失敗から学んだ”円満な相続”に必要な事。一気通貫で関わるからこそシェアできる、相続の本質に迫る。

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長い期間の対策が失敗を防ぎ、家族の中のスーパー専門家が円満に導く。

知人の失敗を受け「どうすれば円満な相続が可能か」について、専門家の力を借りながら考えました。その作業を通して、円満な相続対策を行うベースとなるのは、”正しい現状認識をもつことでリスクを想定し、適切なプランニングで長い期間を掛けて対策を行うこと”だと理解できたんです。そして、<相続で後悔する方をひとりでも多く減らし、”相続財産を渡す側”と”渡される側”の双方が納得できる対策を多くの人に広めたい>そんな想いもあり「昭和市場」を立ち上げました。

「相続」と一口に言っても、付随する対策を含めると、行うべきタスクは非常に多いもの。実家の片付けや整理から始まり、不用品売却や処分、空き家となった実家などの売却や活用など、相続財産を渡す側の希望によっても様々な対応が必要になってきます。この一連の対策の相談・対応を一括して行えるようにしたのが昭和市場です。

遺産分割の話し合いから、税理士との税金対策、空き家の売却や活用のフォローなど、専門家が必要になるタスクならば適切な専門家選びはもちろん、専門家への適切な指示も行っています。そのなかでも、相続に関わる親族やご家族の心情への配慮を非常に大切にしています。まさに家族のなかにスーパー専門家が居るようなイメージですね。依頼者の立場で考え、望む方向へプロデュースする仕組みを整えているのが、昭和市場の特徴です。

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「自分で相続対策を行うこと」を勧めるのはなぜか

しかし、実際に相続対策を行う方には「専門家に丸投げせず自分で相続対策を行うこと」を一番におすすめしています。知識を身につけることで、ご自身でも充分に対策を行うことは可能です。なにより人任せにしないことで後悔も少なくなりますし、身近な人の想いを最も汲み取ることができるご自身が対策主導することこそ、円満な相続の最短ルートであると感じています。

前回の記事(【プロが教える】空き家を含めた相続は「生前に」が鉄則。敬老の日に話し合うべき相続のポイント)で、ご紹介したFP3級資格の取得などを通して、知識を身につける事は非常に有効です。そのほか、弊社でも生前整理に必要な知識やスキルがあることを証明する「家宅整理士」という資格認定制度を、知識啓蒙の観点から設けています。知識を身につける手段もさまざまなものがありますので、自分自身を家族の中の専門家に近づけていく努力も、強くおすすめしたいですね。

ゴミの中にも価値あるモノはある。相続費用を抑えるプロの秘策とは?

立ち上げたばかりの昭和市場へのご相談の多くは、予想に反して実家の整理や処分の依頼がほとんどでした。相続以前の生前整理に困られている方も多いことから、後発で展開し始めたのが整理や処分の分野です。

一般的な家宅整理の場合は、処分するモノの内容や量によってトラックや対応人数などが増え、費用が大きく変わっていきます。そのため、整理を始めると予想外のところから荷物が出るなどして、追加の請求が重なり、どんどんと費用がかさむことも。さらに大切にしていたモノがゴミとして処分されたり、買取対象となったとしても本来の価値より大幅に低い査定となったりすることも、事例としては少なくありません。悲しいですが、これも相続の実情なんです。

10万円を超える価値のものから、金の延べ棒も!?

このような費用を抑えたい場合は、弊社でも行っているリユースの方法が参考になるはずです。私達も国内で流通できるものはヤフオクやメルカリなどを活用していますし、海外向けの方が価値が高いのであれば、海外への輸出も積極的に行っています。自身で整理する場合にも、手間さえかければ充分活用できる方法ですので、ぜひ楽しんでやってみて欲しいですね。

昭和市場で整理を請け負う場合は、価値あるものの目利きが可能な”家宅整理士”によって整理を行いますが、依頼者さま側で整理が終わったと報告を受けているお宅からでも、十万円を超える価値があるものがでてくることもざらにあります。古雑誌やLPレコード、超合金ロボなどもその価値を知らなければ捨ててしまうもの。金の延べ棒や100万円の札束が出てきた、そんな事例も意外と多くあります。ゴミだと思い処分されようとしているものが現金化できることもあり、非常に驚かれる方が多いですね。

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自身で整理するメリットは費用以外にも

自身で整理し自身で売却すれば、そもそも業者へ依頼する費用も掛かりませんし、場合によっては思わぬ臨時収入になることも。ゴミではなくリユースできるものがあれば、全てをゴミとして処分する場合に比べ、家宅整理の費用を大きく抑えることが可能です。自身で行えば、相続財産を渡す側である親御さんの意志や想いも確認しながら作業ができることも、業者任せにしないメリットのひとつと言えます。もうひとつ重要なのが、遺品整理の際に単体で時価が5万円以上となる場合は、相続財産として個別に加算される相続税対象になるということ。この点も特に意識する必要があります。

ちなみに、私たちの親世代は、モノを現金化することよりも人に譲ったり、求めている方に届けることを望む場合も非常に多いのが特徴です。ぜひご自身で整理や売却を行われる際は、私たちの世代との価値観の違いも受け入れながら”相続財産を渡す側がどうすることを望んでいるか”という点を意識しながら作業を進めることをおすすめしたいですね。

生前整理などを通し、知らず知らずのうちに処分してしまうの中には、価値のあるもはたくさんあります。以前に、共に事業をする穂谷野の実家整理を行いましたが、本人が価値あるものを整理した後に入ったにもかかわらず、それでも15万円程度は現金化できたんですよね。私たちがみてきた中では、この部分が30万円とか50万円となるケースも少なくありません。早めに対策を進めることは、「自身での整理や売却をゆっくりと行える」そのようなメリットもあるというワケなんです。

<次ページ:相続するうえで「大切にしたいこと」とは?>

読み終わる前にすぐ相談したい!?空き家所有者さまはコチラ!

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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