【プロが教える】空き家を含めた相続は「生前に」が鉄則。敬老の日に話し合うべき相続のポイント

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プロが勧める相続のファーストアクション

相続を最もスムーズに進めるには、所有する財産の全貌を知ることが近道です。しかしこのアクションを行う際には、先程お話した親御さんの気持ちを考えて話さなければ、たちまち信頼関係は損なわれ、最悪の事態を招いてしまいます。だからこそ、アクションの裏には思い遣りや尊重の気持ちを携えて、慎重に無理なくできることから始めていきたいところです。

①人間関係の確立

親御さんはもちろん、兄弟間や親族など相続に関わる方との関係を作ることは、まず初めに取り組みたい内容です。私も自身の相続を行うまでは兄と疎遠になっていたのですが、「親がいざという時はどうしよっか?」という相談を持ちかけたことで話せるようになり、相続を進めるうえでも非常に助かりました。

遺産の分配や物品の売却、専門業者への依頼など、相続は金銭がつきまとうもの。だからこそより丁寧に身近な人間関係を築いておくことが、円滑な相続に繋がると考えています。

②家系図を書く

相続の初めに行うこととして、家系図の作成もおすすめしています。その理由は相続はもちろん、緊急時などのシュミレーションにも大いに役立つからです。父や母に万が一のことがあった際には具体的にどうするのか、また”どこまでが相続税がかからない範囲なのか”などを含め、親族で分配する場合の助けにもなります。

そして家系図には以下の内容を記載しておくと便利です。

  • ・生年月日
  • ・没年月日
  • ・結婚記念日などの日付
  • ・住所
  • ・現職業などの生活状況
  • ・連絡先

様々な書類を書くうえでも重宝しますし、贈与税の有利な特例が利用できるかどうかも分かります。

また結婚記念日に贈り物をしてみても、意外性とともに非常に喜ばれます。これも「親御さんを改めて知る」の一環。ぜひ行ってほしい内容のひとつですね。

時間をかけることの大切さ

人間関係を築いていく為にも、相続対策に5年から10年以上の時間を掛けることは本当に大切です。関係を構築しながら想いを共有し、財産をきちんと把握することで、大幅に節約できるはずの税金や費用が掛からないような手続きも行いやすくなります。

一般的なインターネットなどでの情報では、初めての相続の場合は”専門家に依頼する”や”業者を選定する”というものをすすめる記事も多いですが、それは受託するためのセールストークである場合がほとんど。

知識がない方が丸投げすれば相場もわからず、結果的に「意志が尊重されず、間違った対策をしてしまい、結果的に大きな損失」を被ることも多いものです。だからこそ、ご自身やご家族を護るためにも、相続を円滑に相続を進めるためにも、「知識を身につけることは大事だ」ということを私は強く訴えたいですね。

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この記事を書いた人

特区民泊アパートメントホテル運営中のフリーライター。感性に触れたコトを読み手の暮らしに触れるモノに。出雲に生まれ、もう長いこと大阪で暮らしています。

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