空き家をリノベーションして再販。不動産会社に断られた空き家もニーズ次第で次世代へ繋げる

購入者とのトラブルを防ぐ買い取りのしくみ

リノベーション前の空き家

『空き家買取専科』の場合、通常の不動産会社での不動産売却と何がちがいますか?

黒田 買い取りの場合、通常の不動産仲介での売却よりも買い取り価格が安くなるという点が違います。

ただし、弊社に売却した場合、不動産売却でよく起こる購入者とのトラブルがありません。

通常不動産を売買する際には、不動産の売り主側に『契約不適合責任』というものがあります。

簡単に説明をしますと、実際家を引き渡してみて、契約書に書いていない箇所に不具合が出た場合に売り主側が保障しなければならないというものです。ですので、400万円で空き家を売ったものの、その後不具合が見つかり200万円の保障をしなければなくなった…などいう場合もあるのです。

また、法律上では売り主と買い主がいる場合、買い主を守る法律がほとんどです。しかし業者と一般個人の場合、個人を保護する法律になっているため、業者側である弊社と個人であるお客様の場合、お客様が保護される側となりますので、その点でも安心して取り引きすることができます。

つまり『空き家買取専科』の場合、売却後のトラブルを心配することなくシンプルかつスピーディに空き家を売ることができるのです。

三輪 また、弊社への売却の場合、残置物の処分などもしなくて大丈夫なので残置物の処分費などもかかりません。
さらに、空き家が売れた際の金額は仲介手数料がありませんので、ほぼそのままの金額で入金となります。

売却金額が低くはなりますが、後々のトラブルなどを考えれば売り主の方のメリットが大きいと言えるでしょう。

ー 空き家の売却を検討される方はどんな方が多いでしょうか

黒田 主には実家である空き家を相続した人などですが、それ以外にも先ほどお話しましたように、仲介業者のところに売れずに眠っている空き家などもあります。

通常空き家と呼ばれる不動産は、仲介業者としても契約後のトラブルに巻き込まれることが多く、売却価格が低いと手数料も安いため、あまり扱いたがりません。

すると、引き受けたものの売ることができず持て余してしまう空き家が出てくるのです。
そうした物件を弊社では買い取っています。

空き家をリノベーションして利便性も安全性も手に入れる 

リノベーション後の空き家の姿

デザイナー主体のリノベーションで使い手に寄り添った家に

ー 空き家のリノベーションはどのようにして行うのでしょうか。

黒田 基本的には、今ある家を活かす形でリノベーションをするのですが、その際には、デザイナーの方に設計をお任せしています。
『空き家買取専科』として、デザイナーと基本的な情報である「マーケットはどこなのか」「誰に住んでもらうのか」ということだけは打ち合わせしますが、それ以外は口を出しません。

これには、自由にデザインと住みやすさのバランスをとった家を作ってもらうという点と、リノベーションの業者さんにも、施工責任を負ってもらうためです。

そのため、予算などはデザイナーさんの自由がきくように、ある程度流動性のある状態で確保しています。

デザイナーさんによっていろいろな感性がありますので、家が完成して見に行くたびに驚くことも。一人のデザイナーさんは、必ず『家事室』を作る方がいて、この『家事室』が女性に人気なのです。
デザイン性がありながら、安全性も兼ね備えた家なので購入者さまにも喜んで頂いています。

リノベーションと同時に耐震工事も実施、税制優遇も

ー 安全性も備えた住宅とはどんな住宅ですか?

黒田 多くの空き家は築年数が古いものが多く、旧耐震法で建てられているため現在の耐震法より脆弱なものが多いのです。
そのため、耐震工事をすることで現在の耐震基準まで底上げをします。

木造以外の建物ですと補強は難しいのですが、基本的に空き家の戸建ては木造がほとんどなので補強が可能となります。
構造計算をして、インスペクションを入れることで瑕疵担保保険などを設定できるようにするのです。

新築の瑕疵担保保険が10年であることと比べて中古物件の場合は2年ですが、少しでも購入者の方に安心して購入して頂ければと思い、弊社では瑕疵担保保険をつけます。

また、瑕疵担保保険がついていると大きなメリットがあって、新築並みに税制優遇を受けることができるのです。
受けられる税制優遇の中でも、住宅ローン控除とすまい給付金が大きい割合をしめますが、これが受けられると購入もしやすいかと思います。

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