格安空き家にひそむ落とし穴!失敗しない空き家選び
前項では、コロナ禍以降苦戦を強いられている空き家市場がにぎわいを見せていることに触れてきました。
企業だけではなく、個人が空き家を求めて売り手市場になっています。
反面、未曽有のスピードで訪れた現状に対応するため、検討する時間を十分に取れずに空き家を契約して失敗をしてしまうケースも多くなっています。ここでは、失敗しない空き家選びの方法を解説していきます。
空き家を入手する前に、決めておきたい3つのこと
①空き家でどのような暮らしをしたいか
- 利便性(田舎でのんびり暮らしたいのか、通勤・通学が必要かなど)
- 周囲の環境
- 事業を行うのか(賃貸の場合は転貸不可の物件が多いので、管理組合に要確認)
②資金計画
- 今住んでいる家が持ち家ならローンの借り換え
- 今の家を売却するのか、賃貸に出すのか
- 新しい家は購入か賃貸か
③自分自身で行えることと行いたくないこと
- セルフリノベーションをある程度やれる、もしくはやりたいか(空き家ゲートウェイや空き家バンク、KARIAGEなどで格安物件を検索)
- すぐに住める家がいいのか(地域と築年数などにもよりますが、戸建てで400万円~800円程度が相場)
格安空き家の購入で失敗?!本当にあった怖い話
Case1【別荘を格安で購入したら、基礎も地盤も穴だらけ】
傾斜地にある別荘を土地ごと購入したケースです。
400万円と破格で物件の室内も比較的コンディションが良かったので、セルフリノベーションを入れるだけ!と思っていたら・・・。
物件が傾いていることが発覚。
傾斜側の基礎部分を調べてみると、沓石(くついし)=柱を支える石に亀裂が入っていることが発覚。
さらに地盤も建造物を建てられる安全なベースを調査してもらったところ、数十mまで掘らないといけないことがわかりました。
格安で空き家を購入しご自身でDIYをして住み心地を改善したり、小規模なリノベーションをして、賃貸に出す企業様も増えています。
そんな中でも特に気を付けたいのが立地。別荘などに多い傾斜地の物件は、支えている基礎や地盤が盤石ではないと上物を支えることができず、大掛かりな整備が必要になります。
特に、事業としてリノベーションした後の利用を考えている場合は、投資費用を回収できるタイミングがずれるどころか、最悪の場合更地にして別の利用法を検討しなければならないケースに発展する場合もあります。
ハザードマップによる検索、物件自体がリノベーション可能な程度の損傷かを確認することと、建物の基礎部分の確認を丁寧にすることである程度は防ぐことができます。
Case2【旧耐震基準と検査済み証】
1981年以前の物件を格安で購入したら、耐震基準を満たしていないことが判明。
購入後に専門機関に調査を依頼したら、建物としては使えないと言われ・・・。
日本の物件は1981年を境に、建築基準法の耐震基準が大きく改変されました。それ以前の物件でも名工による頑丈な物件も存在するので、一概に築年数のみで判断することはできません。
そこで重要になってくるのが「検査済み証」。耐震基準に合致した物件は、建築後に専門機関による検査を受けて、検査済み証を所有しています。
昔の物件で、建築前の審査は必須でしたが、それに通れば建築後の検査は必要ありませんでした。
そのため、審査に通っていると思い込んでリノベーションを始めようとしたら、基礎部分から大掛かりな改修工事が必要になるケースも多発しています。
これから空き家の活用を考えている方、特にその空き家で事業を始めようとお考えの方は、工事が始まってから気づくと手遅れになる場合もありますので、検査済み証があるかどうかを確認しましょう。
Case3【オーナーの意思疎通が不可能に!契約がずれ込んだケース】
田舎の物件を数か月かけて交渉。値下げにも応じて頂き、いよいよ契約となった段階でオーナー様と連絡が取れなくなりました。
数週間してご親族の方から連絡が来て、オーナー様が認知症で契約などの判断ができなくなったことを理由に、成年後見人となられたご親族の方が今後の契約を進めるというもの。
後見人としての手続きに時間がかかるとのことで、契約が数か月ずれ込みました。
日本では世界にも類を見ないほどのスピードで高齢化が進んでいます。
空き家が増加している理由の多くもここにありますので、空き家のオーナー様が高齢者の場合はこの点を踏まえて計画を立てることが重要です。
特に、事業計画を立てている場合、契約のずれ込みによって負債を負うことにもなりかねないので、ご親族の意向も確認されておくことをお勧めします。
まとめ
この記事では、長引く新型コロナウィルスの影響で生活に困窮する方が、住むところに困らないよう国や公的機関による救済措置の解説。
ウィズコロナ時代の来店控えへの対策として、不動産業界が新しく取り組んでいる非対面式の接客スタイルの紹介。
コロナ禍で苦戦を強いられている中古市場が、空前の売り手市場になっている背景と、働き方・暮らし方への考えの変容をまとめてきました。
テレワークの導入によってコロナ禍以前より豊かな暮らしを手に入れたり、時間がなくてできなかったことや、ビジネスも含めた新しいことに挑戦する人が増える一方空き家選びに失敗をして、トラブルに発展するケースも増加しています。
働き方を含めた暮らし方や人生について考え直す良いきっかけとなっているコロナ禍。
パラダイムシフトが起こっている反面、今後の新常識となりうる取り組みやアイデアも生まれています。
空き家についても、これまで動きが少なかった中古市場が売り手市場になり、中古物件としては買い手がつきにくかった高額物件に応募が殺到するなど、チャンスも広がっています。
弊社「空き家活用株式会社」は、空き家を専門とする企業として、空き家のオーナー様と利活用したい企業をマッチングするサービスを提供し続けております。
空き家のオーナー様はもちろん、今後空き家となる予定のお住まいをお持ちの方も、売却する前に利活用を考えてみませんか。
是非、お気軽に以下のフォームからお問い合わせください。
(了)
|
|
<「空き家」に興味が湧いた皆さまへ>
|
|
「空き家」は皆様が思うよりも、価値がある、良いものがたくさん
- 空き家って、こんなに新しいんだ?
- こんな歴史のある家、最高。しかも、ちょっとのリノベで使えた!
- こんな素晴らしい環境にある!
- (逆にここに新築物件は出来ないよな・・・)
そう、「空き家」は【埋蔵不動産】です。お持ちの「未活用不動産」でお悩みの方も、不動産を探されている方も。価値があふれる【埋蔵不動産】として、処理や活用をともに考えてみませんか? まずはご状況、ご要望を整理させていただきます。お問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。
「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。
https://aki-katsu.co.jp/
よくある問い合わせ・お悩み、ご希望
<不動産を所有の皆さま>
- 「未活用状態」の不動産をもっていて、困りごとが・・・
- うちの実家を、どうやって活用しようか悩んでいる
- もっと良い活用の仕方や、使ってくれる方はいないかな・・・
<不動産を探している皆さま>
- 古民家風な「空き家」が欲しい!
- 郊外や自然豊かな場所に、移住したい、二拠点生活をしたい
- DIYをしてよい物件がほしい
- 不動産会社ではなかなか見つからない希望がある・・・
- 事業用の物件を探しているが、出回っている物件はすぐに決まってしまってじっくり検討できない・・・
お問い合わせフォーム:https://aki-katsu.co.jp/contact/
※私どもは不動産会社でも建築業でもございません。「未活用物件」「空き家」の情報を自治体さまとの連携などもしながら収集し、関わる方のお悩みに相談する窓口としての専門会社です。