して利用できる仕組みとなっているのです。

ホストが物件を掲載するタイミングでは、手数料は一切かかりません。ホストが掲載した民泊物件とゲストがマッチングし、利用手続き完了時に手数料が発生する仕組みです。手数料は基本的に両者が負担しあう形式ですが、注意すべきはそれぞれの手数料が異なる点です。

Airbnbのホストとゲストの手数料について

ホスト手数料は、一律3%

ホストはエアビー利用の手数料として、ゲストから支払われた金額の3%を支払う必要があります。運用計画の場合は、手数料を把握したうえで計画することが必要です。

ゲスト手数料は、6~12%

ゲストも民泊利用手続きをした段階で、6~12%の手数料を支払います。エアビーのゲストに対する手数料は変動制となっており、宿泊額が高い場合は手数料は低い割合となり、宿泊費が安い金額の場合は、手数料は高い割合で支払う仕組みとなっています。

掲載は無料で始めるのは簡単

掲載すること自体は無料ですので、エアビーを活用した集客に金額的なリスクはありません。ただ、民泊物件として提供する場合は、許可番号が必要です。地域の保健所にて担当窓口に申請すると、取得することができます。物件の整理と並行しながら申請しておくとスムーズでしょう。

Airbnb以外の民泊サイトの手数料について

続いて、エアビー以外の民泊サイトの手数料と、今後の動向についてみていきましょう。

Airbnb以外の手数料は?

ゲスト手数料率に関しては、比較的アジア圏に強いHomeAwayでもエアビー同様、6~12%の変動制となっています。また、大手旅行口コミサイトTripadviserに買収されたFlipkeyでは、5~10%の手数料設定となっています。

ホスト手数料は、Flipkeyはエアビーと同じ3%となっており、HomeAwayは5%と若干高い設定となっています。民泊サイトはそれぞれユーザー数や対応してくれる業務内容も様々といえます。基本的なユーザー数や手数料でいえばエアビー一択ですが、時間があれば運用方法などにあわせ、他社を含めた検討をしてみるのも良いかもしれません。

今後はゲスト手数料無料の方向に?

既にゲスト手数料無料の民泊サイトも存在しますが、2019年6月エアビーにおいても、一部地域を対象に、特定不動産会社やホテル利用の場合、ゲスト手数料を無料にすると発表しました。ホストの競争力を高め、ゲストとなるユーザーにとってより使いやすい仕組みへ改変することで、ユーザーを増やす効果が期待されています。

その分、対象となるホストは14~20%の手数料を支払う必要がある仕組み。競合サイトが増えてきている昨今では、ユーザーは利用しやすいサイトへ流れることが予測される為、今後もユーザー目線での改善がなされ、ホストの負担は増えていく傾向にあるといえます。

<次ページ:Airbnbの管理代行会社の手数料は?>

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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